2011/05/31 Tue


5月27日(金)、第16 回の衆議院厚生労働委員会での介護保険「改正」法案の審議の概要。
 特養への社会医療法人の参入については法案から削除される修正が行われただけで、あとは無修正で通過した。反対は共産、社民のみ。6項目の附帯決議が付けられたが、危険な中身をごまかすイチジクの葉っぱのようなものである。
 参議院段階で、①要支援者の切り捨てにつながる「介護予防・日常生活支援総合事業」の削除、②介護職の医療行為「解禁」の削除など 争点を明確にした 運動が求められる。

以下、審議の概要

1 介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出第50 号)
・細川厚生労働大臣、大塚厚生労働副大臣、笠文部科学大臣政務官、岡本厚生労働大臣政務官及び政府参考人に対し質疑を行い、質疑を終局しました。
・柚木道義君外2名(民主、自民、公明)提出の修正案について、提出者田村憲久君(自民)から趣旨説明を聴取しました。
・原案及び修正案に対し、赤嶺政賢君(共産)及び阿部知子君(社民)が討論を行いました。
・修正案について採決を行った結果、賛成多数をもって可決されました。
(賛成―民主、自民、公明、共産、みんな反対―社民)
・修正部分を除く原案について採決を行った結果、賛成多数をもって可決され、本案は修正議決すべきものと決しました。
(賛成―民主、自民、公明、みんな反対―共産、社民)
・渡辺周君外2名(民主、自民、公明)から提出された附帯決議案について、古屋範子君(公明)から趣旨説明を聴取しました。
・採決を行った結果、全会一致をもってこれを付することに決しました。
(賛成―民主、自民、公明、共産、社民、みんな)


修正案
   法律案委員会修正要旨
 社会医療法人について、特別養護老人ホーム及び養護老人ホームの設置を可能とする旨の規定を削除するとともに、その他所要の規定の整理を行うこと。


採択された附帯決議

介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議

 政府は、本法の施行に当たり、次の事項について適切な措置を講ずるべきである。
一 介護職が喀痰吸引等を実施するに当たっては、知識・技術の十分な習得を図るとともに、医師、看護師その他の医療関係者との連携のもとに、安全管理体制を整備し、その上で実施状況について定期的な検証を行うこと。
二 介護職員等の処遇改善については、財源を確保しつつ、幅広い職種を対象にして実施するよう努めること。特に、介護領域における看護師の重要な役割に鑑み、介護保険施設や訪問看護に従事する看護師の確保と処遇改善に努めること。
三 介護サービス情報の公表制度については、適正な調査が実施されるよう、都道府県、指定情報公表センター、指定調査機関その他の関係者の意見を十分に踏まえつつ、ガイドラインの作成等必要な措置を講ずること。その際、事業者より申出がある場合には積極的に調査できるよう配慮するとともに、指定調査機関・調査員の専門性を活用すること。
四 定期巡回・随時対応型訪問介護看護や複合型サービスについては、医師、看護師、介護職員間の司令塔づくりを含め、円滑な実施体制の実現を図ること。
五 介護予防・日常生活支援総合事業については、その創設においても要支援認定者が従来の介護予防サービスと同総合事業を選択・利用する意思を最大限尊重すること。また、国として財源を確保し、各市町村のニーズに応じて適切に実施するよう努めること。
六 介護療養病床の廃止期限の延長については、三~四年後に実態調査をした上で、その結果に基づき必要な見直しについて検討すること。

スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
2011/05/29 Sun

 5月27日、衆議院厚生労働委員会で「介護保険改正案」が通過したが、来年度の改定にむけた取り組みはまだまだこれから。

 28日に「介護切り捨て・保険料値上げ反対!介護保険改悪を許さない5.28学習決起集会」が大阪グリーン会館ホールで開かれた。介護保険料に怒る一揆の会と年金者組合大阪府本部、全生活と健康を守る会連合会が共催した。
 
