2011/08/28 Sun
 京都・佛教大学で開かれた「第17回社会福祉研究交流集会 in 京都」に参加した。

 私は、第2分科会「介護保険法『改正』と私たち」の助言者を仰せつかった。
 
 報告は「介護保険制度改変の動向─高齢者の生活実態と軽度者外し・24時間巡回型等の問題点を含めて-」森永伊紀さん(全国ヘルパー連絡会)
「地域包括支援センターの現状と「地域包括ケア」政策~総合相談・活動から見えてくる連携とその課題~」奥田敏雄さん(京都市左京南地域包括支援センターセンター長)
「地域密着型サービスの現状と「地域包括ケア」政策─「切れ目のないサービス」の可能性-」吉田隆英さん(生活支援センター上総センター長)
「高齢者介護への願い─高齢者と家族の視点から-」内海聡子さん(医療法人同仁会 耳原ケアプランセンター大浜 主任ケアマネジャー/よりよい介護をめざすケアマネジャー・ヘルパーの会事務局長)

 私からは「『改正』介護保険、何が決まり、いまから何ができるか」のテーマで報告させていただいた。

 集会の書籍コーナーで販売していただいた「『改正』介護保険ブックレット」は、私の報告の後の休憩時間、あっという間に50冊完売。
 「買いたかったのに!」という苦情が相次ぎ、お詫びすることしきり。来週から大阪社保協に大量入荷されるので、そちらにご注文を… と言い訳に追われた。

 介護保険見直しめぐる秋の闘いはいよいよスタートである。 



スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
2011/08/27 Sat
8月27日午後、「これでいいのか日本の年金2011 年金を考える市民の集い」が開かれた。

 介護保険料に怒る一揆の会も実行委員会に名を連ねた。

 年金事務所職員の労組であり「全厚生労組」と年金受給者の団体である年金者組合が手を取り合って開くユニークなこの集会は、大阪では3回目である。
Image644.jpg
 開会あいさつは 年金者組合大阪府本部松井委員長。

 
記念講演は「社会保障・税の一体改革でどうなる?日本の年金」
(佛教大学社会福祉学部教授 里見賢治先生)
Image645.jpg




Category: 社会保障問題
2011/08/26 Fri
 たぶんのこの人が 「改正」介護保険 ブックレット の 完読者 第一号であろう。

 泉大津市の市会議員ただち恵子さん。10年ほど前から、介護保険料裁判を始めたころからのお付き合いである。当時から介護保険にとても熱心に取り組んでおられ、たぶんの市の介護保険課長よりも介護保険を良く勉強しておられた。
 介護保険料裁判のさなかに 減免制度のなかった泉大津市で、当時としては大阪府内で最高水準の減免を制度化させるときも尽力された。また、泉大津市の介護保険料は今でも大阪府内で一番安い水準である。

 ただち恵子さんのブログ 「改正介護保険 緊急解説」。

 ブックレットを読まれての感想の
「厚労省というのは、なんと国民をだます悪知恵が働くのだろう!これまでの制度改悪も、一見、高齢者や家族の切実な願いに応えるかのような「言葉」をちりばめて、実は負担を増やしたり必要なサービスを取り上げたり、あるいは施設から追い出したりしてきた。」

さすがは ただち恵子さん。打てば響くような感想である。今回の介護保険見直しの本質を鋭く突き、しかも私がこのブックレットで知らせたかったことを ずばりと書いておられる。

 こんな議員さんが、各自治体に一人ずつおられたら、第5期介護保険事業計画をめぐる地域での運動はもっともっとすすむだろう。
Category: 介護保険見直し
2011/08/26 Fri
 猛暑の中、高齢者の怒りが結集した。今日(8月26日)午後は、介護保険料に怒る一揆の会の11年目の「集団不服審査請求一斉提出」。

 大阪府庁・府議会会館に府内一円から高齢者が終結。「介護保険料はなっとくできん!」の怒りの不服審査請求をつきつけた。介護保険料・後期高齢者医療保険料・国民健康保険料を合わせて563人分。
 Image641.jpg

