2009/09/30 Wed
 要介護認定見直しにかかる経過措置は9月30日までの更新申請受付で終了する。

 調査基準の再見直し(調査員テキストの修正)だけで、調査項目も一次判定ソフトもそのまま、本格実施tなり、「希望により前回要介護度の保障」という救済措置はない。

 果たしてどうなるか。

 恐ろしい事例が報告された。

 もともと要支援2に人。

 体調悪化により入院したので6月に区分変更申請。

 すると「要介護5」に認定された。

 退院されてから「私は寝てたきりでない」と重すぎるして、要介護5の認定に対し、再度区分変更を出された。8月のことである。
 本人も家族も、寝たきりではないが、日常生活にかなり介護が必要な状態なので、「要介護2か3くらいかな」と思っていたら

 なんと、今度は「要支援1」と認定された。

 区分変更申請なので、経過措置は適用されず、そのまま要支援1に認定された。

 病院と自宅という違いはあっても本人の状態はあまり変わっていない。

 いくらなんでも、4月以降の、同じ基準の認定で、わずか1月半ほどで、要介護5→要支援1はないやろ!

 本人も家族も立ち会ったケアマネジャーも納得いかず怒り心頭。

 不服審査請求をされた。

 見直し後に認定ソフトはこうした大きなブレを生じることがある。

 調査の基準を変えただけで、はたしてこのブレはまともになるのか。

 検証なしのいきなりの実施、しかも経過措置という救済はない。
 
 10月からの要介護認定が不安である。
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Category: 介護保険見直し
2009/09/28 Mon
 堺市長選挙で、オール与党の支持を受けた現職が落選し、橋下大阪府知事が応援した竹山氏が当選した。

 「変化を求めた」
  この一点だけは言えるかもしれないが、方向性はとんでもない。
 府庁官僚で、最近の「橋下人気」にあやかっただけの人間である。

 こんな人にまともな「市政改革」などできるわけがない。
 

 一方、堺市役所の中は、衝撃が走っている。

 投票日前、ある管理職は
 「現職とは言え、市役所の管理職が現職市長支持で一生懸命になったのは近年なかった」
 と言っていた。

 「これからワシらどうなるんや」 自己保身に汲々とする醜い姿。

 
 竹山氏の「市政改革」は思いつきと弱い者イジメの「人件費削減」のオンパレードである。

以下「マニュフェスト」から 


1)退職金の民間均衡  市職員の退職金を見直します。

堺市職員 平均 2,510万6,000円
民間 2,026万円

よって、退職金400万円カット×定年退職者200人 = 年8億円の削減

2)市技能労務職員給与の民間均衡を実現します。
堺市・民間平均年収比較 
※堺市技能労務職員給与はラスパイ レス指数125%で国より25%高い。 清掃 給食調理 用務員 運転手
堺市            778万円 718万円 737万円 828万円
民間(非正規職員含む) 419万円 342万円 328万円 506万円

民間均衡のため年収200万円カット×400人 = 年8億円の削減


3)定年退職後再任用・再雇用職員の高給、短時間労働の見直し、
  非常勤嘱託職員(事務補助員)報酬の削減

●再任用職員の時間単価を時給基本給900円に。
時給900円×2,040時間(週40時間×51週)
  =183万 6,000円(新制度年収)

現制度平均年収 307万円-183万6,000円 = 123万円
123 万円×418人 (市再任用職員数) = 年5億1,414万円の削減


●事務補助の非常勤嘱託職員・再雇用職員の時給900円に。

 再雇用新制度  時給900円×1,530時間(週30時間×51週)
    = 137万7,000円(新制度年収)
 現制度平均年収 294万円-137万7000円 = 156万円
 156万円×366人 (市再雇用職員数)  = 年5億7,096万円の削減


●非常勤嘱託職員事務職の時間単価 1,540円を 900円に。
 勤務時間週30時間。

  900円×1,530時間(週30H×51週)=137万7,000円 (新年収)
 200万2,800円(現制度年収)-137万7,000円(新年収) =約62万円 
 62万円×61人 = 年3,782万円の削減

4)すべての職員に勤務成績をまったく考慮せず一律にばらまくボーナスを信賞必罰で増減させ、支給します。
  サラリーマンの皆さまが、成績主義に耐えながら働いて納められた税金を、市職員に頑張っても頑張らなくても一律にボーナスを支給する「公務員文化」を終わらせ、市民の皆さまに納得して頂けるようにします。頑張れば増えるボーナスで市職員の勤労意欲を向上させ、市民の役に立つ「市役所」に変えてみせます!!勤勉手当(職員ボーナスの成果査定部分)を成績上位層には増額し、下位層には減額して差をつけて支給します。




 あんたはどうなの?

 定年前のある職員のぼやき。

 「退職金は堺市も大阪府も同じ基準のはず。竹山氏はついこの間、大阪府の対職員もらったばかりやろ。こんなに言うなら、まず自分の退職金を府に返してからいうべきではないか」

 「再任用の時給900円、っていうなら、府OBの竹山さん自身が、時給900円で堺市長の仕事しはったらどうやねん」

 
 役人の世界のみっともない話であるが、市民生活は、この次元でどうなるのか。
Category: 堺市政問題
2009/09/27 Sun
 9月27日は「マスターケアマネジャー・ヘルパー養成研修」の最終回。
 障害者自立支援法をみっちりと研修し、その後、65歳を迎えた重度障害者の方のケアプラン・訪問介護計画作成のグループワークというスケジュール。

 今回のケアプランの「事例」には、当事者ご本人に来ていただいた。

 全盲で下半身麻痺。車いすで生活される千崎さん。 大正区社保協の事務局長を結成以来されているが、今年9月25日で65歳の誕生日を迎えられた。これからは「介護保険優先」となり、ヘルパーなどは介護保険サービスとなる。もちろん障害者自立支援法のサービスも併用。

