2012/05/31 Thu
 5月31日午前は、京都府の介護支援専門員専門研修・実務経験者更新研修(専門課程研修Ⅰ)の南部会場。

 「介護保険制度論」で2時間の講義を担当させていただいた。

 京都国際ホテルのピカピカの会場に350人以上のケアマネさん。

 先週の北部会場(舞鶴市)に続き2回めであるが、やはりかなり緊張。公的な研修で、休暇できているとはいえ、自治体職員の立場でおはなしするので、表現には気を使い、思うことを率直にいえないのがもどかしい。

 前半は、介護保険法改正と報酬改定について、やんわりとお話させていただいた。

 後半は介護支援専門員について、厚労省の見直し検討の動向も触れながら、私なりの思いを語らせていただいた。

 最後に申し上げたこと 

 レジメから

利用者の「生活全般の支援」について
●介護支援専門員は、生活の総合的理解は必要だが、絶対に一人で抱え込まない
●あらゆる社会資源・機関に発信し、利用者の日常生活全般の支援に結び付ける
●利用者の生活ニーズに応えられない社会資源の不備、不足は関係機関へ働きかけを

介護支援専門員と利用者のために
○介護保険制度が生み出した社会資源であるケアマネジャーは「宝」。
○その価値を社会的に認知させ、利用者とともに幸せになるために


言いたいことの半分くらいしか言えなかったが、33時間もある専門研修の第1回目として、少しでもケアマネさんたちの励みになれば と思う。

スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
2012/05/30 Wed
 娘が東京に赴任することになり、私の岐阜県下呂市の実家に預けてある家財道具の運び出しに急きょ、娘の一緒に帰省した。

 早朝大阪を出てのバタバタである。

 あまり 名所もない わが故郷であるが、ゲンジボタルが6月には見ることができる。
Image885看板

菅田川
Image887川


父が老人クラブの仲間とともに、菅田川にホタルを復活させる取り組みを行い、今では下呂市観光スポットとして紹介されるまでになった。
 
 下呂市観光情報

 連休に帰省した時 父が 図案を検討していたのぼりが完成し、川の周辺にはためいていた。

Image886のぼり



 
Category: 雑感・雑記
2012/05/27 Sun
 学習会が4時で終わったので姫路駅へ行くと駅前にこんな看板が
 Image867駅看板

 修理中の素屋根内部に8階建てのエレベーターがあって 天守閣の屋根まで間近に見ることができるという。姫路城の改修工事は 60年に一度だというので「今だけ!」の言葉にひかれて、一路 姫路城へ。

姫路城へはおととしの4月に、夜桜見物に来たことがあるが、修理工事直前でまだ天守閣はみることができた。

 天守閣はすっぽりと工事用素屋根で覆われている。
 Image870姫路城工事

直下へいくと完全な工事現場である。
Image875修理現場


 その工事現場が、「天空の白鷺~姫路城大天守修理見学施設」と名付けられている。まさに、修理中ー公開できない でなく、60年に1回のイベントとして 修理現場を売り物にする という「逆転の発想」である。
Image876修理案内

しっかり 券売機で大人一人200円の入場料を取られる。工事現場でなく「修理見学施設」である。案内パンフもくれるし、案内人もいる。
Image872券売機

屋内ではエレベーターで8階まで登ると、天守閣大屋根の瓦の葺き替え工事現場が見られるビデオで工事の解説までしてくれる。
Image873天守閣屋根修理

7階に下りると、そこは天守閣の土壁の塗り直し工事の現場である。
ここでもビデオで工事の解説がある。
Image874天守閣壁修理

下へ降りると、今度は募金箱。
平成の「姥が石」愛城募金募集 とある
この募金は、天守閣保存修理工事の寄付だが、2000円以上の募金は、ふるさと納税制度の対象となり、所得税・住民税の控除の対象になるとのこと。

 姥が石(うばがいし)とは
 羽柴(豊臣)秀吉が姫山に城を築いたときのこと。城の石垣の石がなかなか集まらず苦労しているという話が広まっていました。城下で焼き餅を売る貧しい老婆がそれを聞き、「せめてこれでもお役に立てば」と古くなった石臼(うす)を差し出しました。
 これを知った秀吉は大変喜び、石臼を現在の乾小天守北側の石垣に使いました。この話はたちまち評判となり、人々が競って石を寄進したため、工事が順調に進んだといわれています。


Image877募金箱

 募金パンフレット

 城郭ファンの私も少額ながら募金させていただいた。

 お城の公園の木陰には、なぜか猫の群れが のんびりとしていた。
 Image879姫路城の猫



 さて、帰り道。姫路名物 姫路おでん というのぼりを発見
  Image880姫路おでんのぼり
 
 店内に入り、しょうが醤油でいただくというおでんを注文
Image881おでん



 お酒は、大吟醸 米のささやき
Image884酒

yk40_50龍力米のささやき
 
 つかの間の姫路観光となった。




 
 