 この「介護保険料一揆」に心を寄せながら、介護を受け、闘病生活を続けておられる東大阪市在住の高齢者から、一揆の会へ寄せられた手紙である。

 「一揆の会」のみなさんのご活躍に心から感謝と敬意を表するものです。私の生きがいを与えて下さっています。私は70歳になってからの今日までの9年間、喉頭癌、肺癌、そして今年3月に食道癌の手術を受け、幸い生命を維持しております。その間「一揆の会」の創立総会に参加したことが、私の「生きる」という闘いの意欲を高め、闘病に役立っているように思っています。
この間、何の具体的な役割が果たせていませんこと残念ですが心で参加させてもらっています。
お知らせくださった、審査請求一斉提出の8月26日が介護を受けることになっており、参加することができないので、もし可能なら郵送したものを提出していただくようお願いします。みなさんのご健康、切に祈念しております。


 この方の不服審査請求書
 
不服審査請求の理由
 私の年金年額178万8900円に対し、介護保険料年額4万2912円と不当に高く、生活苦が増大し、生きる希望が損なわれ、健康な生活が送れない。しかも要介護認定が改悪され、より不安が増大、「保険料あって介護なし」となりかねない。人間の素直な良心として絶対許せない。この通知を取り消してください。


 病気と闘う 高齢者にとって、不当に高い介護保険料は、生きる希望を奪うものであり、それとたたかう「介護保険料一揆」は生き甲斐でなのである。

 一斉提出行動意思統一集会での堺市の代表の発言。
「この季節になると11年前に一揆の会の福井さんがたった一人ではじめた不服審査請求の時を思い出す。何人もの方が大阪高裁での裁判にも参加した。地域の会議で今年も取り組もうと意思統一し、69人の審査請求をもってきた。堺市では9月2日にも第2次の提出行動を予定している」

 介護保険料一揆は、11年目をむかえ ますまる意気盛んである。
Category: 介護保険料
2011/08/25 Thu
「8月中 発刊」を目指して、やっつけ ドタバタで 書き上げ 校正した 「改正」介護保険ブックレット やっと 完成・納品されました。

「改正」介護保険、緊急解説
何が決まり、いま何ができるか

「総合事業」「定期巡回型サービス」と「第5期介護保険料問題」に地域から取り組むために


 介護ブックレット表紙

 A5判88ページ*定価900円(税込・送料別)

 来年度の介護保険見直しに向けてわずかな審議時間で「介護保険法等改正法」が可決・成立。
 現在その施行に向けて、厚労省の社会保障審議会介護給付費分科会での介護報酬・基準改定の議論を中心に検討が行われていますが、その内容は国民にはほとんど知らされていません。
 このブックレットでは「介護予防・日常生活支援総合事業」、「定期巡回・随時対応型サービス」、「第5期介護保険料」という3つの問題を中心に、地域での今後の取り組みの課題を明らかにすることを試みました。
 これまでに「決まった」こと、介護保険見直しに込められた危険な狙い、法「改正」の重大な制度改悪の中身について現在わかっていることを解説し、「改正法」の関係条文や厚労省資料も掲載しました。
 来年4月までの残された期間、介護保険を少しでもよくするために、これから私たちは何ができるでしょうか。今からでもできることはたくさんあるはずです。それが何か、一緒に考えましょう。
【主な内容】
第1章「改正」介護保険法で何が決まったのか
1「介護保険法等改正」の概要
2 介護現場に大きな影響与える改変
3 これでは解決しない「介護保険料問題」
第2章これから何ができるか
1 国に向けて私たちができること
2 自治体に対してできること


 現時点で、「改正」介護保険を実践的かつ批判的に解説した 唯一の 本だと思います。

 時間的制約と 紙数制限で 書けなかったことは 多々ありますが、「今から」でも 少しでも この 「改正」介護保険を マシなものにしていこうと お考えの方には ぜひ お読みいただき、ご意見をよせていただきたいと考えています。
 

 一般書店に出回るのは少し先になるとのことなので

ご注文は 
  この申込用紙で お願いします。


 
Category: 介護保険見直し
2011/08/21 Sun
 介護保険法「改正」で、取り崩しが可能となった「財政安定化基金」。全国47都道府県で2850億円もため込まれ、実際に貸付・交付されているのは81億円ほどで、使用率わずか2.8パーセント。
 まさに、「埋蔵金」である。

 今回の介護保険法「改正」では、平成24年度限定で、取り崩し、第5期介護保険料の軽減に使用できることになった。

 問題はどれだけ取り崩すか。

 7月11日に厚生労働省が開いた「第5期介護保険事業(支援)計画の策定に係る全国会議」での資料では、「取り崩し額の考え方」なるものが示された。
 内容を見て、あ然とした。