 45分間、本人から「私の歩んだ道。これから歩む道」と題して、65年の人生を語っていただいた。

 苦労の末、高校を卒業され、電電公社に就職されて5年目の22歳の時にベーチェット病を発症され、長い闘病生活。30歳で両眼の視力を失い、神経ベーチェット病のため下半身も麻痺となられる。のべ20年間の入院生活ののち、市営住宅で単身生活、そして結婚。 
 10年前にはその奥様も病気で亡くされる。

 こうした苦難に満ちた歩みを実に淡々と語られる。そして、大正区社保協の大正駅にエレベーター設置を求める住民運動など、実に熱をこめて語られた。

 後半は、ケアマネジャーとヘルパーさんによる、先崎さんをモデルとしたケアプランと訪問介護計画づくりのグループワーク。アセスメント不足はご本人に直接聞きながら、「これからも当たり前の生活を」「65歳になっても社会活動参加が続けられる支援を」といろいろユニークな議論がされる。

 そして、各グループごとにケアプラン発表。

 そして、当事者である千崎さんからコメント。

 数あるケアマネジャー・ヘルパー研修でもこれだけ緊張感のある研修は見たことがない。

 人生を語ってただいた当事者のこれからの生活を支援するケアプランと訪問介護計画を実際に作ってみるのである。

 研修修了記念の懇親会にも千崎さんは参加していただいた。

 私も含めみんな、彼の人生に尊敬と拍手を送るとともに、これから一日でも長く、地域社保協運動に第一線で、活躍していただけるようにと願った。

 
Category: 介護保険見直し
2009/09/26 Sat
 9月26日、奈良県の「第18回高齢者のつどい」の記念講演を仰せつかった。
 同「つどい」は、25日~27日の3日間、奈良市生涯学習センターの1階展示室を借りきって「高齢者作品展」を開催。 真ん中の26日午後に講演会」という企画である。

 当初、主催者から与えられたテーマ「何でも年金から天引き これで暮らしはどうなる」というものだったが、総選挙後の情勢を踏まえて変更させていただいた。

 「高齢者犠牲・年金収奪政治の転換をー介護保険10年目の政権交代を踏まえてー」というたいそうなものにした。

 集まっていただいた高齢者の方々を前に精一杯お話をさせていただいた。

 天下の悪法 介護保険を実施し改悪を重ねてきた自民・公明政権は崩壊した。

 民主党新政権は「後期高齢者医療制度廃止」と「障害者自立支援法廃止」は掲げているが、介護保険制度は維持存続が基本方針のようである。

 2000年10月からの介護保険料年金天引きに始まり、06年税制改悪による年金課税強化、08年後期高齢者医療保険料の年金天引き・国保料の年金天引き、そして今年10月からは住民税の年金天引きと、この10年近くは、年金収奪の10年であった。

 一方、生活できない低年金は放置、「消えた年金」問題は未解決のまま。

 そして介護保険は改悪により、介護難民があふれ、サービス取り上げが横行し、介護殺人・介護心中が頻繁に起こっている。
 「保険料あって介護なし」である。

 介護保険のもつ致命的な欠陥。
 介護サービスを充実させ「介護の社会化」を進めようとすると「介護保険料」が上昇するという「負担と給付」が市町村単位で完全にリンクするという仕組みが諸悪の根源である。

 これを断ち切らない限り、問題の解決はあり得ない。

 ズバリ!「現行介護保険制度」は廃止! なのである。

 介護保険10年目の政権交代という歴史的局面の中で、この10年の怒りと恨みを高齢者は晴らすべき時である。
 
 とくに、民主党は、05年国会で、介護保険法改悪に途中まで批判しながら、野党の立場でありながら最終局面で「賛成」にまわったという実績をもつ。

 高齢者の圧倒的な世論と怒りで「後期高齢者医療制度」は即時廃止! そして現行介護保険制度も「廃止」への展望を切り開くのがここ1年の課題である。

 ざっと、こんな話をしながら、生意気にも、若輩者の私が、「高齢者よ決起せよ」と呼び掛けているのに気がついた。

 参加の皆さんからは「政権交代後、はじめていい話を聞かせてもらった」とか「今まで生きてきてよかった、がんばる気になった」と身に余る感想もいただいた。

 自治体の一職員として、木っ端役人として介護保険業務に従事してきたものとして、心底から「介護保険制度は廃止すべき!」と思う。

 これからは、この主張で行くつもりである。
  
Category: 介護保険料
2009/09/25 Fri
 ホームヘルパーのサービス提供責任者スーパーバイズ研修というものの講師に招かれた。昨年に続き2回目である。
 私に与えられたテーマは「ホームヘルパーの役割と専門性」。サービス制限問題も合わせてほぼ3時間近くお話しさせていただいた。

 介護保険の訪問介護は、①訪問介護計画に基づくものものであること ②居宅の要介護者の日常生活を営む上で必要援助をおこなうこと であることが要件である。
 
 そしてこの訪問介護計画の作成は、サービス提供責任者の固有の仕事である。
 実際にサービス提供に従事するヘルパー(訪問介護員)の多数は「直行直帰」の登録型ヘルパーでる。
 なかなか援助方針や援助目標が伝わりにくく、「報告・相談」の関係も作りにくい。

 研修で、参加していた30人ほどのサービス提供責任者の方に
 「みなさんの事業所では訪問介護計画書を登録ヘルパーに渡されていますか?」
 と聞くと
 「渡しています」に手が挙がったのは二人だけ。

 計画書を形式的に手渡せばよい、というものではないが、ヘルパーさんに計画書も渡さないで、はたして、援助目標などが十分共有化されるのであろうか。

 「以前は渡してましたが、会社から個人情報保護のため手渡さないよう指示があった」という返事もあった。

 「計画書はわたしてないが、指示書を渡している」という事業所もあった。

 その指示書が単なる「作業手順書」でなければよいが・・・。

 ヘルパーさんにとって、派遣される利用者が
 「どのような人」で「何のために」サービスに入るのか、どのような問題を抱えておられて、ヘルパーとしてどのような役割を果たすのか」
 こういったことを抜きに
 「指示されたこと」だけを「決められた手順」に従って機械的にこなすだけ、だとしたら、これほどつまらない仕事はないだろう。
 