 
Category: 雑感・雑記
2012/05/27 Sun
 今日 午後からは 姫路市内で 西播社保協の「介護保険学習会」。

 参加者の顔ぶれは、高齢者が圧倒的に多かったので、割り切って「介護保険料」中心にお話しさせていただいた。

 兵庫県西播地区は 姫路市のほかに宍粟市やたつの市、相生市、赤穂市なども入るが、姫路市の第5期介護保険事業計画を見ながらお話をさせていただいた。

 まず、姫路市は、4580円 → 5240円の 大幅な引き上げで 

 しかも 第4期までの とりすぎ介護保険料の あまり である「介護給付費準備基金」を一部取り崩さず温存している とのこと。

 こういう 保険料が余っても返さない自治体を 大阪では「ドロボー自治体」という、と指摘した。
 
 参加されてた市会議員のかたは「いいことを聞きました。これからもがんばります」とのご感想。

 また、、姫路市は、第2段階(世帯全員非課税・年金80万円以下)の介護保険料率が、基準額の0.625である。国基準は0.5だから、かなり上積みしている。姫路市も第2段階の低年金の高齢者が多い。多いところから高い保険料をとれば多く徴収できるという、典型的な低所得者イジメである。
 さらに、最高は所得400万円以上(第10段階)、基準額の1.75倍で 打ち止めである。第5期では最高を2.0以上にして、高額所得者に重くしているところが多いが、姫路市は高額所得者には甘い と言わざるを得ない。

 兵庫県の埋蔵金(介護保険財政安定化基金)だが、県議会議員の方の話では、121億円の基金のうち、72億円しか取り崩さず、しかも、市町に交付するのは24億円だけである。
兵庫県財政安定化基金取崩し91
 県財政安定化基金総額121億円(国・県・市町が各1/3ずつ拠出)
取り崩し総額72億円
内訳
(1)市町へ24億円。保険料の抑制に活用、引き下げ額は1人当たり50円。
(2)県へ24億円。「介護家族への講習」などや介護給付費の県費負担金。
(3)国へ24億円。使い道は明らかでない。
国、県分は、保険料引き下げに活用を!
県財政安定化基金残り49億円もっと取り崩しを!

 兵庫民報より

 介護保険制度そのものの問題点に加え、市の県も まったくの無為無策で 高齢者への負担転嫁である。

 この地域は昨年も 介護保険料に対する不服審査請求を100人以上が出されている。

 学習会の閉会挨拶では「介護保険料に対する不服審査請求、保険料下げろ のたたかいを6月からとりくもう」と呼びかけられた。

 兵庫県の高齢者は元気である。

 舞鶴市、名古屋市 そして 姫路市と 3日間続いた 私の講師・報告者活動だが、やはり、介護保険料の話がいちばん 燃える。

Category: 介護保険料
2012/05/26 Sat
 日本福祉大学社会福祉学会第44回大会 シンポジウムにシンポジストとして招かれた。

 一応 わが母校であるが、学生時代、闘争に明け暮れ、しかも、関西方面の大学を「転戦」し、住所不定の地下生活を送った私にとっては、この大学で学んだ記憶はほとんどない。ゼミも履修せず、授業も出席せず、一夜漬けの試験と 卒論(しかもテーマは社会福祉とは何の関係もない「パレスチナ解放闘争」)だけで卒業したわたしにとって「日本福祉大学社会福祉学会」などというアカデミックなのはとくに縁がない、と思っていた。

 ただ、今回のシンポジウムが

 「社会福祉の現場からみた「一体改革」」というテーマだったことと、私への依頼が、「堺市の区役所の職員でありながら、社会保障推進協議会を通して、当事者や実践者を組織して、少しでも介護保険制度が社会的弱者に使いやすい制度となるように運動を続けている実践」とあったのでお受けすることにした。

報告 「被災地に派遣されて」立松照康氏(元名古屋市中央児童福祉センター)
基調講演 「社会福祉のこれからを考える~震災と一体改革からみえてくるもの」生江明先生(日本福祉大学)
シンポジウム ~「社会福祉の現場からみた「一体改革」」
シンポジスト
鈴木安夫氏(道徳たけの子共同保育所)/日下部雅喜(堺市南保健福祉総合センター地域福祉課)/山城康之氏(沖縄県浦添市地域支援課)/コーディネータ 明星智美先生(日本福祉大学)



 私の用意したレジメ

 介護改善のために自治体職員としてできること
    堺市南区役所南保健福祉総合センター地域福祉課 日下部雅喜


はじめに 
  私の立場の「特殊事情」
   たたかう「木っ端役人」をめざす

1 介護保険料 
  介護保険制度出発時点 0円 ⇒ 2012年度月4972円
     「改革」後 2025年 月8200円へ
~高齢者の声なき声を代弁して
 ・滞納保険料取立て から 介護保険料違憲訴訟
 ・毎年の大量不服審査請求が独自減免広げ改善させる

2 ヘルパー・ケアマネジャーと手を携えて 
  ~介護保険の給付適正化・サービス制限と現場でのとりくみ
 ・大阪府訪問介護Q&Aを全面改正 ここまでできるヘルパー
 ・堺市の介護保険を考える会 要介護認定不服審査請求、給付適正化・ケアプラン点検に対する取り組み
 ・私のささやかな業務実践

3 2012年度介護報酬改定と利用者の生活を守る取り組み
 ~「45分で生活援助」はできない
 ・「45分」の狙い
・厚労省担当課職員との話合いでわかったこと
・「これまでどおりの時間提供できる」
   大阪市での課長通知出させる 
・私のささやかな業務実践