 「第5期期間中に確保すべき額」の試算について

 3年目(平成26年度)は、過去の最高貸付時の比率(給付費に対する貸付額の比率。「最大貸付率」という)で計算するという。
 さらに、過去の実績の低い都道府県では、全国の都道府県の「最大貸付率」が単年度に行われると仮定した貸付率(「標準貸付率」という)で計算するという。

 介護保険の財政安定化基金が、それなりに活用されたとのは、第2期(平成15~17年度)までである。

 それ以降は、介護保険改悪と、給付適正化で、計画ほど給付が伸びなくなり、財政安定化基金は、多くの県で、使われることのない「埋蔵金」と化し、貸し付けた資金もほとんど償還されてしまった。

 これを取り崩すのに、わざわざ、「過去最高」の貸付率 で 必要額を計算し、実績の低いところは、全国の「過去最高」を平均した数値で 計算せよと 言うのである。

 まさに、過大な埋蔵金を残すための指標とした言いようのないものである。

 厚労省が8月11日に示した「標準貸付率」は、0.78%である。

 これを仮に、平成21年度の保険給付費等(約6兆8840億円)に当てはめて計算すると、約536.9億円になり、平成25年度必要額(26年度の50%)は約268.5億円、平成24年度必要額(26年度の9%)は約48.3憶円で 合計853億円以上も 財政安定化基金が「必要」ということになる。
 これは、現在の財政安定化基金の33.7%に上り、実際の使用率(2.8%)の10倍以上というあり得ない数字である。


 実際の計算は、平成26年度の保険給付費見込み額で行われ、「標準貸付率」より大きな過去の「最大貸付率」をもつ都道府県は、より大きな所要額となるので、場合によっては、1000億円以上もの「埋蔵金」を温存させ、取り崩し額が1千数百億円にとどまる可能性がある。

 しかも、保険料軽減に充当されるのは、その3分の1の市町村拠出分だけである。これはもともと全額が第1号保険料が原資だから保険料軽減にまわすのは常識である。

 埋蔵金取り崩しをめぐるたたかいは、これからが本番である。
Category: 介護保険料
2011/08/20 Sat
お盆に岐阜県下呂市の実家に帰省した時、実家の畑の 横に茗荷が 群生していて

 みょうが

とって 細かく刻んで 冷ややっこにかけて食べたら 美味!

 Image632.jpg

Image633.jpg


さっそく 2本抜いて 土とともに持ち帰り、わが自宅の隣の公園の隅っこに植えてみた。

連日の猛暑と 乾燥に ぐったりしたいたので 毎晩 水をやっていたら

3日目には 何とか根付いてきた

ところが、金曜の朝

何と 茗荷が 引っこ抜かれて そのまま 放置されているではないか

Image631.jpg


他の草木はまったく手つかず 茗荷だけが 引っこ抜かれて放置されている

私が水をやっているのを見ていたのか 

気色の悪い 悪意を 感じる

かくして 自作茗荷で 冷ややっこ の夢は ついえ去った
Category: 雑感・雑記
2011/08/20 Sat
ブックレット「『改正』介護保険-何が決まり、いま何ができるか」

当初9月初め 発刊予定を 8月27日・28日に京都で開かれる「第17回社会福祉研究交流集会」に間にわせることにしたので、盆明けから再び校正に追われる。

 8月17日夕方 出版社(日本機関紙出版)から ゲラを届けてもらい。
 明け方までかかって 校正。18日 早朝に 手渡す。

 19日夜は 大阪社保協事務所で 校正。表紙デザインも 社保協事務局長が いろいろと こだわる。

 そして、20日午後は、また 社保協事務所で 印刷屋さんと機関紙出版さんとに付き合ってもらいながら再度校正。

 あす21日も 同じ場所で 最終 責了 へ。

 介護保険見直しは、「改正法」成立後は、各自治体での第5期事業計画策定 と 社保審介護給付費分科会に 舞台が移る。

 このブックレットは、介護保険見直し 後半戦への 私たちの「メッセージ」である。

 わずか85ページ、税込900円の 小さな本だが、介護保険見直しで 全国を揺るがす運動への 着火剤になればと 願う。
Category: 介護保険見直し
2011/08/15 Mon
涼しさを求め岐阜県下呂市の実家に帰省したにもかかわらず、岐阜県は記録的猛暑。大阪より高温であった。

