2008/05/30 Fri
 28日、一揆の会と年金者組合の呼びかけで、後期高齢者医療保険料集団不服審査請求第2弾が取り組まれた。
 府内一円から273の審査請求が持ち寄られ246通を審査会事務局に受付させた。
 
 狭い部屋は高齢者の怒りで一杯。

 この審査請求の受付が実に長時間かかった。
 なんと審査会事務局は、「審査請求の理由」の記述内容を1件1件チェックするのである。

 請求の趣旨は
  ①後期高齢者医療保険料そのもの(賦課決定=処分庁は大阪府後期高齢者広域連合)
  ②年金天引き(特別徴収決定=処分庁は各市町村)
 の二つを取り消すこと
 である。

審査会事務局は、審査請求の理由も二つ必要と言うのだ。
 例えば「年金天引きは納得できない」と書くと、
 「特別徴収に対する審査請求の理由はあるが、保険料額に対する理由が記載されていない」
 というのである。

「保険料が高い」とひと言書き加えればOKなのである。

 こんな説明を審査請求者一人一人にやるものだから延々と受付の列は続く。

 ハラを立てた人は「理由はどうでもエエ!納得できんから審査請求してんや!書いたら制度廃止してくれるんか。つべこべいわんと受付けろ!」と一喝。

 一つの保険料に広域連合と市町村の二つの処分庁を作ったややこしい制度こそ元凶である。
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Category: 社会保障問題
2008/05/24 Sat
 5月20日の参議院厚生労働員会での舛添大臣答弁の内容は、一昨日照会した。その翌日(21日)に大阪府が開催した介護保険指定事業者集団指導で、訪問介護サービスQ&Aについての大阪府担当職員の説明のテープおこし。

(5月21日の集団指導での大阪府職員の説明)「散歩につきましては、大阪府では、基本的には、介護保険の対象外としております。どうしてかと言いますと、気分転換を目的とするものは、日常生活を営む上での必要な援助であるとは、認めがたく、またリハビリや訓練を必要とするならば、訪問リハビリや通所リハビリに位置づけるべきであって、訪問介護のサービス内容とするのには不適切と考えています。
 しかしながら、こうは言っても利用者の心身の状況や生活状況は、個々に色々異なりますので、すべての散歩が対象外というわけではありません。特別な理由があり、日常生活上欠かせない理由があり、他に代替手段がないような場合は、保険者に相談確認、了承を得て、ケアプランにその必要性を位置づけるとともに、居宅介護支援経過にその経過等を記録してください。その場合保険者の判断により対象となる場合があります。」

 ヘルパーの散歩介助を「不適切」と決めつけた上で、「特別事情があれば、保険者判断で・・・」という説明。

舛添大臣の国会答弁は


 (舛添要一君) 「介護保険というのは何が目的かというと、介護される人ないしその家族、そういう方が快適な状況になるということが必要で、そのためにお金を使いましょうということですから。かつて、特に生活援助の場合、よく議論あるんですよ。庭の草取りやるのはどうだとか、犬の散歩どうだまでありました。だけれども、百歩譲って言うと、その犬の散歩をやってもらうことがまさに介護を受ける人にとって生きがいであって、それで精神の安定が保てて、例えば認知症の進行が止められるというようなことになったら、結局要介護度が下がるわけです。上がらないわけですから、トータル見たら費用は減るわけですよ。
だから、そういう柔軟な発想を持ってやる必要があって、何でもかんでもお金の計算だけでやるということがどうなのか。」


府職員が問題にしているのは、人間(利用者)の散歩介助、大臣が柔軟な発想をもってやる例にしているのは「犬の散歩」である。同じ散歩でも天と地ほどの差がある。
 
 大体、この事業者集団指導でのQ&A説明は、昨年大阪府が作成した作成した「訪問介護サービスQ&A」の内容が不正確で問題だらけであったので「訂正・補足します」と回答していたもの。
 ところが、加筆・訂正したのはたった2ヶ所(通院介助の帰り道での買物と金融機関内の介助)のみ。これもどこが不正確であったのか、訂正の理由説明もまったくない。

 長期間待たせた上にこのような開き直りの説明でごまかそうとする大阪府の無為無策ぶりにはあきれる。大臣の国会答弁を読んで頭をきりかえたらどうか。

 
Category: 介護保険見直し
2008/05/23 Fri
 後期高齢者医療制度廃止法案が4野党共同で参議院に提出される。
 4月から始まったばかりの制度が「廃止」をめぐって歴史的な局面を迎えた。
 国を揺り動かしているのは幾百千万人の高齢者の、怒り、悲鳴、声無き声である。

