2013/02/28 Thu
2012年度介護保険料不服審査請求 大阪府介護保険審査会462件を却下
  236件には「弁明書」


 2月25日に、大阪府介護保険審査会事務局に確認したところ、以下の事実が明らかになった。

3分の2を「却下」(門前払い)
 大阪府介護保険審査会は、2012年度介護保険料不服審査請求件数の6割以上にあたる462件を「却下」とする裁決を行った。「却下」は、審査請求そのものを「不適法」として、内容審理に入らず「門前払い」にする不当な扱いである。
 
不当な却下に抗議する
 大阪府介護保険審査会は、2009年度から、「制度問題は審査請求の対象にならない」などとして、不服審査請求に言いがかりをつけ、「お尋ね文」を送りつけ多くの審査請求を「却下」としてきた。
 介護保険料に怒る一揆の会は、今回の不当な却下に厳しく抗議するものである。
 
 なお、審査請求者の約三割に当たる236件については、内容審査に入り「弁明書」が送られ、62人については口頭意見陳述が認められた。
 
 介護保険料に怒る一揆の会は、「弁明書」に対する「反論書」提出の取組みとともに口頭意見陳述への参加を呼びかけることにしている。
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Category: 介護保険料
2013/02/17 Sun
 
 「大阪都構想から堺市を守る自由と自治の会」。地道にかつ幅広く、橋下・維新の「大阪都」構想による、堺市の解体廃止を許さないための運動を続けてもう2年。

 今日は、私の住む堺市西区で「大阪都構想って何 西区の集い」が開かれた。
 1西区つどい

 大阪都構想と堺市の未来を考える DVDも上映
 1大阪都DVD



 着実に「大阪都構想による堺市解体を許すな。堺市を守れ」の声は広がってきている。

 そして、今年秋には堺市長選挙である。現職の竹山市長は、大阪都構想について「堺市を3つに分割したり、一つでも特別区として「新府」の従属団体になるような構想には断固反対し、堺市の中世からの「自由と自治」をしっかりと堅持いたします。」(竹山おさみ通信 2013年1月2日)と表明している。


 しかし、昨年の衆議院選挙結果は、「維新の会」が堺市で得票した票数は142000票で、自民党の倍以上である。
 しかも、3年前の堺市長選挙で 当時の橋下府知事の全面支援で当選した竹山市長の136000票よりもさらに多い。
 この数字を前に、マスコミを通じて圧倒的な影響力を持つ橋下・維新の会の前には、どうしても無力感が漂いがちになる。


 そんななか開かれたこの「集い」で、ある連合自治会長さんの発言は参加者を大きく励まし、勇気づけた。

「秋の堺市長選挙で民意が問われることになる。維新の会14万票は現職の竹山市長13万票よりも多いというが、維新に投票している人は事実を知らない。大阪都構想が堺市をなくし権限も財源も取り上げるという事実を知ればば、堺市を守れという人の方が支持は大きくなる。維新の会が行っている事実をちゃんと市民に知ってもらうことが重要。そうすれば、展望が開けてくる」ときっぱり発言された。

 実はこの自治会長さんは、一昨年4月の統一地方選挙では、府知事には維新の会の松井知事に投票されたという。しかし、その後、維新の大阪都構想で堺市が解体・消滅することを知って、こうした集いにも積極的に参加され、意見も堂々と表明されている。

 まさに、「事実をしっかり伝えること」。これこそが、橋下・維新に騙されず、選挙でもストップをかけることにつながる。
Category: 堺市政問題
2013/02/14 Thu
 次期介護保険改定への検討のスタートを切ったはずの第42回社会保障審議会介護保険部会(1月21日)。まだ議事録はアップされていないが、ある方のブログにとてもリアルな傍聴記録が連載されている。

 読んでいて、このセンセイたち、はたしてまじめに議論しているのか?と思うようなところが何か所もある。
 例えば 
厚生労働省の企画官が、地域包括支援センターは「丸投げという指摘に「その通り」と答え、「会場爆笑」というやりとりである。

 「地域包括支援センターが、あのー、保険者から丸投げになっているのではないか。まあ、これから、その地域ケア会議を担っていく主体として、えー、今のままでは、方針がよろしくないのではないかというご指摘を頂きました。えー、まさに、あのー、仰る通りだと思いますので、まあ、丸投げになっているのが、仰る通りと言いますか(会場爆笑)・・・」