 機械的な単純作業の反復になるか、ヘルパーの単独判断、単独提供で報告なしの個人プレーになるのかどちらかである。

 幸い、この研修に参加されている事業所は、営利を目的としない民主的なところばかりなので、そのような心配は杞憂であろうが、
 「個人情報保護」は、情報管理の徹底と事故防止を図った上で、サービス提供に必要な情報は事業所の責任で共有化する仕組みが重要であろう。

 研修後の質問では、こんなものもあった。

 「サービス担当者会議に、もっとも利用者の状況を把握している担当ヘルパーも出席してもらっていたが、会社から『サービス担当者会議の出席はヘルパーの仕事でない。利用者情報はサービス提供責任者が把握すればよい』と指示があったが、どうしたらよいか」

 事業所としては、登録ヘルパーが会議に出席すればその分の時給保障などさまざまな問題もあるだろう、しかし、日々サービスを提供し利用者によりそっている現場のヘルパーにもっと、情報と発言の場を保障することはサービスの質の向上の第一歩だと思うのだが。

 あらためて、介護保険のホームヘルプの抱える問題について教えられる思いの研修であった。

 




 

 
Category: 介護保険見直し
2009/09/23 Wed
 新政権の「国内課題」のひとつ。群馬県八ツ場ダム建設中止問題。マスコミは地元を「オール賛成」に描き出しにわかに「同情」を煽っている。前原大臣の現地視察の模様などもニュースをにぎわせているが「地元無視」とこぞって批判している。
 国民には、本当の、そして正確な情報が必要である。

 全国オンブズマンネットワークのメーリングリストに投稿されていた千葉の方から情報から。


むだな公共事業を止める取り組みとして、全国オンブズで議論してきた群馬県の「八ッ場ダム」。
 民主党がマニュフエストに取り上げ、政権交代がスタートした16日に、前原国交大臣が「八ッ場ダムは中止」と明言してからは、ダム推進派が、「ここまで出来たダムをいまさら中止とは」とマスコミも同調しての大合唱です。

報道は、現地住民と称するダム賛成派の声一色で、また国交省をはじめ現地の首長の声は、事実に基づかないもの、事実を隠しているものが含まれ、マスコミの報道にも同様な主張をしている箇所が見られます。マスコミの誤報道には、即反応していますが、何分にも圧倒的な情報量です。是非皆さんのお力もお貸しください。
 
 八ッ場ダムに反対している「八ッ場あしたの会」「八ッ場ダムに反対する千葉の会」などがHPで情報を発信していますので、正しい情報はこちらでご覧ください。
 特に、「みんなの八ッ場パーフエクトガイド」は必見です。ー両方で見られますー

 「八ッ場あしたの会」サイト 
http://www.yamba-net.org/
【八ッ場ダムをストップさせる千葉の会】サイト
http://yanbachiba.blog102.fc2.com/



 マスコミの一方的報道に踊らされない、事実と経過をしっかり見据えた世論と行動が求められる。
Category: 時局争論
2009/09/23 Wed
 シルバーウイークは、原稿書きやら、学習会のレジメづくりが山積していた。

 しかし、今年の目標である「車中泊旅行」のデビューは今をおいてない!
 堺市長選挙の最中であるが、「市政白書を執筆したことで私の役割を果たしたから勘弁してちょうだい」と心で詫びて、19日の午後から堺市を後にする。
 紀伊半島海めぐりの旅である。

 19日夜 日の岬パークの駐車場で車中泊
 20日 午前 公園で野営し、ミニノートパソコンで大阪民医連主任ヘルパースーパーバイス研修の資料(パワーポイント3部作)作成。

屋外は爽快! 
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4時間ほどで完成。
 一路、潮岬へ車を走らせる。
 志原海岸の夕暮れ
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 20日夕方、本州最南端の潮岬に到着。夜は潮岬のキャンプ場にテントを張って泊。

 紀伊大島 海金剛
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 21日は串本見物ののち、奈良県高齢者集会のレジメ(パワーポイント)作成作業。これも屋外でキャンプ用のテーブルを広げてパソコンで。ノートパソコンは車で走行中に充電できるに装置も買った。
 スモーカーで、もくもくと燻製作りをしながらパソコン作業には励む
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 これも3時間程で完成! 那智勝浦の温泉に入浴してUターン。
 21日の夜は、煙樹海岸の駐車場で車中泊。
 22日は、同じ場所の公園でタープテントを張って、「地域ケア」に関する書籍の原稿書き。3月に愛知県の大学の先生に依頼されたが、締切は9月末。あせるが、一日かかって40枚の原稿のうち半分程度しかできず。
 22日は、合間をみて美浜町の「アメリカ村」へ行く。明治期からの「カナダ移民」の村である。
 そして22日は公園で車中泊。ステーションワゴンながら、中にはダブルベッドより広いエアーマットを持ち込んでいるのでひろびろフカフカと快眠である。
 23日は昼過ぎまで、仮称「ヘルパーハンドブック」の原稿書き。
 コーヒーミルで豆をひき、キャンプ用のパーコレーターでコーヒーを入れて飲みながらパソコン作業。
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 あまり原稿書きははかどらず、途中で切り上げる