 会場は高齢者ら120人以上で一杯に。
Image610.jpg

 「介護保険改定をめぐる動きと運動の課題」と題して、介護保険料に怒る一揆の会 日下部事務局長(私)が1時間余り報告させていただき、「府内各自治体の介護保険会計の状況」を大阪社会保障推協議会 寺内事務局長が報告した。 府内41自治体の10年間の介護保険特別会計をすべて資料にし、「会計の見方」から、給付抑制、保険料ため込みの構造について解説。

 藤井寺社保協の関屋会長は、昨年4月介護保険料ため込み金(介護給付費準備基金)を住民運動の力で取り崩し、第4期2年目にして年4800円の介護保険料引き下げを実現した運動について報告した。
 
 活発な質疑・討論の後、介護保険料に怒る一揆の会の宮崎代表が行動提起。
 2012年度介護保険見直しに向けた各自治体での行動提起
1 各地域で学習会を開催しましょう
2 介護の実態や家族の声を持ち寄る、介護懇談会を開きましよう
(介護体験を語る会、地域高齢者訪問なども取組みましょう)
3 自治体に対し、第5期介護保険事業計画作成のスケジュールを明らかにさせましょう
4 自治体へ要求を提出し、交渉・懇談で実態を突きつけましょう
5 2011年度介護保険料 不服審査請求に取組みましょう


 大阪では、高齢者を中心に介護保険見直しに対する地域からの取り組みをこの集会を出発点にこれから展開する。
 



 


 
Category: 介護保険料
2011/05/27 Fri
先日取材を受けた介護事業所不正問題での石川テレビの報道。コメントで動画サイトに掲載されていることをお知らせいただきました。

 石川テレビの特集 5月26日に放映された内容です
石川テレビの特集
http://www.youtube.com/watch?v=PqaLzi9b2Uo
2011/05/22 Sun
 昨日に続き甲府。

 甲府駅前の武田信玄公の銅像 
 Image607.jpg

 甲府城跡地の公園を散策。観光ボランティアの懇切丁寧な説明付き

 復元された柳櫓。中はちょっとした資料館。
Image608.jpg

甲府城本丸 天守台
Image609.jpg

甲府駅の北側に行き レンタサイクルを借りて 武田神社へ

昼食は、ほうとう鍋
r_hoto.jpg

途中から雨に見舞われ、レンタサイクルでずぶぬれになりながら甲府駅にたどり着き 身延線で 静岡経由で帰った。







Category: 雑感・雑記
2011/05/21 Sat
 甲府市介護保険をよくする会の「介護保険学習会」に招かれた。

 この会は、介護保険制度がスタートしてから5年目の2004年12月に発足。2006年度の介護保険制度見直しに際し「制度をよりよいものにするために学習し、知恵や意見を出し合い、甲府市の施策に反映できるものにしていきたい。」という願いから発足した。介護を受けている人やそのご家族、介護施設や医療機関で働く介護職の方々が集まり、学習会・介護相談会・甲府市長対話などを行ってきたという。

 学習会では、」介護保険の見直しと私たちの課題」とのテーマで1時間半ほどお話させていただいた。
 IMG_4266.jpg

 参加者からは「ローカルルール」に関する質問や、今後の運動の進め方についての質問も出された。

 終了後、老舗蕎麦屋「奥京」で、会のメンバーの方々と懇親会。B1グランプリ制覇の「甲府鳥もつ煮」をいただきながらお話を伺った。
 介護事業者や従事者だけでなく、介護者家族の方も中心になったとてもユニークな会で、着実に活動されてきた素晴らしい会である。

 今回の介護保険見直しは、「保険者判断」に委ねられるという「介護予防・日常生活支援総合事業」や「地域包括ケア」にしろ、自治体の在り方が決定的になる。
 
 こうした「介護保険をよくする会」のような活動が全国に求められている。
 
 
Category: 介護保険見直し
2011/05/15 Sun
国会で介護保険改定法案の審議が始まった。

これに先立ち行われた厚労省の法案レク。

事前に質問をメモで出しておいたら、回答の記録を送っていただいた。

とくに、難解な「介護予防・日常生活支援総合事業」の部分である。

以下厚労省レクのメモ

介護予防・日常生活支援総合事業について(第115条の45関係)
Q介護予防・日常生活支援総合事業を実施するかしないかは、市町村の完全な裁量と理解してよいか。
A(振興課・草野補佐)完全な裁量である。

