2006/05/30 Tue
 介護保険料に怒る一揆の会世話人と介護保険料裁判の弁護団合同で、5月11日の大阪高裁判決検討会を行った。故福井さんが第4段階であることを理由に生存権侵害問題(憲法25条違反)には判断を示さず、5段階定額制の不平等(憲法14条問題)について、立法府・行政府の裁量権の濫用を認めず、「違憲でない」との判決。「煮ても焼いても食えん判決だ」「24ページもあるが、裁判所の判断はたったの3ページ。何と手抜きの判決か」「自治体独自減免や厚生労働省3原則問題に一言も触れていない」と判決文に批判続出。話は裁判のあり方にも発展。「口頭弁論といいながら、書面のやりとりだけではないか」「傍聴者にはさっぱりわからん」…。
 それでも議論は、4年に及ぶ裁判闘争、一揆の会の運動の生み出した減免の広がりや厚生労働省の「低所得者対策」など成果もきっちり押さえ、地裁・高裁を通じた傍聴者への椅子の追加という「シルバーサービス」を実現させたことについての評価など、きちんとした総括に進んでいく。
 一揆の会世話人は70歳代ばかりだが、60年安保闘争時の大阪総評青年部長をはじめ、府職労、全損保、化学一般など労組の元幹部、共産党の常任活動家や元大阪市議会議員、衆議院選挙候補者などそうそうたる「歴戦のつわもの」ばかりだ。会議でも言いたいことを言っているようできちんと押さえるべきところへ行き着く。世間話のときでも、先日の中国社会科学院での不破哲三学術講演の内容で、21世紀世界論。会議後にのみに行っても、闘いの話に花が咲く。この老活動家たちの衰えを知らぬ闘いには私などひよっこである。
 一揆の会は、現役を退き、地域に帰った高齢者が自主的・主体的に介護保険料への怒りを持ち寄る新しい運動スタイルである。今後10年間で高齢者の仲間入りをする団塊の世代が活動すべき舞台を今から用意している。
 高齢者収奪路線と闘うオールドボルシェビキたちの長久を祈る。
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Category: 介護保険料
2006/05/29 Mon
 週刊「東洋経済」誌(5月27日号)で、介護保険特集を掲載している。「親にかかるお金」「介護、そのときいくら必要か」とのタイトルの名のとおり、費用負担の問題を中心にしており、今回の介護保険見直し問題もなかなかわかりやすく編集してある。「サービス利用を制限する医療・介護改革の過酷」「軽度の高齢者への訪問介護給付に制限、ベッド利用も困難に」など、介護保険改悪の問題点をほぼ網羅している。また、伊藤周平・鹿児島大学法化大学院教授と池田省三・龍谷大学教授、さらに磯部文雄・厚生労働省老健局長と服部万里子・城西国際大学教授の「激突インタビュー」も面白い。
 経済誌らしく、介護事業経営トップの取材記事も。居酒屋チェーンから介護事業に参入した「ワタミ」の渡邉美樹社長は、施設・居住系サービスの総量規制に反発しつつ、低所得者は特養で国が守り、一定所得以上の方は民間に委ねよ、との主張。「居酒屋も介護も同じ」という珍論をぶつ。一方、業界トップのコムスンのグッドウィルグループの折口雅弘会長は、自由競争の徹底を主張。「今の介護保険料は非常に安い」と値上げの必要性を説き、20歳以上からも徴収せよと言いたいほうだい。特養など介護保険施設のホテルコスト徴収にも「これなら企業も競争できる」と大賛成している。
 こんな「経済人」たちが、大きな顔をするようになった介護業界。介護保険6年間の最大の害悪の一つである。
 