そして午後から日高町の温泉に入り、夜は和歌山市内へ。現在は紀三井寺の駐車場で5日間のメールチェック、完成した資料のメール転送、そしてブログ更新作業である。
 そして、これから、明日からタイへ旅行に行くという娘を迎えに行き、帰宅である。
Category: 雑感・雑記
2009/09/15 Tue
  9月14日・15日、大分県・別府市で開かれた第23回日本高齢者大会に参加した。
 「敬老の日」に合わせて毎年開かれる大会だが、今年は、いろいろな意味で「歴史的」である。
  まず、高齢者大会が1昨年、「改善とか見直しでなく、『中止・撤回しかない』と呼び掛けた「後期高齢者医療制度」が、昨年の参議院での廃止法案可決、そして今年の総選挙後の連立政権合意に「廃止」とされた中での大会であることである。
 全国から参加された4200人を超える高齢者は、「老人よ大志をいだけ」「高齢者は社会変革の担い手(佐藤大分県実行委員長)と、かつてない確信をもってやる気満々である。
 もう一つは介護保険制度問題である。
 大阪・介護保険料に怒る一揆の会は、「後期高齢者医療制度の廃止とともに、介護保険料の廃止を!」と訴えたが、その訴えが共感を呼んだ。
 「介護保険制度をよくする運動交流」という第4分科会では、
 「介護保険制度そのものを廃止させる運動の提起を」(兵庫・年金者組合)という発言を皮切りに、「介護保険は日本の社会保障を破壊する一歩となった。介護保険はよくするのではなく、廃止を求めるべき」(福岡・介護保険に怒る一揆の会)、「公的責任を放棄し、自治体を監視機関に変質させる介護保険、廃止を含めて検討すべき」(大阪・高槻)など、という発言が相次いだ。
 とくに、講座のひとつのテーマが「介護保険制尾を守るために」となっていたことについては、批判の声があがった。
 「政権が変わったことを見据えて、真の介護保障制度を検討し要求すべき」という意見もあった。
 そして、2日目の全体集会で、伊藤周平・鹿児島大学大学院教授は、「介護保険10年目の検証と高齢期運動の課題」と題した記念講演の中で、「民主党の『後期高齢者医療制度廃止』は、本質を理解していない。なぜなら介護保険制度の廃止に言及していないからだ」と断じて、「介護保険制度は抜本見直しでなく廃止すべき。」と言い切ったことである。
  伊藤氏によれば「介護保険は介護の社会化をすすめれば進めるほど介護保険料が上がる給付抑制が働く仕組み」であり、「たまゆら火災事件でだれも責任をとろうとしない事態は介護保険を象徴している」。「介護保険で公的責任が放棄された結果、特別養護老人ホームができず、有料老人ホーム・無届施設・ヤミ市場・貧困ビジネスが広がる」と指摘した。
「介護保険は、障害者自立支援法・後期高齢者医療制度の先駆者である。」
 「介護施設を増やす・人員配置基準改善・報酬アップすると保険料が高くなる、という『介護保険のジレンマ』は、月額一万五千円以上の年金から天引きできるという仕組みにある。保険料を上げないためには給付抑制しかなく、介護報酬上げない・利用させないことばかり考えることになる」
 などとして、当面は、後期高齢者医療制度廃止・障害者自立支援法廃止が課題としながら、高齢者運動の課題として、「介護保険制度廃止」を提言された。
 これには、会場からも大きな拍手が沸き起こった。
  大会実行委員会の基調報告の中でも、「伊藤提案を検討する」と記載された。
 介護保険10年目、政権交代の下で開催された日本高齢者大会は、後期高齢者医療制度廃止とともに、介護保険制度もようやく「廃止」を課題として検討するにいたった。
 9年前、大阪で介護保険料に怒る一揆の会が高齢者の声なき声を集めて呼びかけた「介護保険料の廃止を!」の運動がいよいよ、日本の高齢者運動の課題となる時期がきた。

 政権交代は、現場や地域で運動を進めるものにとっては、無現の可能性を作り出す。高齢者大会は、「われわれは残された人生の期間が短い分、いっそうその可能性に挑戦しよう」と、意気上がる高齢者運動の力を示す歴史的な大会となった。

 さすが、年はとっても歴戦の勇者たちである。
 若輩者の私は、ただひたすら教えられ、確信を持たせていただいた2日間であった。
Category: 介護保険料
2009/09/13 Sun
 9月13日は、朝から奈良市へ。

 奈良県の「ヘルパー連絡会」の「サービス提供責任者研修会」が午前中に開かれ、午後からは「第4回ホームヘルパーのつどいinなら」という集会である。

 メイン講師は、ホームヘルパーアドバイザーの櫻井和子さん。サービス提供責任者研修では、サービス提供責任者の役割と訪問介護計画の基本をみっちりと。午後のヘルパーのつどいの全体集会では、「ヘルパーの働きがい」について縦横無尽に語っていただいた。やはり元公務員ヘルパーだっただけあって、現場感覚豊かなわかりやすいお話である。

 奈良県では、これまで実行委員会形式で開いてきた「ホームヘルパーのつどい」を今回から「ヘルパー連絡会」の主催とし、連絡会組織は来年に正式発足するとのことである。

 分科会では、私の方から「介護保険改定とホームヘルパー」と題して、09年度報酬改定と介護職員処遇改善交付金、要介護認定問題などを報告させていただき、大阪府Q&A改正の経過も紹介しながら、利用者本位のサービス提供が可能になるよう「たたかうヘルパー」の必要性について述べさせていただいた。

 質問の中では、奈良県らしいローカルルールがいくつか紹介された。

 「同居家族のいる利用者への生活援助」--奈良市では、ケアプランを市に3カ月ごとに届けることが条件とのこと!

「散歩の同行介助」は最近、認められたが、①自宅の周辺に範囲は限定 ②他に通所系サービスを利用している方はダメ ③週1回以上通院など外出介助を受けている人もダメ! これも新手のローカルルールである。
 
 「買い物外出介助」も、これまで、月1回ヘルパーの服を買いに行くことことを楽しみにしていたが、「洋服の好みをヘルパーが聞いて買い物代行にしなさい」と指導を受けた!