岐阜新聞より

多治見38.1度、全国1位 列島の猛暑、県内で独占2011年08月14日
 高気圧に覆われた県内は13日、多治見市で最高気温が38.1度(平年33.9度)となり、この日の全国1位を記録した。岐阜市や美濃加茂市、美濃市でも37度を超え、全国のトップ4を県内が占めた。岐阜地方気象台は「西からの風で乾いた空気が入り、雲が少なかったからでは」としている。
 2位の岐阜市は37.7度(同33.2度)、3位の美濃加茂市は37.6度(同33.0度)、4位の美濃市が37.4度(同32.9度)。大垣市も36.8度(同32.9度)で9位となった。
 多治見市が観測史上最も暑い40.9度を記録したのは2007(平成19)年8月16日で、ほぼ同時期に猛暑が訪れた格好。ただ同気象台では「統計から分析すると8月上旬は暑くなりやすい」としている。


 わがふるさと下呂市でも うだり焼け付くような暑さ。

 ところが、昨日14日も 今日15日も 夕方に激しい雨。30分ほどの雨がおわると、山から涼しい風が降りてくる。
 山間の谷のある貝洞集落は 少し前とうってかわった涼しさ。
 
 やはり、長時間ドライブで 帰ったかいがあった。
Category: 雑感・雑記
2011/08/14 Sun
 8月13日から岐阜県下呂市の実家へ帰省。
14日は、岐阜県下呂市金山町の日帰り温泉施設「湯ったり館」へ行った。
 yuttarikan.jpg

 ここの温泉は、「温泉スタンド」という施設がある。
 onsensutando.jpg

 200円で一家が入れる湯量が買える。
 温泉スタンド解説
 
 近所の人たちが次々と軽トラックのタンクを積んでやってきて、湯を買っていく。
 お盆の今夜は自宅で温泉である。
 kyutou.jpg
 
 のどかな ふるさとのお盆である。

 

Category: 雑感・雑記
2011/08/13 Sat
 8月10日に開かれた第78回社会保障審議会介護給付費分科会。時期報酬改定への論点提示とともに、、「特別養護老人ホームにおける入所申込の実態に関する調査研究」の結果概要が説明されたという。

 その報道で気になるところは、「厚生労働省の全国調査の入所申込者数42.1万人にあわせて示せば、ただちに入所が必要だが入所できない人が4万人」という報告者の説明である。

 利用者側としては、『真に入所が必要な人が4万人』という数字が一人歩きしないか不安」と認知症の人と家族の会の勝田登志子さんが同分科会で発言したように、あたかも、この「研究結果」によって、特養入所申込者の9割は実際は特養入所が必要ないかのように描き出されるキケンがある。

 『 特別養護老人ホームにおける入所申込の実態に関する調査研究 』報告書 は、全国592施設からの回答を分析したものだが、

 その内容は、「優先して入所させるべき」と考える人(入所申込者の中で、ベッドの空き状況や待機状況に関係なく、施設が優先して入所させるべきと考える人)が10.8%であったというものである。
 その条件のトップは「介護放棄、虐待などの疑いがある」( 71.3%)と極めて深刻な、一歩間違えば 本人の生命身体の危険があり、本来「措置入所」の対象となるような方である。
 他にも「介護者が不在、1人暮らし」、「施設、病院から退所、退院を迫られている」「家族が入所の必要性を強く訴えている」「認知症による常時徘徊などの周辺症状がある」など、一刻も放置できない入所待機者ばかりである。

 また、施設から見た「入所の必要性」では、
「入所申込者調査において、入所を待てる期間から判断される入所の必要性を調査したところ、「現在の
生活は困難であり、すぐにでも入所が必要」が11.3%、「入所の必要はあるが、最大1 年程度現在の生活
の継続が可能」が28.2% 」という結果である。


 ここから、政府や御用学者たちは、「特養入所待機者42万人は過大な数字」と、施設整備の必要性を低く描き出そうとする。

 しかし、2009年度に厚労省が集計した数字は、全国47県のうち14府県は、集計方法が異なり、例えば、大阪府は「老健施設入所者などは除外」、和歌山県などは「要介護3以上のみ集計」ともともと、「過少集計」の府県を含んでいる。

 もともと、集計規模も方法も次元がちがう厚労省集計42万人待機者と、今回の523施設調査の「研究結果」をつなぎ合わせて「特養の緊急入所必要者は申込者の10分の1」と結論づけるのはあまりにも乱暴な数字合わせというものである。
 
 確かに、現状の在宅介護の困難性から、「早めに特養申込」はある程度あることは事実であろうが、だからといって、入所申込者42万人のうち多数は必要性が低い と決めつけるのは 極めて危険である。