Category: 介護保険見直し
2006/05/28 Sun
話題の「ダヴィンチ・コード」を観た。原作を読んだおかげでスカッと楽しめたが、この映画は、キリスト教に縁のない者には原作を読んでいかないとちんぷんかんぷんであろう。キリストに妻子がいて、その末裔がいる、というだけのことが、「聖杯伝説」だの「最後の晩餐の暗号」だの大騒ぎの種になる。物語は暗号解読の連続と最終番でどんでん返しと、超娯楽大作だ。
 少し、まじめに感想を言うと、時の権力者は、宗教を支配の道具として、歴史を常に捏造するものだということを実感したこと。「宗教は民衆のアヘンである」(レーニン)。現代日本でも自民・公明連立政権での創価学会の役割や、「靖国問題」など、多くの共通項がある、というのは言いすぎであろうか。
Category: 雑感・雑記
2006/05/27 Sat
介護事故問題研究会で、吹田市の特別養護老人ホーム「いのこの里」へ行った。住民運動でできた「誰もが入りたくなる特養」が合言葉である。開設6年だが、ユニットケアのとりくみや、デイサービスと書t-とステイを一体化したとりくみなど随所に工夫が見られる。「当たり前の生活」へのこだわりがびんびん感じられ、久々にすがすがしい気分になった施設見学であった。参加したある特養入所者の家族は「ここは職員も入所者も表情が生き生きしている。同じ特養でもこんなにちがうのが不思議。うちのおばあちゃんもここに変わりたい」としきりに言っておられた。
 ちなみに、いのこの里では、事故報告、ヒヤリ・ハット報告とは言わず、「できごと報告」と呼んでいる。報告書もよくできていて、事故・危険の要因や対策を職員集団で常に話し合い改善できるように工夫されている。昨年は骨折入院はゼロとのこと、平均要介護度4.0で定員80人、ショート定員11人の施設で、身体拘束は行わず、しかも1年間で骨折入院ゼロというのは、職員と家族の努力の結果だと思う。
 入居者1.7人に職員1という体制だが、課題は多い。しかし、このような施設にもっと光をあてるべきだろう。
Category: 介護保険見直し
2006/05/26 Fri
「大阪府の16社会保険事務所で約3万7000人分の国民年金保険料を不正に免除・猶予」(共同通信 5月24日)。全国の13府県で本人の申請なしで低所得で納付困難な人の国民年金保険料を免除・猶予していたことが問題となっている。
 民営化による脅しと「民間出身」の社保庁長官による「徴収率向上」の号令で、納付率をあげるために分母を少なくすることに社保事務所の大きな動機があったという。このこと自体は大問題である。
 しかし、今回の「不正免除」なるものは、被保険者(加入者)については、本人の申請なしという点を除けば、不利益はないことに注目するべきだ。
 社会保険制度は「申請主義」をタテマエにしており、減免の対象となっても、申請がない限り、減免はされない。今回は、社会保険事務所の「動機」は別として、被保険者の利益を守る措置を行政側が行ったことになる。
 国民健康保険は、低所得者に対し、申請なしで減免する制度がある(いわゆる所得33万円以下の世帯に対する7割減免など)。国民年金でも、このような申請なし減免を制度化し、低所得の加入者が年金受給権を喪失しないような措置が必要である。公費負担による保険料軽減と最低保障年金制度確立など、年金制度改善要求の中で今回の問題もとらえるべきではないか。

