2008/09/28 Sun
 9月19日には、「廃止」ともとれる発言を行い、新首相も「抜本的見直し」を口にしながら、わずか2~3日で「必要な見直し」と言い換え、「制度存続」に。

 後期高齢者医療で、総選挙を前にして、ゴマカシにゴマカシを重ねる与党と政府。

 もともとは、舛添要一厚生労働相は9月19日夜、
後期高齢者医療制度を見直し、新しい制度には年齢で対象者を区切らないことや、
年金からの天引きを強制しない仕組みを盛り込む。
1年程度かけて議論する。

新しい制度では、
(1)年齢で対象者を区分けしない
(2)年金からの天引きを強制しない
(3)世代間の反目を助長しない仕組み
――の3点をセットで盛り込む見通し。
(日経新聞の報道より)

 というところから始まった。

 これも、ごく一部の後期高齢者、現役で働いている人などを制度から外す、年金天引きを少し緩和する程度のものをあたかも「制度廃止」かのように印象付けようとする、ゴマカシだが、その後の発言は、制度そのものを完全に存続し、
 「5年後の見直しという法律に規定を前倒しする見直し」「必要な見直し」と言い換える。
 
 自民党の細田幹事長などは「保険料負担は下がった」と強弁し、完全な制度存続論をである。

 国民の反発に、制度を見直しで解決するかのような幻想だけ振りまいて、選挙を乗り切ろうとする、究極のペテンである。

 こんなウソツキ集団には政治は任せられない。
スポンサーサイト
Category: 社会保障問題
2008/09/26 Fri
 大阪民医連のヘルパースーパーバイズ研修というのに招かれた。サービス提供責任者の連続研修である。
 与えられたテーマは「ホームヘルパーの役割と専門性」。

 
 ヘルパーでない私にはとても似合わないテーマ。

 しかし、知っているいくつかの事例を思い浮かべながら、先生方の研究報告をいろいろ調べた。
 そこで、東京都社会福祉協議会が、去年の12月に出している「訪問介護における第三の機能とサービス管理システム」という報告書に行き着いた。国光登志子・立正大学教授を委員長とする研究委員会によるもので東京都の訪問介護事業所の調査を踏まえたものである。
 「訪問介護事業所のサービス提供責任者の業務に位置づけられる『サービス管理』のあり方を『利用者の生活の再構成』という訪問介護特有の機能を踏まえて検証」と説明されている。

 報告書としてはごく簡単なものであるが、この時期に社協がこうした訪問介護の「利用者の生活の『再構成』」という機能に焦点をあてたことに意義があると思う。

 要介護・要支援となった利用者が、居宅にヘルパーがはいることによって、自分らしい生活を取り戻し、家族や社会との関係も取り結んでいくという「生活の再構成」機能という問題提起はそれなりに新鮮だ。

 研修では、これをベースに私の持論もいくつか加味してお話させていただいた。
 
 ヘルパーの「役割」「専門性」を明らかにしていく作業は、介護報酬改定に向けた現場の側からの取り組みに欠かせない。

 
Category: 介護保険見直し
2008/09/25 Thu
 福祉系の大学や専門学校は、実習のシーズンらしい。
 ある特養に介護の実習にいっている学生の話。

 「ショッカイ(食事介助のこと)してて、利用者さんの顔みたら、目に涙一杯ためてはってもうウルウル状態。
 びっくりして職員さんに『この人泣いておられますよ』って言いに行った。

 職員さんはへーゼンと、『ううん。いつものことやから気にせんと食介続けて』・・・

 でも涙流しておられますよ。 って言うと

 『大丈夫。大粒の涙ボロボロこぼすまでは、食べはるから食べさせといて』・・・

 えー。

 お年寄りがないておられるのにまったく気にせーへん。特養で1年も介護やってたらあんなになるのかな。
 私、食介してて、めっちゃ罪の意識で、こっちまで泣けてきたわ」

 入所施設にありがちな、施設ペース、職員ペースの一方的介助。

 その施設は、キザミ食でも、ご飯の中におかず全部放り込んでグチャグチャにして食べさせるという。

 介護する側のしんどさが先に立って、利用者の立場を思いやらない介護現場。

 はじめて介護現場に入る実習生の目は、新鮮である。

 しかし、そんな彼女も「私は介護の仕事はしたいけど、あんな施設は1年ももたない」と。

 介護報酬改定の検討作業が始まったが、介護現場の劣悪な実態は、入所している利用者にもっとも目線をおいて検討されるべきであろう。
Category: 介護保険見直し
2008/09/21 Sun
 今日は、久々に四天王寺「お大師さん」宣伝行動に参加。
 