 膨大な施設入所待機者、潜在的な「介護難民」の存在は、こんな事態も生み出している。


 朝日新聞報道
 認知症高齢者ら賃貸マンションに閉じ込め? 堺市が調査
 堺市内に、認知症や寝たきりの高齢者がまとまって住む賃貸マンションがあることが、堺市の調査でわかった。ロープが張り巡らされた非常階段、テープで封じられた集合ポスト。住人らは外との交流を制限された状態で暮らしてきたという。市は12日、実態を調べるため立ち入り調査した。

 この建物は堺区内にある5階建てマンション(14室)。市によると、認知症や寝たきりの状態にある65歳以上の11人が住み、うち70~80代の男女4人は生活保護を受けている。
 1階には大阪市内の訪問介護業者が訪問介護ステーションとして入り、建物内で食事や入浴、排泄(はいせつ)などの介助サービスをしている。2007年に高齢者の居宅を訪ねる訪問介護事業者の指定を府から受けているが、有料老人ホームとしての届け出はない。
 市はこれまでに、生活保護を受けている4人の調査を実施。もとは脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞、圧迫骨折で入院するなどしていたが、頼れる親族らがなく、08年から今年にかけて移ってきたという。1カ月の家賃は3万8千円。通帳を管理された人や、ドアの鍵をもらえず、オートロック式の1階共同玄関を自由に出入りできない人も複数いた。
 マンション各室のドアは、部屋の中から開けられない錠が外から取り付けられていたが、鍵は入居者に渡されていなかった。


 
 
 この手の「高齢者住宅」は、大阪府内では決して珍しくない。こうした「介護難民」を当てにした「貧困ビジネス」の横行の現実に目を向けず、「数字遊び」の議論をしているひまは厚労省にも社保審・介護給付費分科会にはないはずである。 
 
 

 
Category: 介護保険見直し
2011/08/12 Fri

先週の土日、徹夜で書き上げた「『改正』介護保険-何が決まり、いま何ができるか」。
10日の午後3時ころゲラが届いて、
「12日には当方に届くように」。

ゆうパックで送る場合は 11日中に送らないといけない。

こちらは昼間は 平常業務で まったく この作業はできない。しかも 10日の夜は 地域の「介護保険を考える会」の世話人会の会議、そして 中華料理屋で「食事会」という名の宴会まである。

10日から11日朝にかけて、酔いを醒ましながら 必死にゲラを読み込むが 間に合わず

出版社にメールすると

「12日朝にゲラを取りに伺います」

11日夜に何とか校正作業し、12日朝に 初校ゲラを出版社に手渡す

 原稿書きもどたばた。校正作業も 睡眠時間を削っての作業

仕事、活動、会議、そして酒 

 24時間しかない 一日がなんと恨めしいことか。

 
Category: 介護保険見直し
2011/08/09 Tue
 8月8日午後、7月29日に引き続き京都府の「平成23年度介護支援専門員専門研修・実務経験者更新研修(専門研修Ⅰ)」の講師をつとめさせていただいた。

 前回と全く同じ内容をお話させていただいたが、この研修を通して、改めて「介護支援専門員と社会資源」について考えさせられた。 
 前回研修のブログ記事に、コメントいただいたことである。

 「…ケアマネジャーは利用者の援助において、利用者のニーズにあわせて、適切な社会資源を選択し、ニーズと社会資源を調整する役割を果たさなければならない。そのため、ケアマネジャーは地域の社会資源ついて熟知しておき、社会資源の変化に対応する必要がある。また、社会資源は常に整備が必要であり、ケアマネジメントの機能の一つとして未整備な社会資源の開発が求められているが、日本の現状では十分であるとはいえない。」 ケアマネジメント用語辞典 改定版  ミネルヴァ書房

 

厚労省通知(老企22号通知)には、
 「介護支援専門員は、当該日常生活全般を支援する上で、利用者の希望や課題分析の結果を踏まえ、地域で不足していると認められるサービス等については、介護給付等対象サービスであるかどうかを問わず、当該不足していると思われるサービス等が地域において提供されるよう関係機関等に働きかけていくことが望ましい。」

 とある。

 ケアマネジャーさんと前に話をしていて、やはり、この部分こそ、これからの課題ではないかと確信してきた。
 介護保険サービスをはじめとする「与えられた」制度や社会資源を利用者に橋渡しし調整する、これだけにとどまらない、「利用者の生活」に対し、社会が何をなすべきかを 考えていく機能。そして、利用者の生活の維持改善に、とって必要な社会資源が絶対的に不足しているこの現状を改めていく社会的な力が求められていると思う。