 「緊急時訪問加算」は、たとえば利用者がベッドから落ちて要請があって、訪問してもヘルパーの介助だけで終わって事なきを得たような場合は、算定不可。医療機関に受信したり救急車を手配するなど医療まで結びつくような緊急事態になった場合のみ算定可能。これは「緊急時」という言葉にとらわれすぎた過度な締め付けであろう。

 奈良県で、どんどん広がるヘルパーの仲間作りの輪がこうした不当なサービス制限を打ち破る運動に発展するように望む次第である。

 奈良から大阪にとって返し、午後9時30分発のフェリーで100人以上の高齢者と、九州・別府で開かれる「第23回日本高齢者大会」へ向かう。
  さあ、これから15日までは、介護保険料に怒る一揆の会として活動します。
 

 

 
Category: 介護保険見直し
2009/09/12 Sat
 9月12日は、東京から帰って、地域の「在宅ケアを考える会」の例会へ直行。

 レジメは、帰りの新幹線の車内でミニノートパソコンで作成した。

 この会合は、毎奇数月の第2土曜の夜に開いており、私が参加するようになって10年ほどたつ。
 今夜の参加は、地域医療に取り組んでおられる医師3名をはじめ看護師さん、ケアマネジャー、在宅介護支援センター職員、ヘルパー、建築業者、利用者家族、要介護者本人、住民など多彩な顔ぶれ、立場も考え方もばらばらだが、不思議なことに話が弾む。

 前回から、ケアマネジャーから、「高齢者住宅」に入居した生活保護受給の利用者が、住宅の運営会社が倒産し、オーナーが住宅を他に転用したため、立ち退きを迫られ、行き場の無くなった事例を報告してもらい、地域の低所得の要介護高齢者の「行き場」「住家」の問題を議論してきた。今回は、その続編。生活保護CWが何もしないなかで、住宅運営会社と交渉し、引っ越し先の敷金をださせるまで頑張り、老健施設短期入所を経て、次の住居を確保したケアマネジャーの頑張りに一同拍手。

 当地域内の介護保険施設や居住系サービスをみんなで確認したが、今後、利用を必要とする高齢者が急増することは確実なのに、ほとんど増える見込みがない。高齢者専用賃貸住宅ですらない、無届の実態不明の居住施設や自称「高齢者住宅」があちこちに出来ている。

 会として、地域の介護保険施設・居住系サービスの状況を調査し、年明けにその報告とシンポジウムをおこなうことになった。

 わたしからは、東京で学んだ内容もさっそく報告させていただき、地域の関係者が自分の地域の高齢者の「居場所」問題を調べ、必要な施設や基盤整備について提言を発信していことの重要性を述べさせていただいた。

 「地域の在宅ケアを考える」-この1点で集まり細々と続けている会だが、いろいろな調査や問題定期が自由に、そして、医師もケアマネも利用者も家族も対等に言いあいながらできるのは素晴らしい。
Category: 介護保険見直し
2009/09/12 Sat
 「第42回公的扶助研究全国セミナー」には、昨年に引き続き、韓国から福祉に携わる公務員たちで作る「福祉行政研究会」の方たち12人が参加された。
 そのうち9人が「高齢・介護」の分科会に参加された。
 
 「日本の介護保険をその問題点や現場の実情も含めて学びたい」。韓国の自治体で働く公務員たちは何度もそのように強調された。

 韓国は昨年の7月から「長期療養保険」という名の介護保険制度がスタートしている。ちょうど1年と1か月が経過したところだ。

 昨年に引き続き、韓国の方々に韓国介護保険について質問した。

 Q)利用者の自己負担率は?昨年在宅15%、施設20%と聞いたが、変更はないのか
 A)変更ない

 Q)要介護認定者が、65歳以上の人口のうち5%と低いのはなぜか?
 A)今、始まったばかりので、介護度の高い人から認定しているため。これから財源を確保して増や  そうとしている

 Q)日本の介護保険にはない現金給付(月額1万2千円)があるときいたが、どのくらいあるのか?
 A) データはないが、利用率は低いと思う

 Q)ケアマネジャーの制度がないとのことだが、サービス利用の相談のシステムは?誰が相談の役割を担っているのか?
 A)公でその役割を担っている。国民健康保険公団が認定し、自治体で連携して相談する仕組みである。 一番問題となっているのは情報を把握である。

 まだ1年でよくわからない、といった返答が多かった。

 ただ、介護保険料(健康保険に加入する20歳以上から徴収)は、1か月250円で全国一律の金額とのこと。
 
 来年、そして数年後には韓国介護保険はどうなっているだろうか。
 
Category: 介護保険見直し
2009/09/11 Fri
 東京都墨田区で開かれている「第42回公的扶助研究セミナー」。墨田区と言えば、今年3月におきた群馬県渋川市での無届け老人ホーム「たまゆら」火災事件で、焼死者10人のうち6人が墨田区福祉事務所から生活保護を受給中だった。墨田区からはこの「たまゆら」に15人の生活保護受給者を「紹介」し入居させていたという。
 一日目の開会集会では、地元の歓迎挨拶として、墨田区長の代理で、墨田区福祉事務所長があいさつされた。その中で、「静養ホームたまゆら事件」についても触れられ、「全国の福祉関係者に心配をおかけしたことを「お詫び」された。そして、都市部において低所得の高齢者施設不足の事態が背景にあるとして、東京都特別区区長会として施設整備の措置を都・国へ要望していることなどを紹介され、「墨田区としても高齢者施設の整備とあり方の見直し、安全確認を徹底し、二度とこのようなことを起こさない」と述べられた。

 そして、2日目の分科会「高齢・介護」では、私を含め3本のレポートが出され、墨田区福祉事務所からは、「『たまゆら火災』から学んだもの=再び惨禍を繰り返してはならない=」というテーマで報告があった。
 生活保護受給の低所得者でも「入居可」という施設は東京都内では圧倒的に不足している。さらに病院・施設の集団生活に不適合でどこからも断られるという人もいる。「たまゆら」は都内の福祉事務所を訪問しPRを行い、福祉事務所側は安全面等を全く確認することなく行き場のない生活保護受給者を紹介し入居させたという。ケースワーカー一人当たり担当世帯が平均105件にもなるという人で不足から「年1回」の施設入所者訪問もできていなかったという。
 
 しかし、全国でもこの低所得の要介護者が入ることができる施設が不足し、劣悪な貧困ビジネスまがいの「無届施設」「高齢者住宅」が横行している現状はどこでも同じである。火災にいたっていない「たまゆら」はいたるところにある。