 一昨日、舛添厚生労働大臣が、「後期高齢者医療廃止し、代替制度を検討」という発言もあり、テレビカメラの並ぶ中での宣伝行動。

150人の参加で、「後期高齢者医療制度はやめてんか」と訴えながら、宣伝行動、その後、のぼりや「怒」のプラカードを持って練り歩き、寺田町公園で決起集会。

 Image011.jpg

 総選挙前とはいえ、厚生労働大臣に「制度廃止」まで言わしめた。
 総裁選は明日で終わり、いよいよ臨時国会、総選挙と後期高齢者医療をめぐる「政治決戦」である。
Image012.jpg

 
Category: 社会保障問題
2008/09/20 Sat
 「マスターケアマネジャー養成講座京都版をやるので、来て欲しい」 こんな依頼を京都ケアマネジャーネットから受けた。

  20日午後、大阪の「よりよい介護をめざすケアマネジャーの会」の事務局長とともに参加した。
 
 テーマは「同居家族のいる利用者の生活援助」。
 京都市は、東京都などと並んで、同居家族のいる方へのヘルパーの生活援助が厳しく制限されている。

 「小学生の子が同居している場合でも、その子が家事ができればヘルパーの生活援助は不可」
 とか「同じ区内に3親等以内の親族が住んでいれば社会通念上、家事援助が期待できるのでヘルパーの生活援助は不可」



 そんな京都市の制限の根拠になっているのが、昨年9月に京都市が作成した資料である。
 
 学習会では、そんな生活援助制限問題について、京都市の資料の誤りも含めて、私が1時間ほどお話させていただき、その後、3グループに分かれて事例検討。

 京都のケアマネさんはなかなかのものである。わずか1時間少しの時間で、実にうまく事例を検討し、発表された。

大阪のケアマネの会と京都のケアマネットの連携も両会の事務局長の顔合わせで第一歩。

 「今度は、京都と大阪合同でマスターケアマネジャー講座をやりたいね」 大阪のケアマネの会の事務局長の弁である。
 

 

 
Category: 介護保険見直し
2008/09/14 Sun
 9月11日~13日に名古屋市の中京大学で開かれた「公的扶助研究全国セミナー」に参加し、第7分科会(高齢者介護)にレポート報告をさせていただいた。
 この分科会には韓国の自治体職員の団体(社会福祉行政研究会)からも5人参加されており、後半は韓国の介護保険について興味部会お話をいただいた。
 韓国では今年7月から介護保険制度が始まった。「長期療養保険」といい、全国単一の医療保険者(国民健康保険管理公団というらしい)が保険者。同保険に加入する20歳以上の国民が被保険者である。
 要介護のレベルは1~3の3段階で保険者である健康保険管理公団が認定するという。レベル3の場合の限度額は1ヶ月76000円で、1日4時間のサービスが19日~20日受けられる程度とのこと。
  サービス利用の自己負担は施設2割、在宅サービスは1.5割とのこと。日本でいうケアマネジャーのような資格はまだない。
 日本のヘルパーにあたる「療養保護士」(こういう訳でいいかわからないが)は240時間の講習の受講が義務付けられているいるが、賃金は高くないとのこと。
 
 韓国介護保険は、新たな雇用とビジネスの創出が期待されているが、現在でも福祉従事者の賃金は低いが、新しい介護職種の導入でさらに低くなる心配があるという。
 また、大手企業が介護業界に進出しているが、老人福祉のマインドをもたない人びとによるサービス提供については危惧があるとのこと。

 始まったばかりの韓国介護保険。20歳からということや全国単一の医療保険者が介護でも保険者となる点や、要介護度が3段階しかない、ということなどはドイツ介護保険に近い。しかし、施設利用者負担が2割というのはいかにも高い。
 営利企業の参入や、介護従事者の低賃金など早くも日本と同じ問題も報告され、また、ヘルパーに不正利用も発言があった。

 ドイツ、オランダ、日本に続き4番目の社会保険方式での介護となった韓国。われわれももっと知らねばと思った。

 夜の懇親会では、韓国の方々からお酒(百歳酒という)の差し入れがあり、あまりのオイシさにすっかりファンになる。Image006.jpg


 また、日本の大学を出て、大阪の介護施設で働いているという韓国女性とも知り合いになれた。

 公的扶助研究会は数年前から生活保護制度での日韓交流が積み上げられてきたが、これからが介護でも現場レベルでの交流が期待される。
 
 
Category: 介護保険見直し

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索