 「個別支援」にとどまらない、自治体や国に対する、働きかけを含めた社会的な発信と問題提起、さらにソーシャルアクションを作り出すことも大きな役割である。

 介護保険11年。地域に蓄積されたケアマネジャーという「社会資源」が、力を発揮すべきはこの部分ではないだろうか。

 自治体が必要な介護保険サービスを好き勝手に制限をかけて、利用者が困り、ケアマネジャーが萎縮するという「ローカルルール」の横行は、正反対の事態である。
 
Category: 介護保険見直し
2011/08/08 Mon
 8月8日 午前中 大阪府庁へ出向く。

 介護保険料に怒る一揆の会が、7月14日に「埋蔵金」(介護保険財政安定化基金)の取り崩しを求める要求を提出し、合わせていくつか質問を出していた。これに対する説明を聞きにいった。

 出していた質問事項

1 大阪府の財政安定化基金の積み立て及び運用の経過について明らかにしてください
2 これまで貸付・交付を行った市町村の介護保険特別会計の状況について明らかにしてください
3 第4期の各市町村の介護保険特別会計の状況について大阪府として把握している状況を明らかにしてください
4 財政安定化基金の取り扱いについてのこれまでの検討状況及び今後の予定を明らかにしてください
5 財政安定化基金及び第5期介護保険事業計画について、これまで厚生労働省からの情報提供、指導助言の内容について明らかにしてください

1については、A41枚に平成12年度から22年度までの大阪府介護保険財政安定化基金の収入と貸付・交付、そして残高の推移が記載してあるのみ。
2、3は 1枚10年の行政資料コピー 
4は まだ検討していない 5は、7月11日の全国会議以降なし

 との説明で何も内容がない。

 大阪府の財政安定化基金は、当初(2000年度)は約42億円でスタート。第1期末(2002年度)には、124億円に積み上がった。ちなみに第1期の貸付・交付は1.8億円ほど。
 問題は第2期である。最大貸付・交付実績は、2005年度で 約40億円。その前年も23億円ほど貸付ている。

 介護保険が制度改悪と給付適正化で大きく抑制される前の時期である。この時は確かに財政安定化基金は一定の役割があった。

 しかし、2006年度からの第3期は、貸付はわずかに1億円ほどで、あとは、貸し付けた償還金がどっと戻ってきて2010年度には、基金残高は194億円に上っている。しかも、第4期は拠出金ゼロである。

 この埋蔵金と化した財政安定化基金をどう取り崩すか。介護保険見直しの課題の一つである。
 
 

 

 
Category: 介護保険料
2011/08/08 Mon
 「総合事業を利用するか、介護保険給付を利用するかは、本人の意向で選択できます。したがって総合事業を導入しても、要支援者のサービス切り捨てにはいっさいありません」
 ある自治体の担当者は言いきる。

 これは、大きな間違い。

 もとは参議院での介護保険法等の「改正」法案が成立するときの附帯決議(衆議院でもほぼ同様の決議がされた)である。
 「五、介護予防・日常生活支援総合事業については、その創設においても要支援認定者が従来の介護予防サー
ビスと同総合事業を選択・利用する意思を最大限尊重すること。また、国として財源を確保し、各市町村
のニーズに応じて適切に実施するよう努めること。」


これを受けて、7月11日に 厚労省が開いた「第5期介護保険事業(支援)計画の策定に係る全国会議」の資料では、資料8「第5期計画への介護予防・日常生活支援総合事業の実施の位置づけの検討について」の4頁で、④対象となる要支援者の判断で
「…本人の意向を最大限尊重しつつ、利用者の状態像に適切なケアマネジメントに基づき判断」としている。
「本人の意向」はこれまでの「踏まえてlと比べれば、「最大限尊重」と表現は変わっているが、判断する主体は本人ではない。あくまでも「市町村・地域包括支援センター」であることに変わりはない。厚労省の会議資料は、附帯決議を受けてのリップサービスというべきものである。
 この説明資料で、総合事業か予防給付か「本人が自由に選べる」と早合点するのは、とんでもない間違いである。
 
附帯決議でいえば、6年前、介護保険法改悪法案が国会で成立したときも、
参議院で「新予防給付の導入に伴い、認定区分が要介護一から要支援二に変更される者について、これらの者が現に受けているサービスを引き続き受けられるよう、十分配慮すること。」という附帯決議があったが、その後の現実をみると、まさに改悪を覆い隠す「イチジクの葉」でしかなかったことがよくわかる。