 8年前、介護保険料の年金天引きが始まったとき、一揆の会の創始者である故福井宥さんは「全国で100万人の高齢者が不服審査請求を行い、一揆の立ち上がれば内閣は打倒できる!」「このままでは何でも年金から収奪される国になる」

 と語られた。

 高齢者・家族といった「当事者」がいかに主権者として「異議有り!」と意思表示をすることが大事である。

 今こそ、「高齢者一揆」を。 福田内閣を打倒し、姥捨て山制度=後期高齢者医療制度の廃止を!

 一揆の会は、5月28日、第2次の「後期高齢者医療保険料集団不服審査請求」を行う。
 一人でも多くの皆さんの参加を訴える。



後期高齢者医療保険料集団不服審査請求について
介護保険料に怒る一揆の会

4月に強行実施された後期高齢者医療制度は、日を追うごとにその問題点が明らかになり、現代の「姥捨て山」としての本質が暴露されてきました。各種世論調査では、70%以上が「制度を評価しない」と回答するように国民的批判にさらされています。
とくに、75歳以上の方の年金からの保険料天引きは大きな怒りを巻き起こし、衆議院山口2区補欠選挙での与党の敗北の一因となりました。野党は共同して「後期高齢者医療制度廃止法案」を再提出することにしており、一大争点となっています。
こうした中で、政府・与党は「制度の見直し」を口にしていますが、国民の反発を前にした手直し・ごまかしです。
希代の悪法である後期高齢者医療制度は、廃止するしかありません。
そのためには、当事者である高齢者自身が、今こそ、主権者としての声と行動を起こすべきです。
私たちは、「ペン一本で誰でもできる」行動―不服審査請求を今こそ起こすべきであると考えます。
幾千、幾万の高齢者が「後期高齢者医療制度に異議有り!」と不服審査請求に立ち上がれば、制度廃止の国民世論に大きな力となり、廃止・撤回への新たな展望を切り開くことになります。
年金者組合大阪府本部とともに、後期高齢者医療保険料の特別徴収(仮徴収)決定に対する集団不服審査請求運動を緊急に行うことになりました。皆様のご協力をお願いいたします。

1 集団不服審査請求の日時・場所 
大阪府議会会館 (大阪府庁西側 地図参照)
 5月28日(水) 午後1時30分集合 集会後 一斉提出行動  
2 ご協力いただきたいこと
後期高齢者(75歳以上)で、実際に4月15日の年金から後期高齢者医療保険料が天引きされた方は、不服審査請求を行っていただくこと。併せて、周囲の高齢者に不服審査請求運動へ参加を呼びかけていただくこと
3 審査請求書
 別紙の用紙にあらかじめ記入・押印をお願いします。
 「審査請求の理由」は別紙を参考に、記入してください。用紙に収まりきれない場合は、「別紙」と記入して、別の紙に記載して添付してください。
   
連絡先 介護保険料に怒る一揆の会
大阪市北区錦町2-2 国労会館1階 大阪社保協気付(06-6354-8662)



 
Category: 介護保険料
2008/05/22 Thu
 久しぶりの書きこみ。

 5月20日の参議院厚生労働委員会の速記録が送られてきた。
 
 我々が問題にしてきた、「訪問介護サービス内容に関する大阪府Q&A」が質問で取上げられた。
 大阪府の「あれもダメこれもダメ」というQ&Aの内容について問題にした質問に対し、舛添厚生労働大臣は、「介護保険の目的は、介護される人ないしその家族が快適な状況になるということが必要」「柔軟な発想を持ってやる必要がある」と答弁し、「こういうたぐいのマニュアルについては調査したい」と調査を約束した。
 非常識な大阪府のQ&Aの内容が、厚生労働大臣からも批判された。
 
 傍聴した方によると、へんてこなQ&Aの内容を小池議員が紹介する与党・自民党の議員からも失笑・爆笑がおこったという。大阪府は国会でも恥をさらした。
 大阪府は、我々の「訂正要求」に対し、誠実に応えず、5月に、ほんの一部を訂正し、あとは「口頭説明」でごまかしてきた。もはやこんな対応は許されない。
 
 また、舛添大臣が、お金のことばかり考えるのではなく、「柔軟な発想を持ってやる必要」があると、かなりつっこんで、前向きな答弁をしたが、この答弁のときは、与野党をこえて、委員会室全体から拍手がおきたそうである。