 そこで、墨田区の第4期介護保険事業計画の施設・居住系サービスの整備目標はどうなったか、見直されたのか質問したが、返答はなかった。
 分科会に提出された資料では、特別養護老人ホーム待機者は700人を超えている。しかし、墨田区の介護保険事業計画では、特養は、3年間で7か所→8か所と1か所しか増やさない。老人保健施設は4か所のまま増設計画なし。介護療養型施設は07年に廃止され同区内には1か所もない。
 特定施設入居者生活介護は、6か所のままで、地域密着型特定施設入居者生活介護を1か所整備するだけ。認知症グループホームは3年間で6か所→8か所にするだけ。

 これでは話にならない。墨田区に限ったわけではないが、「行き場のない」低所得の高齢者が安心・安全に暮らせる施設整備を行うこと抜きに、「たまゆら事件」の教訓は生かされない。
 現場の生活保護ケースワーカーや担当職員は、そのための提言や発言をもっと行うべくであると思う。
 


Category: 介護保険見直し
2009/09/10 Thu
 今日(9月10日)から6日間は、本業なしの活動集中期間である。いま、新幹線の車内からモバイルで投稿中。
 この車内で、学習会レジメを1本書き上げる予定。

 9月10・11・12日東京・墨田区で開かれる「第42回公的扶助研究全国セミナー」に参加。二日目の「高齢・介護」の分科会でレポートを報告させていただく。
 12日夜は、堺に帰り「西地域在宅ケアを考える会」の例会に参加。

 13日は奈良市内で「第4回ホームヘルパーのつどいin奈良」で、講師をつとめさせていただく。
 そして、13日夜から大阪南港からフェリーで九州へ。

  14日・15日と大分県・別府で開かれる「日本高齢者大会」に参加する。介護保険料に怒る一揆の会から介護保険の分科会で報告をおこなう予定である。

 この6日間で、9月末に締切となっている原稿も書き上げる予定である。

 いつも仕事の合間の片手間活動だが、この6日間は寸刻を惜しんで活動に専念します。
 
 
Category: 雑感・雑記
2009/09/07 Mon
 介護保険は40歳~65歳未満の方は第2号被保険者となるためには医療保険の被保険者であることが要件である。
 このため、40歳~65歳未満の生活保護受給者は介護保険の被保険者となれない。特定疾病が原因で要介護状態となった場合は、介護保険の2号被保険者と同じ条件で生活保護制度から「介護扶助」が受けられる。そのため、「みなし2号」と呼ばれる。

 介護保険と同じサービスを利用していても給付は全額生活保護の介護給付なのである。

 そこでややこしいのが障害者サービスとの関係である。
 生活保護は「他方優先」という原則があるので、同じ種類のサービスが障害者自立支援法にある場合、この生活保護の「みなし2号」に方は、障害者サービスが優先となる。

 そこで、最近の相談である。

 それまで、自宅の近くのデイケア(通所リハビリ)に通っていた。
 ところが、生活保護のケースワーカーが、「障害者サービス優先だ」と言い出し、自宅から30分以上もかかる障害者のデイサービス(生活介護)に変更するように言ってきた。
 自宅から近いし、慣れているし・・というとそのケースワーカーは、「それはぜいたくだ」「生保のみなし2号の者は障害者サービスをまず利用することになっている」と譲らないという。

 ムチャクチャな話である。障害者サービスと介護サービスと同じ種類のサービスの場合は、確かに障害者サービス優先である。
 しかし、この場合は、通所リハビリであり、サービス種別が違う。

 生保の「みなし2号」であっても、介護保険に準じたサービスが受けられることが原則である。
 
 利用者の選択権も当然保障されなければならない。

 とかく、最近の生保は、この類の差別的な取り扱いが多い。

 そもそも、第1号被保険者を含めて、生活保護受給者には「自己作成ケアプランは認めない」という趣旨の規定も、いかにも差別的である。

 
Category: 介護保険見直し
2009/09/06 Sun
9月6日午後、3回連続の「マスターケアマネジャー・ヘルパー養成研修」が始まった。

 今年のテーマは、「訪問介護」である。昨年までのの「マスターケアマネジャー養成」からヘルパーも加えた研修とした。

 大阪で、今年4月、訪問介護サービス内容に関する「大阪府Q&A」を1年半にわたる運動で全面的に改正させた成果の上にたっての研修である。

 私の講義も、昨年は「訪問介護の正しいと『大阪府Q&A』の問題点
 今年は「訪問介護の正しい理解と改正『大阪府Q&A』の活用法
 に変わった。

 これまで、「あれもダメこれもダメ」のオンパレードで、給付適正化のやり玉にあげられ、市町村のローカルルールに締め付けられてきたケアマネジャーとヘルパーがもう一度「利用者本位」に立ち返るときがきた。

 「適切なマネジメント」があれば真に利用者に必要なサービス行為をヘルパーが提供できる、このことが当たり前になる状況を各地域で作り上げていくことが今後の課題である。

「マスターケアマネジャー」と「マスターヘルパー」はその担い手である。

 研修では、①同居家族のいる利用者への生活援助 ②複数の医療機関への通院介助と帰り道の買い物 ③近くの公園への散歩介助
 という3つの事例をもとにアセスメントから、サービス担当者会議、そして「総合的な援助の方針」までをグループワークで演習し、最後には「必要なサービスの保険者確認」にロールプレイも行った。

 この研修は次回は、精神障害への理解とケアプラン・訪問介護計画作成演習、そして3回目は障害者サービスと自立支援のケアプラン作成を当事者をまじえて行う予定である。

 
Category: 介護保険見直し
2009/09/05 Sat
 私にとっての大先輩である 中川五十次・元堺市職労委員長が9月4日逝去された。

 やっと「高齢者」の仲間入りをされた65歳だった。

 80年代、私が自治体労働運動の駆け出しだったころから、あれこれを面倒をみていただいた。

 地味な性格の方だったが、80年代後半の激動期に市職労運動だけでなく、堺総評の事務局などもされ、堺労連が結成されると議長を務められた。

 退職後は、年金者組合大阪府本部の執行委員として、介護保険料の不服審査請求運動や後期高齢者医療制度廃止運動で、私ともいろいろとお付き合いさせていただいた。

 一昨年、後期高齢者医療制度反対のたたかいの中では、大阪府広域連合との交渉経過を丹念にまとめられた資料もいただいた。開始直前の大阪府広域連合との話し合いでお会いしたのが最後だった。

