2006/07/27 Thu
「堺市の介護保険見直しと地域包括支援センター問題を考える会」という会がある。介護事業者68が賛同し、市職員組合が事務局を担当している。
 8月5日に「改定介護保険研修会」を開くことになり、市の介護保険課長らを講師に、改定介護保険の留意点や市としての方針を説明する。地域包括支援センターについても現状報告を受ける。
 7月20日に案内を市内事業所に郵送したが、反響がすごく、25日には定員(100名)を大きく突破し、満員御礼となった。
 いまさら介護保険改定研修会なんかやって人が集まるのか?という声もあったが、これにはびっくり。そういえば、市は昨年から介護保険改定全般についても説明会を事業者向けにも利用者向けにも1回も開いていない。「説明責任」放棄の結果である。介護事業者・従事者にきちんと情報を提供することは最低の責務であろう。これを抜かして、締め付けや指導・調査で不適切請求を摘発するやり方はフェアでない。
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Category: 介護保険見直し
2006/07/24 Mon
昨日(23日)は、多忙な一日だった。午前10時から12時は京都市内で「介護保険料不服審査請求を取り組む会」の学習会。会場いっぱいの80人以上が集まり、8月3日に1000人目標に審査請求提出をするという。そして阪急電車、地下鉄、近鉄電車を乗り継いで、午後2時には松原市で「介護保険に怒る松原一揆の会」の不服審査請求書書き込み学習会へ。こちらはよびかけに応じた50人ほどの地域の高齢者が集まった。大声で介護保険料への怒りをわめきたてる人、「もう公明党や自民党には投票しない!」と叫ぶ人など、これほど怒りに包まれた集会は初めてである。来月は八尾市でも不服審査請求の書き込み会が開かれる。
 高齢者の怒りは地域に満ちている。呼びかければ必ず予想以上の立ち上がりと参加が広がる。問題はそうした呼びかけの運動が地域にあるかどうかである。
Category: 介護保険料
2006/07/23 Sun
大阪衛星都市職員労働組合連合会の「職場職種別交流集会」で介護保険分科会が22日開かれた。大阪市の区役所職員も含めて、介護保険料引き上げに対する高齢者の苦情や抗議のすさまじさと自治体職員としての対応問題が話題になった。「お前ら職員がちゃんとせんかい」と、厚遇問題であれだけ地に落ちた市職員に対して期待を発言をする方も多かったという(大阪市)。「国が決めたというが、市役所はどうしたのか、こんな大幅値上げにならないようどう努力したか説明せよ」と役所や市職員の責任追及をする方も多かったとのこと(富田林市)。「向かいの国保の窓口からも怒りの声、介護保険の窓口からも怒鳴り声、高齢者の怒りに包まれた」(門真市)。などなど、6月から始まった市民税アップ、国保料、そして介護保険料と高齢者の負担増に対する怒りは市役所職員にも厳しく向けられた。木っ端役人たちの嘆きの声が聞こえてくるような分科会だった。
 われら自治体労働者、住民への怒りの声に逃げずに正面から向き合うこと、そして問題解決のために、自らの良心に基づき公務内外を問わずできることを全て行うこと。木っ端役人にできることはそのくらいのことである。高齢者の声や生活実態を行政に反映し、保険料軽減策を実現すること。さまざまな場で介護保険料の不当性を明らかにし、制度改善を目指すこと。そして何よりも高齢者の怒りの声の結集を支援することではないだろうか。「介護保険料一揆に連帯する木っ端役人の会」はそのひとつの方法である。「主権が国民に存する憲法遵守」を誓った公務員としての行き方が問われる。
Category: 介護保険料
2006/07/21 Fri
 「A級戦犯が合祀されたから参拝しない」-昭和天皇が死亡する前に発言していたという元宮内庁長官のメモがマスコミを賑わせている。「首相参拝」から「全閣僚参拝」、さらに「三権の長の参拝」、そして「天皇参拝」と靖国参拝を国家行事にしようとしていた「靖国派」の連中はヒロヒト天皇の亡霊に翻弄される結果になった。皮肉なものである。
 しかし、太平洋戦争開戦から終戦までの戦争責任者であり最大の戦争犯罪人である昭和天皇はどこまで賢いのか。自らの責任を棚に上げて「A級戦犯合祀に不快感」などと。敗戦後、マッカーサーに取り入り、東京裁判への起訴を免れ、天皇の座を退位もせず、一切の戦争責任から免れ、象徴天皇として戦後を生き抜いてきた。死後もA級戦犯合祀問題を利用してその自らの戦争責任を歴史的に日本人から忘れさせようとする。「全ての戦争犯罪の責任は臣下になすりつけ、自らは平和天皇に」ずる賢さもここまでくると怪物である。
 靖国問題を含め、侵略戦争と軍国主義の精算ができていない根本はヒロヒト天皇の戦争責任不問にあることを忘れてはならない。
Category: 天皇問題
2006/07/20 Thu
 介護保険料違憲訴訟(近田訴訟控訴審)の判決が本日(7月20日)大阪高裁であった。またもや「立法裁量論」の立場に立つ不当判決。
 実は、法廷内で判決を前にして30分に及ぶ「バトル」あった。
 判決前から座席に座りきれない70人もの高齢者で法廷はいっぱいに。これまでの裁判では、椅子を追加してほとんどすべての人が傍聴できた。一揆の会が裁判所に認めさせた異例の「シルバーサービス」だ。ところが、この日、裁判所側は「椅子は追加できないので立っている人は出て行ってください」と通告。怒った高齢者は「なぜ、この法廷だけ椅子を追加しないのか」「高齢者が電車賃使って来ているのに追い出すのか」と反発し、裁判は30分間にわたって開廷できず。傍聴席からは書記官に向かって野次と怒号が飛び交い、書記官はうろうろ。裁判官はいったん出廷しながら、多数の立ち見の傍聴者を見て、席を立って退廷。裁判所側は多数の警備職員を配置し、「ごぼう抜き排除」の構えを示すし、にらみ合いの続く法廷には緊張が走る。押し問答の末、裁判官が折れた。「この状態で判決します」。立っている人も含めて全員がいる場での判決となった。
 高齢者の意地が裁判官に勝ったのである。ただ、裁判長はよほど悔しかったのか「判決理由を口頭で述べようと思っていましたが、立ち見の方が居られるのでやめます!」としっぺ返し。何と低水準の人物か。
 高齢者一揆の威力を見せ付ける一幕であった。