おわりに
  木っ端役人だからこそ 住民・関係者と共同
  「一体改革」の公務員バッシングを乗り越える 住民本位の本当の意味



 報告が一巡し、質疑で、私に対して出された質問で

 「なぜ、行政職員でありながらそこまでがんばれるのですか」

 というのがあった。

 この質問は 困る。そんなにがんばってると 思っていないから。
 
 あえて言えば こうしか生きられないから というところであろうか。

 思うままに生き、働いてきたら 役所の枠組みから はみ出して しまったというところだろうか。

 
 お答えしたのは

 「大学を卒業して 30数年 恥多き公務員生活であったが、あえて言えば 二つだけ
 一つ目は 一番 底辺、一番 虐げられた人たちのことを第一に 考えること
 二つ目は 自分の立場 公務員であれ、専門職であれ、これを優先しないこと 自己保身をしないこと
 
 このくらいのものです」


 シンポジウムのコーディネーターをしておられた先生が

「日下部さんの言われることは 日本福祉大学の建学の精神に書いてありますよ」


 恥ずかしながら、今まで読んだことのない「建学の精神」を読んでみた。

foundation_l建学の精神


「この悩める時代の苦難に身をもって当たり、大慈悲心・大友愛心を身に負うて、社会の革新と進歩のために挺身する志の人を、この大学を中心として輩出させたいのであります。それは単なる学究ではなく、また、自己保身栄達のみに汲々だる気風ではなく、人類愛の精神に燃えて立ち上がる学風が、本大学に満ち溢れたいものであります。」
 とある。

 日本福祉大学で学んだ記憶のない私であるが、少しはこの 建学の精神に 染まっていたのかな これが 私の人生を左右したのかな とも 思った。

 やはり わが母校である。
Category: 雑感・雑記
2012/05/26 Sat
 今日は午前中から、名古屋市の鶴舞(つるまい)に来ている。

 昨日は、京都府の舞鶴市。 忙しい毎日である。

 今日は、わが母校 日本福祉大学の社会福祉学会の大会があり、そのシンポジウムに招かれた。

 母校とはいっても、1979年の卒業以来、一度も大学へ行っていない。名古屋市内にあった旧キャンパスも移転しており、今回は新しい、「名古屋キャンパス」で開かれる。

 確か、卒業式はこの鶴舞公園にある 名古屋市公会堂で行われた。

 さあ、30年以上ぶりのわが母校 日本福祉大学へ 。
Category: 雑感・雑記
2012/05/25 Fri
 介護支援専門員研修の講義終了後、舞鶴公園にたちよった。 Image860田辺城
 
 舞鶴城資料館で、案内担当の方に懇切丁寧に 舞鶴城の歴史と築城者である 細川幽斎についてお話を伺った。

 平日の昼間ということもあり、来館者は私ひとり。細川幽斎紹介のビデオを見て、案内者の説明で 田辺城とその歴史をみっちり聞いた。

 昨年11月に 細川ガラシャ祭りに いったが、ガラシャも 一時ここにいたそうな。

 資料館には、細川ガラシャとその父・明智光秀、さらに細川幽斎、忠興親子をテーマとしたNHK大河ドラマを誘致する署名用紙があった。私は細川ガラシャの大ファンなのでさっそく署名した。
 NHK大河ドラマ誘致推進協議会設立総会のHP
C2E7B2CFA5EDA5B4HPCDD1A1CA240306A1CB.jpg


 そして、この田辺城 なんと この日曜日には「第21回 まいづる 細川幽斎 田 辺 城 ま つ り」 
  というイベントが開かれる。
Image863ポスター


今回のまつりのテーマは、NHK大河ドラマを誘致しよう!「時は今 花も花なれ 夢大河 ガラシャ・光秀・幽斎・忠興を大河ドラマに」である。

 駅前には 田辺城まつりの のぼりが林立していた。Image864のぼり
Category: 雑感・雑記
2012/05/25 Fri
 今日は朝から、「京都府介護支援専門員専門研修・実務経験者更新研修(専門課程Ⅰ)」の講師を務めさせていただいた。
 京都府北部会場は舞鶴市なので、昨日仕事が終わってから鉄道を乗り継いで午後10時ごろに舞鶴についた。
 
 京都府の介護支援専門員研修の講師は、昨年もさせていただいたが、昨年の講義科目は「社会資源の活用」であった。 

 ところが、今回依頼されたのは「介護保険制度論」。しかも、研修初日のトップバッターである。


 この研修の主催は「京都府」であり、実施団体は京都府社会福祉協議会 京都府福祉・人材研修センターである。
 介護保険法令では、ケアマネジャーは、この研修を受講していないと介護支援専門員資格の更新が出来ない。

 そんな公的研修で、日ごろ、介護保険制度批判や厚生労働省批判をしている私が「介護保険制度論」の講義をしてよいのだろうか。
 自分で不安になるのもおかしいが、やはり心配だったので、実施団体の方に「ホントに私が『介護保険制度論』をかたってもいいのですか」と聞いてみた。
 お返事は「結構ですよ」。