Q厚生労働省令で基準を定めるとしている介護予防・日常生活支援総合事業の内容について、現時点の考え方を示されたい。
A(振興課・草野補佐) この基準で考えているのは、本人の意向、状態像に応じてサービスの対象になる人を選んで欲しいと言うこと。プライバシー保護、事故があったときの基準を定める。サービスの内容は8条の2の各号に掲げられている。指定事業所ほど人員配置基準についてかっちりしたものを考えているわけではない。地域の実情に応じて柔軟にサービスを提供できるような仕組みということなのでかっちりしない方が良いかな。
現在、予防給付は全国一律の仕組みにならざるをえないので、配食とか見守りとかふくめて柔軟に提供できないと考えている。非該当者が115条の45第1項事業で8条の2の各号でいう介護予防サービスを受けられるように指針で定める予定。

Q「必要な援助を行う事業」の具体的内容及び介護予防支援との違いは何か
※「①居宅要支援被保険者に対して、介護予防サービス等のうち市町村が定めるもの(指定介護予防サービス等を受けている居宅要支援被保険者については、当該指定介護予防サービス等と同じ種類の介護予防サービス等を除く。)を行う事業 ②被保険者の地域での自立した日常生活の支援のための事業であって厚生労働省令で定めるもの ③居宅要支援被保険者(指定介護予防支援等を受ける者を除く。)の介護予防のため、①及びの②事業等が包括的かつ効率的に提供されるよう必要な援助を行う事業」(法律案要綱)
A(振興課・草野補佐) 予防給付の対象となっている人は介護予防支援の対象となるが、要支援者で総合事業だけでサービスを受ける人向けのマネージメントのサービス。要支援者向けのケアマネージメントなので、介護予防支援と基本的には同じイメージのサービスというイメージ。ケアプランを作るかどうかは今後の議論。二次予防向けのプラン作成が義務づけられていないこととの関係をどう考えるかという問題もあり検討する。地域包括支援センターで作ることになる。
 
Category: 介護保険見直し
2011/05/15 Sun
政府の「社会保障改革に関する集中検討会議」に厚労省が、「改革の方向性と具体策」を提出したと報じられている
 厚労省HP

 制度改革の柱は「世代間の公平」と「共助」である。

「世代間の公平」とは、現在の社会保障を高齢者に「手厚い」として、今後は若者の雇用支援や子育て支援に移していくというものである。要は、世代間分断による高齢者医療・介護の抑制・切り捨てである。

 さらに「共助」は、前提として「自分の生活は自分で守る」という自助を前提にしつつ、国民相互の助け合い=保険料をベースにした社会保険で、税負担は補完的役割という位置づけである。

 介護では、「介護提供体制の効率化・重点化」が前面にだされ、

・ 24 時間安心のサービス提供を可能とする地域包括ケアシステムの確立
とケアマネージャーの資質向上等のケアマネジメントの機能強化
・ 在宅サービスの充実・強化やサービス付き高齢者住宅等の居住系サービ
スの整備など、要介護者の増加に対応した介護サービスの量的拡充を通じて、特別養護老人ホームの待機者解消を図る
・ 軽症者への予防事業、リハビリテーションの重点的提供等を通じた介護予防及び重症化予防への重点化
・ 介護職員等の人材確保と資質向上のためのキャリアパスの整備、処遇改善等