 

2008.5.20厚生労働委員会 速記録
○小池晃君 続いて、これも介護保険サービスの実施に当たって、各自治体で指導監督の内容の問題なんです。規定を過度に厳格に解釈したり、いきなり不適切だからといってやり取りなしに報酬の返還を求める自治体も多いというふうに言われています。
今日は資料をお配りしました。これ、一ページ、二ページ、三ページはこれは大阪府が示しているQアンドAなんですね。これ昨年八月に配布されたものであります。
これ見ていただくと、表紙めくっていただいて最初のページ、身体介護で例えばこういう例があるんですね。通院の帰りに道沿いにあるスーパーや商店に立ち寄って買物をする、これ駄目だっていうんですよ。要するに、帰り道に物を買うというのは、これはまたいったん家に帰ってもう一回行かないといけないというんですね。だから駄目だと。それから、八番見ていただくと、生活費を出金するために金融機関へ行くと。中身見ますと、銀行の中では当該施設のスタッフが対応すべきであり算定できないとなっております。さらに、九番のところを見ますと、認知症の利用者が精神的に不安定になったとき落ち着くために外出すると、こういう気分転換のための外出は介護保険の対象にならないというんですね。
それから、更にもう一枚めくっていただいて、二十五番と三十一番を見ていただくと、最初ちょっと三十一番見ますかね。三十一番、利用者宅における電球や掛け時計の電池の交換は対象となるかと、これは算定できるというんですよ。ところが、二十五番で、季節的に使用する冷暖房機の、だからストーブとか扇風機とかですか、こういうものの出し入れや掃除をすることは可能か、これはできない、介護保険外と考えると。あるいは、三十七番、引っ越しの荷造りはこれ算定できないと。事細かなこういうマニュアルを自治体が今出しているんですよ。
実際、大阪府ではこのQアンドAに基づいて、通院の帰りの買物はこれはもう返還命令出ている。あるいは、散髪も銭湯もカーペットの敷き替えも返還命令が出ているんですね。
局長、こういう自治体の対応というのは適切なものだとお考えになりますか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) この委員会でもいろいろな御指摘がございましたし、また審議会等でもいろいろ議論がございます。
特に、各自治体の指導監督につきましては、業務の標準化を図る、要するにばらばらでやっては困るというふうな御意見もございますので、私どもとしては今年の二月にも担当者会議も開催しまして、あくまでも介護サービス事業者についての行政的な関与につきましては法令に基づいてきちんとやるようにということをお願いしておるわけでございまして、議員御指摘のように、法令に定める基準以上の内容を仮にこういう形で指導しておるとすれば問題であると考えておりますから、全国会議などの場を通じまして指導監督業務の標準化に今後とも取り組んでいきたいというふうに思っております。

○小池晃君 大臣、前回、介護の給付費が当初予算も下回って下がっているという実態私示しましたけれども、やっぱりこういう自治体の過度に、曲解というふうに私は思いますよ、これはっきり言って。こういう形で駄目だ、駄目だ、駄目だ。
これ、大阪だけの話じゃありません。もっとひどいことをやっている自治体もあるわけです。やっぱりこれ、きちっとこういう自治体のマニュアルなんかは全国調査もして、こういうものはきちっと駄目だということをはっきりさせるべきじゃないかと思うんですが、大臣、いかがでしょうか。

○国務大臣(舛添要一君) こういうたぐいのマニュアルについて、それは調査はしてみたいと思います。
介護保険というのは何が目的かというと、介護される人ないしその家族、そういう方が快適な状況になるということが必要で、そのためにお金を使いましょうということですから。かつて、特に生活援助の場合、よく議論あるんですよ。庭の草取りやるのはどうだとか、犬の散歩どうだまでありました。だけれども、百歩譲って言うと、その犬の散歩をやってもらうことがまさに介護を受ける人にとって生きがいであって、それで精神の安定が保てて、例えば認知症の進行が止められるというようなことになったら、結局要介護度が下がるわけです。上がらないわけですから、トータル見たら費用は減るわけですよ。
だから、そういう柔軟な発想を持ってやる必要があって、何でもかんでもお金の計算だけでやるということがどうなのか。それは、もちろん行き過ぎた濫用は避けないといけないと思う。国民の常識という観点からやることが介護においても一番大事だと、そういうふうに思っておりますので、必要な調査はやりたいと思います。
Category: 介護保険見直し

プロフィール

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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