 最近、お顔を見ないので、年金者組合の方に聞くと「中川さんは体を悪くされているので・・・」とのことだった。
 そういえば、以前から確か肝臓がわるかったな と思ったが、まさか、こんなに早く逝かれるとは夢にも思わなかった。

 総選挙後、後期高齢者医療制度廃止がいよいよ現実味をおびてきた情勢のなかだけに、中川さんはもっともっとやりたいことがあったであろう。

 5日夜の通夜には、懐かしい方がたくさん集まられた。中川さんより年上の方が多く、惜しまれる声もしきりと聞かれた。

 闘い抜かれた中川さん、本当にご苦労さまでした。
 
Category: 雑感・雑記
2009/09/05 Sat
 第23回日本高齢者大会の「大阪代表団・結団式」に参加した。

 記念講演は菅生厚さんの「敗れざる人達」。

 71歳から現役を離れ、82歳までの歩みをたんたんと語られた。
 現役をリタイヤして、悶々とする寂寥感とともに、「負けたくない。時代の変化にのりおくれたくない」とパソコンに挑戦し、インターネットで新しい世界が開かれるそして、7年ほどかかって今度は、ブログに挑戦「明日につなぎたい」というテーマで始める。
 直接の契機 イラク問題での日本政府の対応に腹立てて、何とか自分の意見を発信したかったとのこと。
 ブログをはじめて、あちこちから反響があったという。
  JR福知山線脱線事故では、「こんなJRにだれがした」と1987年の国鉄改革法成立時のマスコミ対応を批判すると当時の記者から返信があった。
 また、保健所統廃合問題では、「生きる力はどこにあるか」とうつ病の人の投稿に対し「社会の役に立っている」と励ます。返信があり、他のブログ仲間に「79歳の男性のブログを読んでみてください」と紹介され輪が広がる。
 
「これやったらいける」と確信もって、ブログをつづけ、現在、330本目の記事という。
 菅生氏は、ブログをまとめて「明日につなぎたい 78歳からのブログ時評」という本の出版された。

 ところが、菅生氏を上回る
 老ブロガーが。
 84歳でパソコンをはじめ、現在87歳の田中美智子さんである。
 ブログ「自然と猫と私
 81歳でがんで死を宣告され、エッセイ集「さようなら さようなら」を出し、今年にはブログをまとめた「まだ生きている」を発刊された。
 
 菅生さんも「どえらいばあさんがいるもんだ」と舌をまく。

 そして、田中美智子さんを応援する松本善明氏もブログを始めたという。84歳である。
 ブログ「新時代

 高齢期にこそ、人生をおう歌する、そんな生き方を見せてくれる80歳代のブロガーたちである。
 

 菅生さんは、
老醜をさらす 衰えは新しい境地を開く
 高齢者でないと分らないことがある 

 総選挙結果にもふれながら、「生きていればこそ、このような自公政権の終焉も見られる。少数派の真理が多数派になるまで長生きを」と締めくくられた。

 まさに、長生きしても「敗れざる人達」である。





 
Category: 雑感・雑記
2009/09/02 Wed
 以前から介護事業所と医療機関の不正請求問題で相談にときどき来られていたTさんが、市議会議員になられた。

 はじめての質問で、介護の不正問題をとりあげられるということでいろいろお話を伺い、アドバイスさせていただいた。

 今年2月に、訪問介護の架空請求が発覚し、県から指定取り消し処分を受け、1000万円以上の介護報酬等の返還請求を県から指示されていながら、保険者(A市)はいまだに当該事業者に返還請求を行っていない!

 また、あろうことか内部告発を行ったケアマネジャーに対し、事業者側が、名誉毀損で刑事告訴するという、「逆襲」まで行っている。
 
 とんでもない話である。

 不正の内部告発については、公益通報者保護法で不利益扱いが禁止されているように、いまや社会的にも認知された必要な行為である。
 また、現実に介護・福祉の不正事件の多くは、従事者の内部告発により発覚することが圧倒的に多い。

 だからこそ、行政は、内部告発を行いやすいような条件整備、そして、内部告発を行った人が不利益や人権侵害を受けないための万全の措置、さらに内部告発情報に迅速に対応する立ち入り検査や不正事業者に対する指導監査・処分を行わなければならない。

 A市の対応は最悪である。不正介護報酬の返還請求さえ行わず、放置し、事業者側の逆襲を許すという結果になったいる。

 介護保険指定事業所・障害者自立支援法指定事業所の指定取り消し処分という行政処分だけでなく、行政(保険者)として、事業者と代表者を詐欺罪で刑事告発するなど毅然とした対応が必要である。
 不正を働くやからは、行政処分だけでは、後で名義を変えたりして事業を再開し、あの手この手で不正を繰り返し、ばれても責任逃れと内部告発者に対する報復を行う。
 刑事責任を追及することも行政のとるべき方法であろう。

 以前に、福祉・介護オンブズネットとして、介護施設職員の内部通報制度について大阪府に提言(要望)したことがある。公益通報者保護法ができるはるか以前の提言であり、また、施設職員を対象としているが、現在でも、基本的にこの内容は活かされるべきだと思う。


内部通報制度の具体的提案(大阪府への要望) 2003年1月
(1)安心して通報できる窓口の設置
提言
福祉・介護サービスに関する事故及び利用者の人権・健康・生活に重大な問題並びに不正があった場合に福祉施設、介護保険施設の職員が「通報」できる窓口を整備すること
 