 京都府の心の広さに感動である。大阪府ではいままで研修介護支援専門員研修の講師依頼が私に来ることなど考えられない。

 研修講師依頼書には、「介護保険全般にわたるトピックな話題、介護支援専門員として十分に理解しておくべき事項等についての講義をお願いします」とあったので、
①介護保険の現状と問題点
②介護保険法「改正」と報酬改定
③介護支援専門員はどう見直されようとしているか
などについて、表現には配慮しながら、事実に基づき、情報提供しつつ、縦横にお話しさせていただいた。

 とくに、昨今の ケアマネバッシングのような、動きについては、行政の末端でケアマネさんと関わらせていただいている経験をもとに、問題点を率直に指摘させていただき、利用者のくらし全般、場合によっては生と死によりそうケアマネジャーの役割についてお話させていただいた。

 支援困難な利用者から最後まで逃げず、訪問中に命を落としたケアマネさん。半年も前にほんの少しの期間担当しただけでその後サービス利用がなかった元利用者の悲惨な死の直面し、わがことのように悲しみ悔い悩むケアマネさん。
 介護保険制度がなかったときにはこのような存在はまれであった。しかし、今は 全国 どこの街にも利用者の生活に寄り添い支援するケアマネジャーが 普通に 存在する。

 全国で300万人に及ぶ在宅の要介護者の中には、ケアマネジャーによって生活が成り立っているような人も少なくない。
 居宅介護支援事業所で支援にあたっている8万人をはじめケアマネジャーこそは、介護保険の生み出した「宝」である。
 このことの社会的認知とその役割にふさわしい地位と報酬こそ急務だと述べさせていただいた。
 
 私の2時間の長い 拙い話につきあっていただいた受講者からは最後に拍手をいただいた。
 
 ケアマネジャーが義務で受けなければならない研修だからこそ、少しでもケアマネジャーが元気になり、希望の持てる研修であるべきだと思う。

 介護保険制度の「解説」だけでなく、惨憺たる現実、そして12年間の「功罪」をきちんと見据えてこそ 介護保険制度が 見えてくると思う。

 介護保険制度の「要」(カナメ)である ケアマネジャーさんたちには是非 「汝の価値に目覚むべし」といいたい。
 バッシングされるのはケアマネであってはならない。国民から批判されるべきは、介護保険制度とその運用者である政府厚労省であろう。

 来週は京都市内の会場で同じ研修である。
Category: 介護保険見直し
2012/05/24 Thu
 またまた、この男の暴言。

 敬老パスのない 豊中市や八尾市のお年寄りは元気 

 よくいったものだ。この論法で行けば、高齢者が無料パスになるとバスにばかり乗って歩かなくなる ということになる。

 アホ か こいつは 交通機関を使って外出するから 歩く機会も増えるのである。

 敬老パスのない わが市の高齢者は、100円バスのある日を わざわざ選んで 病院に行ったり、役所に行ったりしている。
 
 歩いて行ける距離に 役所も 病院もない 多くの高齢者は 交通費がかかれば 行けなくなる。

こんなこと 小学生でもわかる 事実 である。


橋下市長に「パス奪い歩けと言うのか」と批判 
 70歳以上の大阪市民が地下鉄・バスに無料乗車できる「敬老優待乗車証」(敬老パス)の一部有料化案について、橋下徹市長が23日、市議会委員会でその影響を尋ねられ、「(パスを使わず)歩くことで健康になる高齢者も出てくるのでは」と答弁した。
 市議会内では、有料化で外出を控える高齢者が増えるのでは、という懸念も強く、「乱暴だ」との反発の声も上がった。
 共産党の北山良三市議の質問に対し、「プラスになることもある。(パスのない)大阪府豊中市や八尾市のお年寄りは元気だ」などと答えた。北山市議は議会後、「パスを奪って『歩け』と言っているに等しい」と批判したが、橋下市長は「(有料化しても)すべての高齢者が閉じこもりにならない。冷静な議論をしたい」と意見を曲げなかった。
 市は、見直しについて市民や市議会の意見を踏まえ、7月末に最終決定する。
(2012年5月23日22時10分 読売新聞)
Category: 時局争論
2012/05/22 Tue
 橋下大阪市長の 憲法違反の「思想調査」アンケートは、データの廃棄で終わっていない。

 なんと、この大規模なアンケートで使われた公金は1億円近い。人件費の損失分で8600万円、そして野村修也特別顧問、原英史特別顧問の2名はじめ彼らを補佐した特別参与11名の合計13名に支払われた公金支出額総計は8854万円に及ぶ。

 橋下 大阪市長は、こんどは 「いれずみ調査」で 未回答者は昇進させないなど、またまた どアホな ことに 血道をあげているが、この「思想調査」の9500万円無駄遣いを 全額返すことが先決である。

 大阪市民の方に この違法・不当な公金支出を 橋下市長に返還させるよう求める住民監査請求が呼び掛けられている。
  われこそは と思う大阪市民の方の参加を呼び掛ける。