Category: 社会保障問題
2006/05/22 Mon
 見張り番の松浦さんと社会福祉法人ともしび福祉会の監査資料の分析をした。例の逮捕された解放同盟支部長で元山口組系暴力団幹部だった人物が理事長をしている法人である。この人物が「施設長」をしている施設への不可解な補助金・委託料が毎年、大阪市から支出されていることを確認。癒着の根は深い。この法人も大阪市から特養の土地を無償貸与を受けている。
 常務理事は、大阪市の解放会館の館長だった人物で、在職時から法人の理事で、退職後は常務理事として天下り。不正・腐敗には行政の側の癒着・天下り構造はセットであろうか。
2006/05/21 Sun
市民グループ「見張り番」の総会に出席した。記念講演は、山下真・生駒市長。見張り番の弁護団の一員であったが、駅前再開発事業をめぐる住民投票条例制定運動を背景に、今年1月、どの政党の支持も受けずに、4期目の現職(自、公、社民、新党日本推薦)をダブルスコアで破って誕生した市民派市長である。
 議会はオール野党、いまだに助役、収入役、教育長は選任されず、公共事業費を4割以上カットした平成18年度予算は3月議会で否決されたという。山下市長いわく「多くの議員は政策よりも感情で反発している」。
 会場からは「議会の妨害に対し、市民への報告や対話はどうしているか」との質問。山下市長は「議会の構成が変わるまで言いたいことが言えない」と苦労話も。オール野党の首長は大変である。しかし、変革の力の源泉は「市民パワー」であろう。政治的立場は異なるが、4年前に敗れ、今年再挑戦をしようとしている東大阪市の長尾淳三前市長は、「市政を守ることを優先させるあまり守勢に回ってしまったことを教訓に、今度は、まず、市長として決めたことは市民に直接訴えていきたい」と言っておられた。長野県の田中知事のような一方的公表、トップダウンというやり方も時には必要であろう。
Category: 時局争論
2006/05/20 Sat
 1億円もの預金を持つ認知症の高齢者を入所させているグループホーム経営者が、身寄りのないことをいいことに、死後、法人に寄付させようとしている。こんな相談を受けた。遺言状や公正証書だの成年後見人だのと手が込んでいる。
 女性で資格を持ち生涯仕事を続け、独身を通したような高齢者は、結構、年金も多く、預金も高額なことが多い。結婚していないから子もなく、兄弟も亡くなっておれば、遺産相続で問題となる身内も少ない。そのようなお年寄りを選んで系列の施設や特養からグループホームに入所させ、その保有預金を管理し、死んでくれるのを待つ…。鳥肌の立つような恐ろしい構図ではないか。まさに高齢者を金づるとしか見ない経営者。こんな姿勢は必ずその施設職員にも敏感に伝わり、職場の荒廃と入居者に対する手抜き介護や虐待につながっていくだろう。
2006/05/19 Fri
 研修の帰り道、「ホルモン焼き」の看板を見つけ友人と入る。「生中」を注文しようと、ふとメニューを見ると「ホッピー350円」とある。早速注文。冷えたジョッキに焼酎、これにホッピーを注いで飲む…。ウメー!
 ホッピーは、安物のノンアルコールビールみたいなものである。30年ほど前、学生だった私は、学生運動の関係で東京によく行っていた。新宿駅西口から歌舞伎町へ行く途中に「しょんべん横丁」と一角があった。立ち飲み屋が並んでいたが、「ホッピー」というポスターが貼ってあった。確か1杯百円くらいで、安物の焼酎と混ぜて飲む。日雇い労働者のようなおっちゃんが、ホッピーと焼酎を注文して飲んでいた。
 そう、ホッピーはビールが高くて飲めない貧乏人が飲むものだったのである。釜ヶ崎辺りの立ち飲みでは見かけなかったから、当時は大阪にはなかったと思う。
 学生運動に明け暮れ超貧困の学生だった私は、東京へいくときは東海道線の鈍行列車で一晩かかって行き、早朝のラッシュアワーの山手線改札をドサクサに紛れて出る、という無賃乗車であった。酒など数ヶ月に1回飲めるかどうかで、その内の貴重な機会がそのホッピーだった。博打ですってんてんのなった日雇いのおっさんと一緒に百円玉、十円玉を数えて有り金をはたいて、ホッピーと焼酎を頼み、何か意気投合したことがある。「僕たちがやる革命が成功して労働者の社会になったらこのホッピーを革命政権の公認酒にしよう」てなことをほざき、レーニン気取りでいたこと覚えている。数百円で酔っ払えるホッピー&焼酎は、わが青春の味である。
 
Category: 雑感・雑記
2006/05/18 Thu

 衆議院で医療改悪関連法案が通過した。どこまで国民をいじめるのか。


 以下、中央社保協の抗議声明抜粋


 わずかな審議のなかでも、「医療改革関連法案」の問題点や、医師・看護師不足の問題など、喫緊に解決されなければならない医療制度の抱える深刻な問題が明らかにされた。また、審議されなければならない問題もまだ山積している。
 