 2007年に私が書いた拙文 
参議院「与野党逆転」下での介護保険見直し問題を考える-改悪法成立時の参議院附帯決議を改めて問い直す-

 我ながら、介護保険改悪のその後と民主党の介護政策についての見通しについて、5年前に私が書いたこと、ほとんど当たってしまっていることに驚く。

 この「総合事業」問題、はたして5年後 どうなっているであろうか。
Category: 介護保険見直し
2011/08/06 Sat
  11年前に結成された「介護保険料に怒る一揆の会」も世話人の大半が 75歳以上の「後期高齢者」となった。

 介護保険料は納得できない! と 介護保険料違憲訴訟や 毎年 不服審査請求 を取り組んできた。

 しかし、みんな10年以上介護保険料を取られ続けてきた。

 老後の安心、居場所は 今後どうなるのか

 今回は、一揆の会として、特別養護老人ホーム見学会を 取り組んだ。

 受け入れていただいたのは、吹田市の 特別養護老人ホームいのこの里

 「誰もが入りたくなる特別養護老人ホームを」を合言葉に、住民運動によって11年前に開設した施設。

 「こだわるのは普通の生活」。

 施設長のご案内で、施設を見学させていただいた後、説明、質疑応答。

 80人の入居者のうち、胃ろうなど医療的ケアが必要な人が19人。施設での看取りも取り組みながら、「普通の生活」をめざす。
 職員集団のレベルの高さと ケアにとりくむ姿勢に 大いに感心。


 一揆の会メンバーの感想は 「ワシもこんなことやったら入りたい」。

 さらに、同じ法人が運営する高齢者向け優良賃貸住宅「さくら苑」も見学させていただく。1階が保育所で2~3階が賃貸住宅。
 入居者による自治会による管理、民主的にそして共同で暮らす 安心のすまい。
 入居者のご厚意で居室の中も見せていただく。
 
 ここでも一揆の会の参加者は「こんないいとこ見たら今夜寝られへんわ」と感動。

 一揆の会の 世話人メンバーはみな元気だが、家族に要介護者がいる方もおり、今後、介護不安、老後不安はいよいよ真剣な課題。

 これまでの「たたかう一揆の会」から、さらに 一歩幅広く、奥の深い 高齢者運動をめざす時期に来ているかもしれない。


Category: 介護保険料
2011/08/04 Thu
昨夜は、不正介護報酬返還訴訟弁護団会議の総括会議及び打ち上げ。

 7月14日の最高裁不当判決で幕を閉じたこの訴訟振り返りながら、その到達点について確認しあった。

 不正介護報酬を許さない会 のサイトに基本的な経過は載せているが、

 7月14日の最高裁判決は、堺市長に1億158万円余の不正介護報酬を返還請求するように命じた一審二審判決を破棄する不当判決であった。
 今回の社会福祉法人啓真会の不正は、大阪府のずさんな事業者指定と不十分な調査のため、法令に定める基準に違反したまま介護保険事業者の指定を受け、さらに、訪問介護の架空水増し請求など、5年間にわたり不正に介護報酬を受け取ってきたものである。

 2004年末に内部告発により不正が発覚、05年に大阪府に通報したが、一向に動かないため、住民監査請求を行い、マスコミ公表して、オンブズマンとして 不正告発のたたかいをスタート。そして05年に5月にはおぽ坂地裁の提訴。
 この裁判により、05年7月には訪問介護事業所については指定取消処分がなされ、その不正介護報酬請求分542万円は返還された。さらに、06年1月、通所介護事業所の基準違反についても3135万円が返還された。問題の常勤管理者を配置しないことを隠しての虚偽の指定申請についても大阪地裁・高裁で介護報酬全額返還請求を堺市に命じる判決を獲得してきたところである。

 ところが、最高裁は、啓真会が常勤管理者がいない事実を隠して虚偽の指定申請を行い、不正に介護報酬を受けてきたという明白な事実が明らかになっているにもかかわらず、大阪府が「指定取消処分」を行っていないことをもって、不正事業者に対し、介護報酬の返還義務がないとするものであった。
 最高裁は、一審二審を通じて、「偽りその他不正の行為により支払を受けた(介護保険法22条3項)」ことが明らかになっているにも関わらず、大阪府による指定取消処分がないことをもって、「法律上の原因がない」とし、事業者の不正請求を容認する態度をとったのである。
 この最高裁判決は、介護保険法令に違反する事実を隠して虚偽の指定を受けても、都道府県の指導監査で指定取消処分がなされない限り、不正介護報酬は「貰い得」ということになってしまう。まさに、不正をはびこらせる最悪の判決である。