  締め切りは5月31日である。

〒534-0014
大阪市都島区都島北通1-4-10
おおさか市民ネットワーク
★問合せ先
e-mail:osakasimin-net@sannet.ne.jp


住民監査請求の趣旨
 大阪市長橋下徹氏は、2012年2月9日大阪市職員・市民の内心の自由を侵す「職員アンケート」調査を、市役所全職員32000人を対象に「業務命令」として強行した。
 質問項目は22項目におよび、例えば「組合活動に参加したことがありますか」では活動内容・誘った人・誘われた場所・その時間帯等詳細、また「特定の政治家を応援する活動に参加したことがありますか」と、明らかに憲法19条の思想・良心の自由侵害、第21条表現の自由の侵害項目が含まれるなど、憲法違反の内容である。しかも、この調査は職員に対し「業務命令」として行われ、「回答がなされない場合には処分の対象とする」と職員を恫喝しつつ強行したものである。この行為に対し、大阪府労働委員会は不当労働行為に該当する恐れがあるとし「中止」を勧告したが、橋下市長はこれに応じず調査業務を続行したため、市役所内部は混乱し、業務にも大きな影響を及ぼした事が窺える。
 当然、法曹界・労働界からも厳しい批判の声が広がり、実施した第三者調査機関責任者・弁護士野村修也特別顧問は、その非を認めないまま「任期が終わるので廃棄する」と説明し、2012年4月6日、本庁舎地下において、多くのマスコミ・報道陣・関係者の目の前で、集めたアンケート回収分をシュレッダーで破砕し、フロッピーはハンマーでたたき割って見せるなど、破棄行為を公にした。
 我々大阪市民は、「職員アンケート」調査問題がこれで決着したなど到底考えない。
第一に、32000人の職員を「業務命令」として、無駄なアンケート調査に巻き込んだことの損失である。本来の業務を横におきムダに使用された職員の労働時間は、すなわち公金支出である。職員のアンケート回答に要した作業時間は平均1時間と聞く、平均時給2447円(一般職・係長の平均)とすれば約8684万円の公金がムダに支出されたものであり、看過できない。
第二に、職員アンケート調査そのものに要した公金支出の損失である。我々は、大阪市情報公開条例に基づき、総務局・政策企画室に対し一連の費用支出に関する情報の公開を求め、2012年5月15日に提供された。それによると野村修也特別顧問、原英史特別顧問の2名はじめ彼らを補佐した特別参与11名の合計13名に支払われた公金支出額総計は8,546,990円であることが判明した。これら人件費のみを見ただけでも公金のムダ遣い以外の何物でもない。
この①~②に関わる費用総額約9千5百万円について、十分な監査を求めるとともに、その違法性・不当性を是正する措置を求める。
以上地方自治法第242条第1項の規定により必要な措置を請求する。
Category: 時局争論
2012/05/21 Mon
 東京・全労連会館ホールで 中央社保協の「介護改善全国交流集会」が開かれた。

 Image858介護全国集会


 私は、当初の「問題提起」から「学習講演」に変更された 講師役。

 80分お時間をいただき「介護保険をめぐる現状と今後の課題」について、お話させていただいた。
 
「介護分野に 憲法25条の光を 老後の安心を作り出す 討論と運動を」私がもっとも言いたかったひとことで締めくくらせていただいた。

 集会での報告は、8人。とくにすばらしかったのは北海道の方の発言

 「介護職員処遇改善交付金廃止反対、継続・拡充」で一致した共同の取り組みを展開し、北海道では札幌市を含む道内14自治体の議会で意見書を採択させるという先進的な運動。
 もしこの運動が全国規模でできていたら、処遇改善交付金は こんなに簡単に廃止にならなかっただろう。

 京都のヘルパー連絡会の発言も元気いっぱい。石川県からも「ヘルパー45分化反対」のすばらしい運動の報告があった。たたかいは 全国に広がっている。
 Image855京都発言

障害者運動からも「介護保険をこのままにしておいて『権利保障』はあり得ない」と発言
Image856障害者発言

準備段階ではいろいろあったが、やはり 全国集会の意義は大きい。

次は 介護保険料問題を中心に 自治体議員と地域社保協の全国交流集会を! と提案させていただいた。






 
Category: 介護保険見直し
2012/05/17 Thu
堺市の調査研究機関である(財)堺都市政策研究所が、「大阪都」に対する批判を試みている。

対談会 テーマ:堺市にふさわしい大都市制度について」という報告書が出ている。

対談者 は
大阪市立大学大学院 法学研究科教授 阿部 昌樹 氏
同志社大学大学院 総合政策科学研究科教授 新川 達郎 氏
大阪学院大学 経済学部教授 村上 睦 氏
大阪府立大学 経済学部准教授 吉田 素教 氏
 
 という面々で
「 二重行政」「住民参加」「二重行政と大阪経済衰退の関係性について」「 堺市の発言力」「財政と税源」「堺市のアイデンティティ」など多岐にわたり、最後に「 大阪都構想を一言でいうと」と各人の大阪都批評で終わる。