Category: 介護保険料
2006/07/16 Sun
 朝日訴訟(人間裁判)の継承者、朝日健二さんと滋賀県でお会いした。高齢者の施設づくりをすすめる近畿連絡会の一泊交流集会に講師として来ていただいた。15日夜は朝日健二さんを囲む分科会も行い、16日は、集会終了後、京都の祇園祭を案内させていただいた。もう40年も前の裁判だが、志半ばに亡くなられた原告・朝日茂さんの養子となって裁判闘争を継承した歴史的な方だが、そのお人柄は誠実そのもの。私のようなものにも丁寧に接して下さり、祇園祭りの猛暑で人ごみの中を文句ひとつ言わずにお付き合いいただいた。

 当時の生活保護基準は憲法25条違反だとする画期的な判決を下し、「国家は国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障する義務がある」とした1960年10月東京地裁。まさに憲法25条に勝利というべき判決を勝ち取ちとり、生活保護基準を一挙に1.8倍に引き上げた朝日訴訟は、東京高裁では逆転敗訴、そして1964年の朝日茂さんの無念の死を乗り越え、養子となった朝日健二さんが裁判を引き継ぎいだが、1967年最高裁は「生活保護受給権は一身専属のもので相続は認められない」との訴訟終了判決で幕を閉じた。

 その朝日健二さんと猛暑の京都の雑踏を歩きながら、人間裁判の重みをかみしめた。
Category: 社会保障問題
2006/07/14 Fri
 堺市が平成18年度介護保険料決定通知を7月5日に送付してから10日。ようやく、嵐のような苦情電話や来所も収まった。昨日、封書で介護保険料納付書を送り返してこられた方がいる。手紙には「今まで何とか払ってきましたがこの度の増額で、もう払えません。介護が必要な体になったら自殺する覚悟です。介護保険は要りません」とあった。
 妻 無年金 夫 年金259万円
昨年までは二人とも非課税で 年間33300円×2人=66600円

 今年から、年金課税強化で 夫は市民税は課税、激変緩和措置もなし。介護保険料の37%アップと併せて
 妻は 61100円  夫は 74600円で 計135700円
 これに、国民健康保険料が約23万円が加わる。なんとこの世帯は唯一の収入である夫の年金259万円の15%が保険料に消えることになる。
 年収260万円程度は決して特別な高齢者世帯でない。むしろ「普通」の高齢者層だ。今年定年退職した市職員でも年金満額受給しても月20万円を切るという。