 この判決の同日にに出された最高裁判決
君が代処分判決(都立高校の教職員の君が代斉唱時起立拒否に対し再雇用拒否を「合法」とした判決)
橋下徹知事の懲戒呼びかけ発言を「表現の自由」とした判決
 は、どれも 到底認めがたい 不当判決である。

 この前後にも問題判決がぞろぞろとある。

 弁護団会議打ち上げでは

 「いっそのこと 『最高裁不当判決被害者の会』でも呼びかけてはどうか」という意見がでて大いに盛り上がった。

 人権や民主主義、社会正義にかかわる事件で、地裁高裁で いい判決を出させても、最高裁でいとも簡単に覆される。司法反動の その最高裁裁判官の国民のチェックは、事実上なし。唯一あるのは総選挙と同時に行われる「国民審査」。×をつかない限り信任になるというインチキ審査である。

 やはり、不当な最高竿判決に泣いた 被害者が 世論に訴えてこの 司法のトップの デタラメさを問うていくしかない。
2011/08/01 Mon
 「介護保険見直しの内容が分かりにくいから、分かりやすい資料がいりますよ」

 大阪社保協事務局長から、この間ずっと言われ続け、今度は「介護保険見直しブックレット出版しましょう!」

 だれがいつ書くねん。 と思ってたら、「7月14日の学習会の内容でいいですよ」。

 先週、私が7月14日に話したテープ起こしがメールで届いたのでせっせと加筆修正した。

 そうしたら出版社から ブックレット発行のスケジュールが7月28日届いた。見てびっくり。私の講演録のテープ起こしを原稿にして出版する計画ではないか。

 そんなん 無理。まず 編集会議して企画を練って執筆分担しないと。

 29日に、章建てを 書いてみると 事務局長いわく「これでいいですよ」。

 私も つい 「そんなら 土日で原稿書くわ」と言ってしまった。

 後から大後悔。 30日と31日と丸二日 ほとんど 寝る時間も削って 4万5千字ほどの原稿を書くはめになった。

 仮題は「「改正」介護保険、今から何ができるか ~「総合事業」「定期巡回型サービス」と「第5期介護保険料問題」に地域から取り組むために~」とさせたいただいた。

 100頁以内の本にしたい。

 「はじめに」では、こう書かせていただいた。 

「介護サービス利用者・家族やケアマネジャー、ヘルパーさんにとって、関心の高いのは「介護予防・日常生活支援総合事業(予防給付と生活支援サービスの総合化)」と「定期巡回・随時対応型サービス」です。また、多くの自治体では、介護保険料の引き上げが問題になっており、不安を抱いている高齢者も少なくありません。介護保険改定の課題は多岐にわたっていますが、このブックレットではこの三つの問題を中心に地域での今後の取り組みの課題を明らかにすることを試みました。とくに、これまでに「決まった」ことは何か、介護保険見直しに込められた危険な狙いと法「改正」で持ちこまれようとしている重大な制度改悪の中身について現在わかっていることを解説するとともに、「改正法」の関係条文や厚労省資料も掲載しました。
来年4月までの残された期間、介護保険を少しでもよくするために、これから私たちは何ができるでしょうか。今からでもできることはたくさんあるはずです。それが何か、一緒に考えましょう。」 
      

主な構成はこんなところ。
はじめに
Ⅰ「改正」介護保険法で何が決まったのか
1法改正の概要
2介護に大きな影響与える改変
①総合事業
②定期巡回サービス
3これでは解決しない介護保険料問題
Ⅱ これから何ができるか
 1 国に向けて私たちができること
 ①これから決まることとスケジュール
 ②介護報酬改定での争点
 ③定期巡回サービスはこれから
2自治体に対してできること
①第5期介護保険事業計画
②総合事業を導入させない
③介護保険料引き下げ
おわりに
 

ほとんど徹夜で 今朝 ようやく 書き上げ、メール送信。事務局長からは出版社に転送したとのメール。

 8月に編集、校正、印刷製本して、9月初めには出版の予定。

 おそらく、2012年介護保険見直しに 向けた はじめての出版物になるだろう。

 あとは、出版社と事務局長にお任せである。

Category: 介護保険見直し

プロフィール

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索