 突っ込みの足りない感もあるが、それぞれの立場で堺市と大阪都の問題を良く論じている。

 とくに大阪府大の吉田准教授 の 「大政奉還論」はユニークであり、大阪都問題を論じる前提としてグローバル化をあげるあたりは、とても 興味深い。

Category: 堺市政問題
2012/05/14 Mon
 橋下 大阪市長 の 逆切れ記者会見の動画。

 こいつは ホンマのあほや

 マネジメントが どうこう いうが この逆切れ まさに ファシスト そのもの 



橋下さん、それって「パワハラ」では!?
――― いくら何でも、ヤリすぎでしょ! ―――
http://osakanet.web.fc2.com/kisyakaiken.html>>
★前日の市議団の失態でイライラ、八つ当たり?
 2012年5月8日(火)の朝。 定例の記者会見で、橋下徹・大阪市長が 報道記者に激怒して、25分にわたって大声で怒鳴りつける出来事がありました。
 もともと短気な橋下市長。 この前日には、「大阪維新の会」市議団が、市民
からの批判を受けて「家庭教育支援条例(案)」を撤回するという失態があったばかり。 そこへ、学校現場での「君が代」の起立斉唱についての質問が出されたことから、一気に橋下氏は爆発しました。 それが、上の映像です。
★橋下市長の言葉――― 大声で罵倒、議論のすり替え、興奮して侮辱
橋下市長から出てくる言葉は、「こんな記者がいるからダメなんだよ」、「われわれは、どの法律学者でも崩せない緻密な理論に基づいて条例を作っているんだ!」、「あなた(記者)こそ、私の質問に答えなさい。さあ答えなさい。早く答えなさい。答えないのですか。」、「どの国にも国歌がある。あなたの会社には社歌がないのか。社歌がないから、おかしい記者が出てくる。」・・・・
大人げない態度で、大声で記者を罵倒し、自分が回答できない質問に対しては君こそ私の質問に答えなさい!」と言って話をそらすなどの大失態をさらした橋下市長。 後で冷静になって反省するどころか、ツイッターで再び記者を侮辱し、上記の動画を自信満々で紹介しています。
 しかし、この動画をみると、橋下市長の主張の矛盾、議論のすり替え、自信のなさ(自信がないから話をそらして罵倒・威嚇する)、が明確に分かります。
★市民は冷静な反応――― 「職場のパワハラ上司よりもタチが悪い」ツイッターでは、以下のような「つぶやき」が流れています。 市民は冷静に見ており、橋下市長が社会常識に欠けるという声が多く出ています。
 ネット上には、カルト的な主張をする熱心な橋下支持者からの評価の声もあります。しかし、ネット上ではなく現実の社会では、自分たちの日常生活や社会の現実と重ね合わせて、「カメラの前で興奮した姿を見せること自体、恥ずかしいし大人げない」、「言うことをコロコロ変えるパワハラ上司と一緒だ」、というのが多数の声です。
Category: 時局争論
2012/05/13 Sun
 9日水曜日に東京に行ったばかりなのに また 東京へ。

 正確に言うと 東京経由で 埼玉県さいたま市へ行くのだが、来週日曜日にも東京で集会なので5月は3回の東京行きである。

 今日は晴れているので富士山が新幹線から見えるかなと 思ったが

Image847.jpg

なぜか ここだけ雲がかかっていて 富士山が見えず。

自治労連埼玉県本部での会議が早く終わったので 東京スカイツリー見物に寄り道
Image850スカイツリー
やはり 真下で見るとド迫力



去年来た時は 業平橋駅 だったが いつのまにか

Image852駅
とうきょうスカイツリー駅になっている。

5月22日 オープンまもない 
ソラマチ 墨田水族館も 完成し あとは客を待つばかり
Image851ソラマチ

帰り道 浅草の地下街の 屋台のような店で ホッピーと焼きそばをいただく
Image854ホッピー
 
すっかり東京観光気分である。



Category: 雑感・雑記
2012/05/09 Wed
私が書いた一文

公的介護保障実現めざす新たな運動  
 すでにのべたように、12年を経た介護保険制度は、制度的にも財源的にも「限界」が明らかになりつつあります。社会保障削減のための給付抑制システムや、公的責任縮小・市場化の仕組みとしては機能しても、国民の老後の不安である介護保障や生活保障の役には立たず、高齢者の年金から介護費用を収奪する仕組みが介護保険制度です。
 今後、行き場のない「介護難民」はますます増加し、毎年10数万人の「介護退職」が発生し続け、家族の経済的・肉体的負担の増加は「介護地獄」を蔓延させ、悲惨な「介護殺人」「介護心中」をも生み出す結果になります。介護現場では人材確保困難を中心に「介護崩壊」の危機が続いています。
「介護の危機」を打開するために、介護保険制度の矛盾を具体的に明らかにしながら、それを突破する具体的な政策的・制度的要求の社会的支持を広げながら、介護保険制度に替わる新しい「公的介護保障」の仕組みを作り出す国民的な運動の構築が求められています


 今の介護保険制度の惨状を見れば、ごく普通の問題提起のつもりで書いたのだが、ある団体の大幹部の方から「賛成できません」とのご意見をいただいた。
 「今日の矛盾の解決で一致点を広げるには、制度的には 行き過ぎた保険主義の見直しという提起のもとに」さまざまな政策要求を検討すべき、というご主張である。

 私の率直な感想

 「行き過ぎた保険主義見直し」「現物給付化」「国庫負担増額」「介護を支える人材対策」などは、それ自体としては当面の運動課題や政策要求になりえると考えますが、「介護保険制度」の枠組みについてそれを前提として、その枠内に運動や議論を閉じ込めてしまう という発想はいかがなものでしょうか。