といった「方向性」が書きならべられている。

そして、「震災」に便乗し、「国民の助け合い」を前面にだしていることも大きな特徴である。
 
以下、厚労省の説明

東日本大震災の被災地に、改めて社会保障の原義を再認識させられました。
被災者が支え合う姿、全国からのボランティアが支援する姿は、「家族や地域のコミュニティの大切さ」「人々の絆やつながり」「仲間同士の信頼」「共に助け合う精神」など、日本人と日本社会の中に継承されている無形の資産です。
海外から称賛され、その重要性を再認識させられた無形の資産は、日本の誇るべき「社会資本」(ソーシャル・キャピタル)「絆」ではないでしょうか。
このような意味で「共に助け合う」ことこそが、社会保障が本来目指すべき姿であると考えます。
「安定」「共助」「公平性」を担保する社会保障改革を実現するためには、「共に助け合う」「絆」という「社会資本」を復元することが必要です。
そのことによって「給付の重点化」「選択と集中」「優先順位の明確化」という課題をクリアすることができるようになり、社会保障の機能強化が実現します。


 もともと、この「社会保障改革」は、消費税増税の地ならしとして、国民を納得させる社会保障の姿を示すはずであった。これが、震災に便乗して、これまで以上に「給付の効率化・重点化」(要するに給付削減)、「選択と集中」(要するに軽度者切り捨て)を強く打ち出すようになった。

 これでは、火事場ドロボー国家である。
Category: 社会保障問題
2011/05/14 Sat
23年間続いている堺市 西地域在宅ケアを考える会の総会があった。

活動報告・役員の選出、予算・決算の承認のあと

「今年のテーマ」の論議に入る。

この会は、医師、看護師、ケアマネジャー、ヘルパーといった専門職以外に、利用者本人や家族、そして自治会役員も参加するユニークな構成が特徴。

最近、認知症の母親を自宅で看取った体験談から話は始まり、訪問看護ステーションの看護師の自宅での看取りをめぐって、親族間の意見の食い違いによるトラブルの例、施設での看取りの実践例など、話が次つぎと出された。

こうして 今年のテーマは「家で看取るための条件」というようなものに決定。

そういえば「地域包括ケア」も“住み慣れた家で最後まで”が目標だ。

次回の例会では、訪問看護ステーションと老健施設で それぞれ、看取りの事例を報告してもらうことになった。

「死」をどう迎えるか 永遠のテーマに今年はチャレンジする。
Category: 介護保険見直し
2011/05/12 Thu
 介護保険料に怒る一揆の会 と 年金者組合大阪府本部、全大阪生活と健康を守る会連合会 の共催で学習決起集会を開催します。

以下 案内書です

 「介護切り捨て・保険料値上げ反対!
介護保険改悪を許さない 学習決起集会」について


 2012年の制度改定に向けて、「介護保険法等改正案」が4月5日に国会に提出されました。
政府は、42万人にのぼる特別養護老人ホーム入所待機者は放置したまま、法案の中に、軽度者の介護サービスを自治体の判断で切り捨てられる「仕組み」を盛り込むなど、重大な制度改悪を狙っています。
また、2012年度からの介護保険料は、厚労省試算の全国平均で月4160円→5180円、大阪府試算では、月4588円→5527円と大幅な引き上げが狙われています。 まさに、「介護を切り捨て、保険料を値上げする」という事態です。各自治体では、すでに2012年度改定に向けての準備が始まっており、早急に国と自治体向けた運動を地域で強化する必要があります。
そこで、介護保険改定をめぐる動きを学ぶとともに自治体での取り組みの課題を明らかにするため標記の学習決起集会を企画いたしました。つきましては、各団体・地域から参加いただきますようご案内申し上げます。



「介護切り捨て・保険料値上げ反対!介護保険改悪を許さない 学習決起集会」
日時 5月28日(土) 午後1時30分~4時
場所 大阪グリーン会館2階ホール(地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」駅下車徒歩約5分)
報告①「介護保険改定をめぐる動きと運動の課題」(一揆の会 日下部事務局長)
報告②「府内各自治体の介護保険会計の状況」(大阪社保協 寺内事務局長)
  各地の取組み報告、行動提起の提案もあります 
Category: 介護保険料
2011/05/07 Sat
「介護保障を求める京都ケアマネジャーネットワーク」(京都ケアマネット)の総会・学習会にお招きいただいた。
 年間5回の学習会の開催や京都市への申し入れなど地道な活動を取り組まれている。今回の学習会も会場一杯の参加で、10人もの方が新しく入会された。
 京都のケアマネさんたちの 熱意を関心の高さをひしひしと感じる学習会で、こちらの方が勉強になった。
 Image604.jpg