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Category: 社会保障問題
2006/05/17 Wed

  昨日の受けた研修。アリバイ的な新予防給付マネジメント研修。昨年の東京での新予防給付マネジメント指導者研修を受けた人が講師。いわく「私は自分の受けた研修で厚生労働省が言ったことを伝達しているだけです。私が言っているわけではありません」。なるほど、これが伝達研修というやつかと思った。


 しかし、講師自身が「自分の考えと違う」=すなわち納得していないものを何十人、何百人に伝えていく研修に何の意味があろうか。今年1月~2月に全国でいっせいに行われた新予防給付マネジメント研修の実態をかいま見た思いである。


 ただ、講師をしながら「私が言っているわけではありません。これは厚生労働省が言っていることで・・・」とやる手法は便利なものだ。私も仕事で意に沿わないことを言わなければならない研修や説明の際に使わせてもらおう。


 

Category: 介護保険見直し
2006/05/15 Mon

 昨日、社団法人大阪介護支援専門員協会の堺市の6つの支部の設立総会が行われた。その内5つは合同で設立総会をした。目玉は日本介護支援専門員協会の会長が記念講演をしたこと。


 お話を伺っての感想ひと言。これは全国のケアマネの声を代表していない。厚生労働省もまわし者だ。 なるほど、昨年末、わざわざケアマネへの新予防給付委託件数を制限するように厚生労働省に提言しただけはある。「介護予防」の妄想に取り付かれ、介護支援専門員は「重度」にシフトしよう、と厚生労働省の意図を前面にしたお話。ここまで露骨な走狗ははじめて見た。


 介護保険の中心を担う職種の職能団体のこのありさまは、わが国介護保険の不幸の一つである。


 


 

Category: 介護保険見直し
2006/05/14 Sun

 今日の朝刊(5月14日付朝日)。「ケアマネ難民広がる」と、新予防給付のマネジメント委託ケマネ1人8件制限問題や、地域包括支援センターの体制不備問題を取上げた。中でも記事冒頭の「マイケアプラン緊急学習会」はわれわれの4・29集会である。厚生労働省は、自己作成プランの広がりを「想定外」とし、現状を「不備」と認めつつ、自己作成の手順等について5月中に通知すると報じられている。厚生労働省もやっと、マイケアプラン対策に乗り出すか。不当な規制で利用者主権を制限することは許されない。要注意である。

Category: 介護保険見直し
2006/05/11 Thu
 介護保険料違憲訴訟(福井訴訟)の大阪高裁判決があった。「主文 1本件各控訴をいずれも棄却する。2控訴費用は控訴人らの負担とする」。2001年5月大阪地裁提訴、2005年6月大阪高裁控訴、5年間にわたる裁判闘争にたった数秒の判決。怒りと通り越して言葉もなかった。原告であった福井宥さんは、2003年8月23日に志半ばに亡くなった。今の控訴人(原告)は、妻・孝子さんである。 判決報告集会で福井孝子さんは、亡夫・宥さんの遺影を横に「本当にご支援ありがとうございます」と感謝のことばを述べられた。福井宥さんが亡くなる前の2003年8月1日にPLの花火が病院の窓から見えたそうである。 「花火を見ながら『もう一花咲かせなアカンね』と私が言うと夫は、『裁判にもあんなに大勢の仲間が参加してくれ、一揆の会の組織も出来上がった。もう思い残すことはない』と夫らしくないことを言いました。でも、今思うと、介護保険がこんなに改悪され、介護保険料がこんなにも上がり、怒りと運動が全国に広がっている。裁判を闘って本当によかった」と確信に満ちた挨拶。聞いていた私は、福井宥さん本人がしゃべっているような気がした。福井孝子さんいわく「それにしても政府の米軍再編費用3兆円負担には腹が立つ。高齢者の年金を削り、戦争への道に金をつぎ込む、夫が聞けばカッカして怒ったでしょう」。 福井孝子さんを見てつくづく思った。たんに「夫の遺志を継いだ」というようなものではない。福井宥さんの人間愛あふれる闘争心がそのまま、孝子さんの身体に宿っている。夫婦一心同体とはこのことか。 
Category: 介護保険料
2006/05/10 Wed
改定介護保険の目玉として、各地でオープンした地域包括支援センター。1月がたってどこも悪戦苦闘である。