 毎月の年金から介護保険料を天引きされる高齢者の怨嗟の声、そして、ますます大きくなる介護不安 「一般世間」の中には介護保険制度そのものに対する潜在的な疑問が渦巻いています。
 もし中央レベルの議論が、介護保険制度の枠組みそのものに疑問を持たず、一部の介護関係者の「部分的改良」要求の議論で終始とするならば、それでよいのでしょうか。

 今回の問題提起は、あえて「介護保険制度廃止」と言わず、「新しい公的介護保障の仕組みを作り出す」 という前向きで夢のある表現としたつもりですが、これについてさえ、このように拒否反応があるのかなぜでしょうか。

 議論の結果、時期尚早との意見が大半で、私の「問題提起」なる文書は取り下げ、採用しないことになった。これはこれで仕方がない現実である。今後議論、論戦すればよい。


 それにしても、09年の政権交代時はこんな問題提起もされたのだが、その後、中央では議論は深まらなかったのであろうか。
 いよいよ「介護保険制度廃止」が運動の課題に 日本高齢者大会

 大阪で のびのびと たたかい  自由に語っているような 気楽な 私には 思いもよらないことであるが。
Category: 社会保障問題
2012/05/07 Mon
こんなもん 当り前だろうが。

陳謝して取り下げて差別が帳消しになるなら 人権問題など 起きない。

問題は、このような人権侵害・差別条例案を コピーして公表した 大阪維新の会の政治的責任である。

地域政党でも 「政党」である限り「党代表」の 橋下の責任は免れない。

「僕は知らなかった」で済ますのならばこれはもう 政党ではない。

即刻解散せよ!


大阪維新の会:家庭教育支援条例案を白紙撤回 抗議受け
毎日新聞 2012年05月07日 22時09分(最終更新 05月07日 23時13分)
 橋下徹・大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」の市議団は7日、議員提案を予定していた「家庭教育支援条例案」を白紙撤回することを決めた。条例案は「発達障害は愛情不足が原因」などと指摘する内容で、保護者らの抗議が殺到していた。市議団は同日、発達障害の子どもを持つ保護者団体のメンバー約10人と面会し、謝罪した。
 条例案は、行政による家庭教育の支援などが目的で、維新市議団が1日に公表した。発達障害について「乳幼児期の愛着形成の不足」が要因と指摘し、虐待や引きこもり、不登校などと関連付けた上、「伝統的子育て」によって障害が予防できると言及していた。
 この日、発達障害の子どもを持つ「大阪自閉症協会」など13団体の代表らが市議団を訪問し、「発達障害に対する偏見を増幅しかねない」「条例案を中止していただきたい」と抗議。市議団の美延映夫(みのべ・てるお)幹事長は「ご心労をおかけした。ぜひ一緒に勉強会をさせていただきたい」と陳謝したが、条文については「ある県で議論された案を参考として議員に配っただけで、我々の案ではない」などと釈明した。
Category: 時局争論
2012/05/06 Sun
5月は忙しい。

月末までに 雑誌の原稿が2本。

そして 20日 介護改善全国交流集会の問題提起の原稿書きは 9日の会議までに送る必要あり。

25日と31日の 京都府介護支援専門員研修の資料の締め切りが5月11日。日本福祉大学社会福祉学会シンポジウムの資料も同日。

13日には地方自治研究全国集会介護分科会の運営委員会などなど


というわけで 連休後半は 原稿書きやら資料作り作業。

4日~6日まで 実家(岐阜県下呂市)に帰省。

実家の2階の窓から水の張られた水田を眺めつつ原稿書きをする。

Image843田


82歳の父と76歳の母が 畑にビニールハウスを設置するというので その作業を手伝う。

あとは 原稿書き 

連休は 帰省 温泉 原稿書き ビニールハウス設置作業で 終わった。 
Category: 雑感・雑記
2012/05/04 Fri
 5月に、「大阪維新の会」が大阪市議会へ提出する条例案 家庭教育支援条例(案)

 こんなひどい発想の連中に「家庭」「教育」など語る資格はない。

第15条「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる」
第18条「わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する」

 発達障害は「乳幼児期の愛着形成の不足」に原因があると、家庭それも母親のせいであるかのように描き出し、「わが国の伝統的子育て」が発達障害を予防、防止できるとまで言い放つ。今日の子どもの諸問題を「親心の喪失と親の保護能力の衰退という根本的問題」(条例案前文)のせいにするという、封建的・前近代的発想とともに、「発達障害」をその立場で云々するというきわめて非科学的で差別的な考え方で凝り固まっている。

 しかも、コメントいただいた方から指摘されたが、この条例案前文の末尾には「本県の未来を託す子供たち…本条例を定めるものである。 」と書かれている。

 大阪府ではぜったいに「本県」とは言わない。言うならば「本府」である。

 ネット上で、埼玉県で同様の主張をしている者たちがいるといい、その「コピー」だと指摘されている。

 たしかにこの 一昨年の 埼玉県議会での質疑 からするとその可能性は極めて高い。知事答弁の 「授乳をしているとき、一生懸命赤ちゃんがお母さんを見ているのに、お母さんは携帯でメールをしているパターンなどが良くないと言われております。」
と維新の会条例案前文の「テレビや携帯電話を見ながら授乳している『ながら授乳』が8割を占めるなど、親心の喪失と親の保護能力の衰退…」あたりは同一の問題意識であろう。