「介護保険見直しとケアマネジャーの課題」とのテーマでお話させていただき、学習会後の懇親会にもお邪魔させていただいた。

 少し前から、大阪のケアマネ・ヘルパーの会 と 京都のケアマネット、ヘルパー連絡会を中心に、全国各地の自主的なケアマネジャーやヘルパーの会、さらに介護保険改善を目指して活動している地域の会 などに 呼びかけて 「交流集会」のようなものを 開催したいという相談をしている。

 話はあっちこっちとんで、「京都でやるのやったら紅葉の季節がいい」とか、いっそのこと「韓国介護保険事情視察も企画したらどうや」 など 好き勝手な話題になったが、自由な発想で 結びつく ネットワークを 大切にしたい。


Category: 介護保険見直し
2011/05/05 Thu
 2012年度介護報酬・基準の改定に向けて開かれている社会保障審議会介護給付費分科会でとんでもない議論がされている。
 

 まず分科会の会長からしてこの発言。

 現行の介護職員処遇改善交付金分を介護報酬に入れると2%程度引き上げとなることを前提に、それすら「震災対応」があるので「通用しない」という、ゼロ・マイナス改定を宣言するに等しい発言である。


介護報酬:「プラス改定は困難」 社会保障審議会分科会長 
 厚生労働相の諮問機関、社会保障審議会介護給付費分科会の大森弥会長(東京大名誉教授)は27日の同分科会で、「震災対応がある中で(介護報酬の)単価が上がるなんて話は通用しない」と発言した。東日本大震災の被災地復興に巨額の財源を要する中、12年度の介護報酬改定ではプラス改定は難しいとの認識を示したものだ。
 次期12年度改定は、低賃金が人手不足の要因とされる介護職員の処遇改善が焦点だ。政府は月額賃金を1万5000円アップさせるため、約4000億円の補助金をつぎ込んできたものの、補助金は11年度で失効する。介護保険で恒久的に賄うには2%強のプラス改定が必要だが、大森会長は「被災地に相当のお金を投入することを念頭に置いて議論する。従来型の議論はできない」と指摘した。 介護報酬改定は3年に1度。00年度の制度発足以来マイナス改定続きだったが、09年度は3%アップした。【山田夢留】(毎日新聞 2011年4月27日

 さらに、もはや 「御用学者」を通り越して、全国の「ケアマネジャーの敵」とよんでよいこのセンセイの発言である。

■震災復興のため「要支援は介護保険から外すべき」―池田委員
 
 池田省三委員(龍谷大教授)は、「(東日本大震災の被災地では)自分たちで助け合う自助と互助が、感動的なくらいよみがえっている。地方公務員は一部を除いて寝食を忘れて働いている。もし介護保険がなかったら、ケアマネジャーは自分のお客さんを守ることもなく大混乱になっている」と述べた上で、被災地で自助と互助と共助と公助が見事に動きだしている点に学ぶべきと指摘。さらに、被災地の要介護者を支えるためにも、「どこに給付を配分するかをまじめに考えなければならない。わたしとしては、要支援1、2は介護保険から外すべきと思うが、(こうした線引きを)どこかでやらなければならない」と訴えた。…一方、池田委員は、被災した要介護高齢者への支援に資金を回すことこそが急務と強く主張。さらに「介護保険(の利用料)は1割負担にすぎない。しかも日本の低所得者対策はものすごく良くできている。お金がないからサービスを使えない、なんていうのはうそ。払いたくないだけ。そういうものに議論を誘導してはいけない」と指摘し、改めて要支援者への給付の見直しの必要性を訴えた。2011年04月27日 19:26 キャリアブレイン

 被災地の人々が、必死で助け合っている姿をとらえて「自分たちで助け合う自助と互助が、感動的なくらいよみがえっている」とし、「被災地の要介護者を支えるためにも…要支援1、2は介護保険から外すべき」などというムチャクチャな論理である。