 やれ「地域包括ケアの拠点」だ、やれ「ケアマネ支援の地域ケア会議の主体だ」など、「目玉」扱いをされながら、実態は市町村からの「丸投げ」で、現場の職員はたいへんな苦労を強いられている。そんな事態を厚労省の役人がしゃあしゃあと丸投げと答弁し、会場の先生方が「爆笑」。

 とてもこんな審議会で、まともな介護保険改革など議論されないだろう、ちいう暗澹たる思いになってくる。


第42回社会保障審議会介護保険部会 速報09

以下はその一部のコピー
〇高杉委員 日本医師会の高杉です。えーっと、この前、いろいろと介護サービスの実態調査と言う数字を見たんですけれども、実際には、この地域包括支援センターというのは、えー、行政がかかわらずに丸投げをしているところが実際に多いんですね。で、そういうこと、地域、、、それぞれの地域ケア推進会議なんてのは、どっかにいっちゃってしまう。で、地域づくりに全然繋がらないということになってき・・・。この前の数字と、この目標とのギャップというのは、どうなんでしょうね。

〇山崎部会長 はい。あの、とりあえず、ここで、事務局。

〇林企画官 はい。いくつか、あの、頂きました。えーっと、まず、あの、えーっと、地域ケア会議に、えー、ついて。えーっと、あの、斎藤(秀)委員の方から、あのーー、まあ、数としては1200いくつだけれども、あのー、まだ、・・・する可能性があるので、どう進捗させていくかと言う、まあ、そういうお話でした。で、あのー、おっしゃる通り、あのー、たぶん、この地域ケア会議という名称で、あの、取り組んでいただいている数は、あの、それなりにあるんですが、これは、あのー、従来から、まあ、この、今年の、あっ、昨年度4月やってるわけではなくて、従来から、あの、地域ケア会議ということで、あのー、それぞれの保険者に取り組んで頂いているところがあるので、あの、数としては、こういうふうに多いわけですが、あのー、昨年の4月に厚生労働省からお示ししているのは、個別ケースを扱って、まあ、そこから、いろんな、あの、ケアマネの支援であるとか、地域課題の把握であるとか、政策形成とか、そういうものに結びつけていってくださいという形でやって頂くのは、昨年の4月に申し上げたので、えーっと、まだ、あのー、おそらく、あの、数は、ちょっと正確には把握しておりませんが、そんなに多くはないと。えー、いうことです。で、あのー、進捗させていくためにはですね、あのーー、やはり、あのー、一つは、あー、この会議は、他職種が、あのー、集って、えー、行う会議ですので、そのコーディネートする、あの、方の、能力というのが、非常に求められます。えー、ので、あのー、地域包括支援センターの
あのー、職員であるとか、コーディネートをする人を対象にあの、国としても、研修を今、進めてきていますし、来年度以降も進めていく予定にしていますです。また、あのー、えー、なかなか、そのー、こういう新しい厚生労働省からの提案については、あのー、市町村レベルでも、まだ、理解が進んでないところがありますので、えー、先進的に良い事例、良い取り組みをされている自治体の、あの、事例紹介などにも努めていきたいと思います。で、更に、あの、先ほど、ちょっと総務課長の方から、あのー、具体的な内容の説明は今日はしませんということで紹介がありましたケアマネのあり方の検討会の中間的なまとめでもですね、えー、少し制度的にも、あの、この地域ケア会議を評価したらどうかという、あの、提言を頂いておりますので、まあ、そういったことも含めて、まあ、この先、介護保険部会でもご議論頂きながら、まあ、対応していけたらと思っています。で、あのー、本間委員から頂きました、そのー、この地域ケア会議で医師とかかかりつけ医が、あのー、参加されている割合というのは、ちょっと今、手元に、あの数字ございません。あのー、えーっとー、戻って、わかれば、あの、また、ちょっと、別途、ご紹介させて頂ければと思います。えー、申し訳ございません。それと、あの、えーっとー、木村せんせ、、、木村委員から、あの、サ高住のケアマネのお話を頂きました。えー、これも、あのー、数値として、えー、現時点で、えっと、おそらくちょっとまだ、把握出来てないと思いますので、まあ、数値として把握できるようなものでもないかもしれませんが、まあ、いずれにしても、そのー、利用者に十分、こう、ご説明をした上で、えー、ご理解を得ながら同意を得て、えー、まあ、変更されるのであればですね、えー、変更することは重要だと思います。で、えー、もう少し、あのー、先生の、あの、ご指摘を頂きましたので、我々も問題、関心をもって、少し、あのー、注視していきたいと思います。最後に、あのー、高杉委員から頂きました、あのー、えーっと、地域包括支援センターが、あのー、保険者から丸投げになっているのではないか。まあ、これから、その地域ケア会議を担っていく主体として、えー、今のままでは、方針がよろしくないのではないかというご指摘を頂きました。えー、まさに、あのー、仰る通りだと思いますので、まあ、丸投げになっているのが、仰る通りと言いますか(会場爆笑)、あのー、重要だということは、あのー、えー、仰る通りだと思います。で、あのー、先般、あのー、法律改正でも、あのー、市町村から委託する場合はですね、ちゃんと、その市町村として基本方針を示して、えー、委託するようにということを入れて頂きましたので、えー、そこについて、まずは、そのー、市町村がしっかり、あのー、具体的な委託方針を示して頂けるように、えー、そういう周知、啓発を更に図っていきたいと思っております。あの、ご指摘いただきましてありがとうございます。