 東京介護労に関東地方のある地域包括支援センター職員から4月末に届いた手紙である。
「現在うちの包括支援センターで起きていることを書きます。当包括では、今日現在で予防プランの申し込みが31件ありました。そのうちの19件は委託できましたが、諸所の事情で12件は自分のところで
たてるようになりました。委託事業所件数は13件です。
問題1
事務員なしの3人では、物理的に回りません。ものすごい事務量で
契約するだけでいっぱいで、ケアプランの訪問はすでにペンディングです。うちの事業所は元ケアマネが職員になったので、事務のフローについては理解がありますが、他の包括ではケアマネ経験がないところ(本当はありえないが、実際にあります・・・結構・・・)があり、「様式7,8」という言葉すらわからず、全く先が見えないような状況です。
行列のできる包括支援センターになり、認定はでたがケアプランが間に合わない状況です。委託できればまだいいけど、できない人はサービスが使えない(今まで使っていたけど、要支援になったら一時的にでもストップする可能性があります)・・・・」

 ありあわせの人材でセンターを立ち上げたものの、悪戦苦闘の毎日、そのしわ寄せはすべて利用者へ。
 厚生労働省は、直ちに、全国の地域包括支援センターの実態を把握し、緊急対策のための会議を開くべし。
Category: 介護保険見直し
2006/05/09 Tue
今年4月から「高齢者虐待防止・養護者支援法」が施行された。介護保険改悪と同時施行とあって、こちらのほうは自治体レベルではさっぱりである。法の成立が昨年11月と遅かったこともあり、自治体の第3期介護保険事業計画にこの法律の施行について一言も触れていないところも珍しくない。
 厚生労働省はようやく4月24日に「全国高齢者虐待防止・養護者支援担当者会議」を開いた。市町村における虐待防止対応のマニュアルもやっと示された。しかし、地域包括支援センターに権利擁護事業を丸投げし、介護保険改定対応にやっとの自治体現場では虐待対応など二の次というのが現状である。対応する専門職員や担当課すら確保できていない。法をつくり、全国担当者会議さえやれば虐待防止ができるというものではない。問題は体制作りであり、それに向けた国レベルの責任ある支援である。
Category: 介護保険見直し
2006/05/07 Sun
 報道によると第3期介護保険料がもっとも安くなったのは月額2200円の岐阜県七宗町だという。わが故郷(岐阜県下呂市金山町菅田)の隣村ではないか。県道関金山線で袋坂トンネルを抜けたところがそうである。わが実家から帰り道に通ってみる。山・谷・川ばかり、飛騨川沿いにわずかに市街地がある上麻生という高山線の駅、国道41号線沿いが中心。農業、林業などが主な産業で人口は5000人あまり。岐阜県加茂郡は市町村合併が挫折したため「生き残った」自治体である。
 七宗町には介護保険施設はない。わずかにデイサービス2ヶ所、グループホームが1ヶ所、あとは社協がやっている事業所、医院がやっている医療系サービスがあるだけ。第2期から介護保険料を引き上げずに済んだということである。
 月額2200円といえば、全国平均4090円の半分程度であるが、それでも低年金者の多い農山村の高齢者にとっては低い額ではない。
70歳代、80歳代でも農作業にせいを出している高齢者たちにとって介護保険料はどう写っているだろうか。
Category: 介護保険料
2006/05/06 Sat
連休でわが故郷へ帰った。岐阜県下呂市金山町菅田という。2004年2月までは岐阜県益田郡金山町という自治体だったが、同年3月1日に萩原町、小坂町、下呂町、金山町、馬瀬村 4町1村が合併し、益田郡がそのまま「下呂市」になった人口4万人足らず。同級生と金山町の街を歩いたが、目を覆うばかりのさびれぐあいである。22歳で商店街の老舗の菓子舗に嫁いだ同級生は、「この商店街はさみしゅうなったよ。私らも買物はここでせんし、国道沿いのスーパーでいってまうで」。人口のわりに飲食店が多い街だったがめっきり少なくなった。