 介護給付費分科会は、2012年度報酬改定の議論を2月7日に開始した、冒頭から、「支給限度額超過はケアマネジメントが不適切なことによる」というような資料(区分支給限度基準額に関する調査結果概要)を出したり、分科会長の意向に基づく検討メモと称して「給付の重点化」を強調するなど、不当な給付削減姿勢が見えていた。これが、震災後の「国難」「復興支援第一」の世論に便乗して、何でもかんでも「震災復興」を口実に、財源抑制に走ろうとしている。

 「震災復興」を口実にはしているが、彼らは、被災地の高齢者や要介護者の犠牲をまったく問題にしていない。「被災地で自助と互助と共助と公助が見事に動きだしている」などと、ご都合主義的に軽々しく発言しているが、その必死の助け合いによっても助けられなかった尊い命がいかに多かったことか。
 警視庁が震災後1ヶ月時点で発表した情報でも、犠牲者の3分の2は高齢者で、そのほとんどは溺死だったという(年齢が確認された死亡者数11108人のうち、65パーセントが60歳以上の人だった)事実。さらに、介護保険施設、病院へ入所・入院していた高齢者・要介護者が、震災・津波から助かって以降、避難の過程で、そして避難生活でどれだけ犠牲になったか。震災まで自宅で生活していた要支援や軽度の方々でも避難生活でどれだけ体調を崩し、生命を奪われたか。多くの介護事業所・介護従事者が被災地で活動困難に陥り、利用者の介護ができなくなったか。地震と津波に襲われた東日本の沿岸部一帯は高齢化が進んだ地域が多かったという事情もある。日本の防災体制、地域社会の在り方とともに、介護と含めた社会保障は問われている。
 
 このセンセイは、そんなことはお構いなしに、「被災地の自助・互助に学べ」「被災地のために要支援は介護保険から外すべき」「1割負担を引き上げるべき」とここぞとばかり叫んでいるだけである。

 まさに、「震災便乗」どさくさにまぎれて介護保険改悪を押し通そうとする「火事場泥棒」のような論である。

 次回社会保障審議会介護給付費分科会は5月13日。今後の議論に要注意である。

 
 
 
 



Category: 介護保険見直し
2011/05/01 Sun
4月末から3日間かけて 車の旅。

初日は 鳥取砂丘へ
Image579.jpg

夕暮れの砂丘 風紋 人影は私
Image574.jpg

砂丘海岸の夕日

Image575.jpg


二日目は白兎海岸へ立ち寄り、途中 山陰海岸をめぐりながら、温泉に入る。

Image581.jpg

途中、餘部鉄橋に立ち寄る。
明治末からの鉄橋はすでに解体工事が行われ、新しいコンクリート製の橋がかけられていた。
Image584.jpg

解説の看板Image589.jpg


新しい橋を列車が通過。1時間に一本くらいしか通らないというが、ちょうど通りかかった。幸運のシャッターチャンス。
Image587.jpg


豊岡まで行き、但馬地方を南下。

養父市 八鹿で 古城址に上る。

Image591.jpg

戦国時代に越前一乗谷で覇をなした朝倉氏は、但馬出身の豪族で、「日下部氏」である。

Image590.jpg


朝来市で泊まり、3日目は、天空の城 「竹田城跡」に上る。

tumblr_ks2spb6BCX1qa5392o1_500.jpg


Image595.jpg

400年前に廃城となり、石垣だけの城跡であるが、実に美しい。

 解説によると、
 「最後の城主である赤松広秀は関ヶ原の戦いでは西軍に属し、田辺城を攻めるも、西軍は敗戦。徳川方の亀井茲矩の誘いで鳥取城攻めに加わって落城させるが、城下の大火の責めを負い家康の命によって、慶長5年10月28日(1600年12月3日)鳥取真教寺にて切腹。享年39歳。竹田城は廃城となった」
 とある。
 
 





Category: 雑感・雑記

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索