 維新の会条例案なるものが、いかにいい加減なものか このことだけでも 底が見えるというものである。

 「国政進出」とんでもない。大阪府政からも大阪市政からも退場願おう。



Category: 時局争論
2012/05/04 Fri
 厚労省は、5月1日に「第5期介護保険事業計画の全国集計について」を公表した。

 わずかA4で4頁ほどの「概要」しか公表されていないが、例の新サービス「定期巡回・随時対応型サービス」の普及計画はどうであろうか。

 厚労省は「ポイント」として、「2014年度には、定期巡回・随時対応型サービスともに45都道府県で介護サービス量が見込まれている」と、さぞ普及するような書きぶりをしている。

 しかし、少し数字を見れば、2014年度で定期巡回サービス実施を見込んでいるのは全国で329しかなく、1580保険者の2割そこそこである。3年たっても8割の市町村には定期巡回サービス利用者は1人もいないという見込みである。

 二桁以上の保険者の見込みになっているのは、東京都・大阪府の34をはじめ、茨木県、埼玉県、千葉県、神奈川県の首都圏と愛知県だけである。 
 とくに、宮崎県と沖縄県はゼロ、青森県、栃木県、徳島県はたった1づつ、半数の県は5以下のわずかな数である。

 また、41保険者中34という一見、大きく普及するかに見える大阪府でも、もっとも多い大阪市で2014年度で全市853人/月、堺市では、62人/月、東大阪市にいたっては、第5期期間中に定期巡回サービスか夜間対応型訪問介護を全市で1ヶ所指定で 24人/年 というものである。とても「普及」などとよべる代物ではない。
 厚労省の集計概要の数字でも2014年度で全国1.7万人/日 というわずかな見込みである。

 しかも これらは、自治体の「計画上の見込み数」であり、参入事業者が集まらなければ実際の普及はない。

「地域包括ケアを支える基礎的サービス」と位置づけたこの定期巡回サービスの普及見込みを見ても、厚労省の描いた「地域包括ケア」がいかに「大都市圏中心」の発想で、過疎化・高齢化著しい多くの地方に実態に合っていないか、また、都市部であっても決して、厚労省の期待するようにはいかないことを示していないだろうか。

 47都道府県中45でサービス量が見込まれている、などと詭弁的な説明をする前に、「地域包括ケア」構想を実際の市町村と地域の実情に合わせて根本的に見直す努力をすべきであろう。


 一方、同じく介護保険法「改正」で、盛り込まれた「介護予防・日常生活支援総合事業」はどうであろうか。今回公表の「概要」にはひとことも書かれていない。
 昨年11月に国保中央会が調べた資料では、2012年4月実施は84市町村(5.4%)にすぎなかった。こちらの方は厚労省は、集計結果すら公表せず、「だんまり」のつもりであろうか。

 いずれにせよ、「地域」の「現実」と介護と生活の「現場」を直視せず、一部の御用学者とコンサル業者と官僚が描いた「地域包括ケア」で、日本の介護の将来が決められてはたまらない。
 
Category: 介護保険見直し
2012/05/04 Fri
 先月愛知県での学習会に参加された介護サービス利用者の女性からお電話をいただいた。

 訪問介護の生活援助の一方的な時間短縮に納得がいかず、厚労省にも電話をかけて抗議している方である。

 名古屋市がやっと通知を出したとのことで、名古屋市役所に電話するとそれを送ってくれるとのこと。

 報道によれば、名古屋市が4月26日に出した通知では、報酬改定では「60分や90分の生活援助中心型のサービスが提供できなくなるものではなく…」と指摘し、60分を一律45分に制限するのは「介護保険制度の基本理念である利用者の自立支援を損なうものとして不適切」「指導対象」になるとしている とのこと。

 その女性は、この介護保険改悪問題は、地域でやっている女性たちの学習会のテーマにも取り上げていき、広げていきたいと言われた。

 さらに「私は若いころは医療労働者だったんです。看護婦の夜勤改善のたたかいを労働組合でやりました。病院に職場託児所をはじめてつくらせたこともあります」と、現役のときの経験を誇らしく語られた。
 そして「いまはこんな体になってしまいましたが、私たちの若いころのたたかいの経験を伝えるのが老いた私の役目だと思っています。ケアマネジャーさんやヘルパーさんにも、『たたかい』を知ってほしい」と言われた。

 「最近の状況とこの気持ちをお伝えしたくて電話番号をあちこち聞いて調べてお電話しました」と言われた。

 要介護2で一人ぐらし。たとえヘルパーの援助で生活されていても、本当の意味で「自立」されている方だとつくづく思った。

 介護保険の利用者として、当事者として、一方的な制度改悪によるヘルパー時間短縮に対して、不当性を訴え、政府や行政に働きかけていく、学習会にも出かけ、地域の仲間にも訴えていく 主権者として 当然すぎる行動である。

 こんなすばらしい たたかう当事者がいることは、今日の介護保険の中で、大きな希望である。 
Category: 介護保険見直し

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索