 施設職員が介護事故、不当なサービスや利用者に対する人権侵害などについて施設内で改善の見通しがないとき、安心して「通報」できる行政窓口の設置がまず必要です。電話や直接来所のほか、電子メールやファックス、投書などあらゆる手段での通報に対応できる窓口であることが求められます。
 また、連絡手段等が確認できれば、必ずしも氏名・住所等を明示しなくても当初は相談できるなどの配慮が必要です。
(2)迅速かつ秘匿に調査できる体制の確立
提言
・府として福祉・介護施設職員から「通報」があった場合、迅速に調査し、解決にあたる専任の担当者を配置し、体制をつくること
・「通報」を受けての調査は、施設への事前予告なしに夜間も含めて実施するなど実効性のあるものとすること
 
 「通報」があった場合、放置せず原則として一両日中には調査が行える体制が必要です。担当者には施設の事情に精通した経験豊富な職員が望ましく、また、調査にあたっては場合によっては「通報があった」ことが悟られないような配慮も必要です。
 現在の指導監査は、「事前通告」が原則で昼間のしかも書面中心の調査・確認となっています。通報を受けてすぐに調査にはいるためには、「抜き打ち監査」を日常化しておく必要があります。また、夜間・早朝に介護現場に直接立ち入って調査するなど効果的な方法がとられる必要があります。
(3)施設職員及び利用者代表を含めた審査機関の設置
提言
 調査結果に基づき施設に対する指導等を検討する審査機関を第三者及び施設職員代表、利用者代表を含めて設置すること

 調査結果に基づく施設への指導は速やかに行う必要がありますが、行政の担当者が自己完結的に行うのでなく、通報内容・事実確認・指導内容・改善結果を報告・審査する機関が設置されるべきです。その機関には、公募の市民代表など第三者とともに、是非施設職員の代表と利用者・家族の代表が加えられる必要があります。
(4)内部通報職員が不利益をこうむらないための万全の措置
提言
「内部通報者」が施設において不利益をこうむることのないように通報者の特定に結びつかないよう万全の措置をとり、安心して通報できる制度とすること

 施設内において通報した職員を探ろうと「犯人さがし」が行われたり、わかった場合に解雇や処分など不利益な扱いをされる可能性が高いのが現状です。府として、各施設にそうした扱いを行わないように指導を徹底するとともに、行われた場合については、原状回復させるよう指導することが重要です。法人・施設の適切な運営確保の観点から社会福祉法に基づく指導として積極的にお行われるべきでしょう。
(5)モデル規定整備と周知徹底を
提言
・各施設に対し、府としてモデル規定を作成し、施設の内規に「内部通報者保護規定」を設けるよう指導すること
・府として施設職員に内部通報制度の内容・趣旨について周知徹底し、内部通報の促進をはかること

 府として、「介護事故・不当なサービス、人権侵害」について知った職員の「関係機関への通報義務」及び、通報した職員に対する不利益な取扱を禁止する条項を就業規則に規定する「モデル規定」を整備し、各施設に制定するよう指導を行うことが重要です。
 また、府や社協などが行うあらゆる研修に「内部通報」制度に関するテーマを盛り込み施設職員にその主旨を徹底することが効果的です。
(6)府として関係法令改正を国に要望を
提言
福祉・介護施設従事者に対する「通報義務」及び施設に対する「内部通報者保護」の規定等を関係法令に盛り込むよう、府として国に要望すること
 
 府県レベルの行政指導では限界があり、国レベルでの法制化・制度化が必要です。
スウェーデンの「サーラ法」のように、内部通報の義務化を社会福祉法や介護保険関係法令に盛り込ませるよう府として国に要望するべきです。


 
 
2009/09/01 Tue
 2006年度の介護保険見直し時点からケアプラン自己作成を続けてこられた男性(96歳)が亡くなられた。
 
 利用されていたサービスは「電動車いす」のみ。
 セニアカータイプのやつである。

 わが地域は、40年前に、里山を切り開いて開発されたニュータウンで、その方の家は、旧村落にあり、山の下にある。

 コミュニティバスにのれば、老人福祉センターに行けるが、そのバス停は山の上にあるため、急な坂を上らなければならない。

 杖歩行の身ではとても無理。

 彼は週3回、バスで老人福祉センターに通い、囲碁を楽しむの日課にしていた。

 そのために、なんとしても自分で坂の上のバス停までいくための電動車いすが必要だった。

 「要支援1」だったため、予防プランであり、車いす貸与は原則対象外。

 介護保険改定直後に地域包括支援センターに相談されたが、予防目標だの、電動車いすの利用は廃用症候群になるだの、ごじゃごじゃ言われた。

 「わしは自分で老人福祉センターに行きたいだけ。そのために坂が歩いて登れないから電動くるま椅子がを借りたいだけ。何でこんなにややこしいのか。何のために介護保険料はらっているのか」


 かくして、ケアマネジャーの援助を受けながら、地域包括支援センターとは契約せず、「自己作成プラン」を選ばれた。

 軽度者の車いすの例外的貸与に必要な、「主治医の情報を得て、サービス担当者会議を通じて日常生活範囲の移動に特に支援が必要と認める」という適切なマネジメント。

 主治医に「診断書」を書いてもらい、福祉用具貸与事業者の福祉用具専門相談員との「話し合い」の記録をメモにして、「サービス担当者会議録」とした。

 あとは、利用票を毎月役所に届け出るだけ、そして月末に実績を書きこんだ利用票を提出するだけである。

 給付管理票は役所が作成し国保連に送る。

 そうして彼は、3年以上、老人福祉センターに通い続けた。90歳代半ばという高齢であれながら、2回の更新では「要支援1」をキープ。

 亡くなられる前々日まで老人福祉センターに通われたという。

 最後まで自分らしく、そして自分のやりたい方法でやりたいことを続けられた。

 私は、自己作成ケアプランを30数件毎月、受付させていただき、給付管理票を作成させていただいているが、その中には、こうした「自分流」の介護保険利用をされている素晴らしい方が何人もいる。

 
Category: 介護保険見直し

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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