 「もう払えない!」という気持ちもよく理解できる。この夫婦の場合は夫は年金天引きだから、介護保険料は否応なしに徴収される。妻が無年金で普通徴収のため支払い拒否というささやかな抵抗に及んだのである。
 「ここまで搾り取ったら国民の老後は真っ暗やなあ」。みんなの感想である。
Category: 介護保険料
2006/07/08 Sat
赤旗新聞が介護保険料違憲訴訟の控訴人(原告)の近田さんを取材したいということで、その取材に同席した。近田さんの一人舞台で、昭和4年に生まれ、北陸の農家で「牛馬のごとく」働いた幼少の頃の話、月3万円あまりの年金で、預金を取り崩しながら暮らす日々まで、自分史を語っていただいた。3時間近くに及ぶ話の中でとくに力を込められたのは、兄貴たちなど男たちがみんな戦争に行って、残った女たちで農作業をやったことなど、「銃後の守り」を支えた戦中派の苦労の話である。「やから私は憲法9条改悪には絶対反対。介護保険のこともあるが、平和のことを一番訴えたい」と近田さん。戦中派の信念を見る思いをした。近田さんは、預金を取崩すスピードから計算すると80歳までが「寿命」という。「それまでやるだけのことをやる」ときっぱり。
Category: 雑感・雑記
2006/07/07 Fri
 昨日、介護保険料決定通知が高齢者宅に届き始めた。午後からは「今届いた介護保険に通知見たが、何でこんなに上がるんや!」の怒りの電話がひっきりなしにかかる。
 過去2回と比べ、単なる苦情や問合せはほとんどなく、最初から「激怒」の人ばかりである。住民税で大幅負担、さらに国保料で負担増、年金は下がり、最後に介護保険料の大幅引き上げ。
 83歳の男性は、「ワシは国のために戦争へ行きシベリア抑留までされた。なんで、こんな老人を国はいじめるのか」と1時間にわたって怒りをぶちまけられた。この人の介護保険料は前年は年間33300円、今年は一挙に74600円。妻の入院費用でほとんどカツカツの生活。怒るのは無理もない。
Category: 介護保険料
2006/07/06 Thu
 昨日、当区役所では約2万8千人の高齢者に「平成18年度介護保険料決定通知書」を送付。苦情電話対応用の派遣社員も配置。専用電話も設置。職員研修も完了し、高齢者の苦情・問合せ対応が今日から始まり「地獄の日々」。
 しかし、通知する内容も過酷。
 最低額でも
  年額22200円→30600円への値上げ(37.6%)。

非課税世帯で年金80万円以下の方で、これまで生活困窮者減免を受けていた人でも
 4月 1800円
 5月 1800円
 6月 1800円
(引き上げ)
 7月 3300円
 8月 3300円
 9月 3300円

10月 5100円(年金天引き)
12月 5100円(年金天引き)
 2月 5100円(年金天引き)
 合計30600円

 情け容赦ない、とはこのこと。木っ端役人としては高齢者に同情せざるを得ない。介護保険制度なぞ粉砕すべし。
 

 
Category: 介護保険料
2006/07/02 Sun
昨日東京で一泊し、今日はとくに予定がなかったので、九段の靖国神社へ行った。小雨のふる中をたくさんの観光バスが、各地の遺族会の人たちを運んでいた。大鳥居をくぐると陸軍創設者の大村益次郎のでかい銅像がそびえる。通路脇では「国立追悼施設に反対する署名」やら「内閣総理大臣の参拝を求める」と書いた紙やらを張った机を並べる数人の老人が。
 大きな菊の御紋が飾られた神門を通り、拝殿の前へ。日本人の習性で、100円玉を賽銭箱に入れる(私は総理大臣ではないので別に構わないだろう…と思いつつ)。ただし、参拝はせず。
 隣の「遊就館」へ800円払って見学に行く。「靖国の神々の御心をしのび、わが国の近代の歴史を正しくまなびましょう」とパンフレットに書いてある。映像室でまず、「英霊に応える会」の「私たちは忘れない」という映画を見せられる。これはひどい。「大東亜戦争は自存自衛のやむを得ない戦いだった」「東京裁判は、戦勝国が勝手に裁いた」など・・・。よくぞこれだけ厚顔無恥な構成にしたものだ。戦争犠牲者をも冒涜する軍国主義的侵略を正当化するものだ。「明治天皇と日露戦争」という映画も上映されていた。
 人間魚雷「回天」や、ゼロ戦など数々の「戦争記念品」も展示。おびただしい戦争犠牲者の遺影が壁いっぱいに飾られる。その氏名には「〇〇〇命(みこと)」と必ず「神」として祀られた記載があり、数え方も「一人ふたり」ではなく「一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)」と神としての扱いである。これは追悼ではなく、戦死者を「軍神」と祭り上げるのが靖国神社の目的であることを見せつけている。台湾の人、朝鮮の人も祀られ、東条英機はじめA級戦犯たちも「昭和殉難者」として祀られている。
 こんなところには何人も「参拝」すべきではない、との思いを強くする。
 帰り道、参道の脇で「靖国煎餅」と「小泉純一郎饅頭」を売っていたので土産に買った。
 
Category: 時局争論
2006/07/02 Sun
7月2日、東京・渋谷区にある「福祉倶楽部」という団体の開設13周年記念シンポジウムに招かれた。二宮厚美・神戸大学教授と白沢仁・障害者の生活と権利を守る全国協議会事務局長と私という顔合わせ。テーマは「障害者運動と高齢者運動との連携」。私は何も高齢者運動家ではないが、大阪の一揆の会について発言させていただいた。
 福祉倶楽部という会は、実にユニークで、進歩的な各分野の諸団体や社会保障関係の幹部の方々が顔をそろえている。シンポジウムの後「懇親パーティ」、そして2次会と大い学ばせていただいた。感謝。
Category: 社会保障問題

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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