 かつての町役場の庁舎はりっぱだが、今は「振興事務所」となって職員は名簿で数えても30数人しかいない。がらがらである。
 駅前の喫茶店の老亭主が、「合併して何にもええことないですわ。中心の下呂や萩原はええかもしれんが、ワシんた、金山はさびれるばっかし」と嘆く。当の下呂市は、「全国植樹祭」で浮かれている。天皇を5月21日に迎えるが、「お手植え」「お手播き」の会場は下呂地域。わが故郷には何のメリットもない。ちなみにわが故郷は2年前の合併時には「合併先」をめぐって南方面(加茂郡や美濃加茂市)と合併すべし、という意見と北方面(益田郡)で一緒になるべき、という意見対立はあったが、合併そのものに反対する声は共産党町議を除いてはほとんどなかったという。
 何のための合併だったのか、今一度考えてみるべきであろう。
Category: 時局争論
2006/05/03 Wed
 今日は「憲法記念日」。改憲策動が強まり「国民投票法案」まで出された。
 こうした中で、在日米軍再編が合意され、その経費の内3兆円を日本側が負担することになった。何たる追随。米軍再編はもともとアメリカの世界戦略の都合から出たもの。しかも沖縄の海兵隊8000人のグアム移転については、米軍がアメリカ領のグアムに移転する経費をなぜ日本が負担しなければならないのか。空母艦載機基地の岩国移転では、住民投票と市長選挙で住民の意思は明白ではないか。こうした声を踏みにじって米軍再編合意、3兆円負担は絶対許せない。しかも3兆円か控えめな試算でさらに膨らむこともあるという。
 ところで、介護保険の介護給付費が全国で5.5兆円になり、2012年には10兆円を超えるといわれ、これが給付抑制の口実とされている。しかし、介護保険給付費は国の負担はたったの25%である。5.5兆円でも国負担は1.3兆円程度である。10兆円でも国負担は2.5兆円である。
 現在でも軍事費(防衛費)は、4.8兆円で、これは全額国庫負担である。介護給付費はまだこの何分の一という水準である。今回の在日米軍再編費用の負担分3兆円も全額国庫負担である。
 こんな、無駄遣いを放置して、お年寄りの介護費用を削るなどとんでもない話である。憲法第9条の平和主義、25条の生存権保障を今一度かみしめ、現実政治を見つめよう。
Category: 時局争論
2006/05/01 Mon
 (昨日からのつづき。何せ20年前のことなので) 1986年は、昭和天皇の「天皇在位60年奉祝」なるものが反動勢力によって推進されていた。「在位60年」とひとくくりにするが、戦前の全体主義的天皇制と戦後の象徴天皇は全く性格は違う。当時、私は「堺平和を守る会」(現平和委員会)で活動しており、「天皇在位60年行事反対集会」を開き反対運動を行っていた。その矢先の昭和天皇の来堺である。 堺市のひとびとにとって忘れられないのは1945年(昭和20年)の堺大空襲である。サイパン島を飛び立ったアメリカのB29戦略爆撃機116機は7月10日未明に堺市上空に到達、1時間半にわたり焼夷弾779トンを投下した。2832人以上の死傷者、1万8446戸が焼失、約7万人が被災し、市街地の62パーセントが焼け野原になったという。堺市民は真夜中の猛火をくぐり、逃げ惑った。逃げる途中直撃弾を受けて丸焼けになる人、阿鼻叫喚の焦熱地獄であったという。中でも竜神駅(現堺駅南方)付近では逃げ場を失った数百人の市民が折り重なって無残の焼死をとげた。  ところが、この堺大空襲についての大阪府警察局(当時)の報告書はこの市民の被害よりも、仁徳天皇稜を真っ先にあげている。 >>Read More
Category: 天皇問題

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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