 今後の「検討スケジュール」。8月までが期限の社会保障制度改革国民会議と並行して議論、来年の通常国会へ「法案提出」、2015年度から「制度改正施行」とある。

 厚労省役人と先生方の「お気楽議論」を許してはならない。
1改悪スケジュール

第42回社会保障審議会介護保険部会資料
 
 
Category: 介護保険見直し
2013/02/10 Sun
京都ヘルパー連絡会がよびかけた「ヘルパー生活援助45分大実験会」に参加しました。

ヘルパーさん、ケアマネさんのほかに、大学教授お二人、新聞記者も二人参加して本格的な実験です。京都と大阪の参加者の大半ですが、遠く愛知県から来られた方もいました。
モデルになる利用者さんは。脳梗塞の後遺症で左側に麻痺がある方です。
4打ち合わせ

ヘルパーの作業状況は、時間記録付のビデオで記録し、各サービス行為ごとにかかった時間を計測します。
部屋の真ん中には 大きな時計もおいて時間を計ります。
1時計

厚生労働省が、2011年10月の社会保障審議会介護給付費分科会に提出した資料。
「生活援助については複数行為を組み合わせて行われることが多いが、一つの行為は15分未満ですむ場合もあり、組み合わせによっては30~40分程度になる。」
と決めつけています。
生活援助時間例

ホンマにこの図のように「調理」が15分、「洗濯」が15分で終わるのか、もし15分で調理したらどんなものができるのか。これを検証するのが今回の大実験の目的です。

 
洗濯 

 厚生労働省は、「ヘルパーの訪問前に、利用者があらかじめ洗濯機のスイッチを入れておけば良い」と説明していました。
そこで、ヘルパーの訪問前に、利用者に洗濯物をまとめて洗濯ネットに入れて運んでもらいました。片麻痺の方でネットに入れるのもネットのファスナーを閉めるのも一苦労です。閉めたと思ったら靴下の片方がポロリ、入れ忘れです。
 転倒しそうになりながら廊下を歩いて洗濯機まで運びました。洗濯機のセットや洗剤と柔軟剤を入れるのは利用者さんを1人ではできません。ヘルパーさんがやって利用者さんにはスイッチだけ押してもらいました。
 ヘルパーの訪問前に業者さんが全部洗濯機をセットするのは無理です。結局ヘルパーの訪問後の時間からカウントすることになります。
 利用者さん 「私、洗濯機に洗い物入れておいてもスイッチなんて入れるの忘れてしまうわ」
6洗濯物ネットいれ



洗濯機は自分でゴトゴトと回っています。この時間は、ヘルパーさんはほかのことができるので、カウントは重複です。
しかし15分では、洗い終わりません。
結局洗濯機は40分ほど回っていました。干す時間を加えると絶対に15分ではできません。しかも乾いた洗濯物を取り込む時間は入れていません。
5お洗濯機は30分たってもまだ回ってる
 どんなに頑張っても 洗濯は15分ではできません。


それでは、訪問介護の現場再現です。
訪問、片付け、買物へ
玄関前ピンポーン。ご挨拶してヘルパーさんが訪問します。
8玄関でこんにちは



利用者さんのお家の台所。洗い物がたまっていました。これを片付けるところからヘルパーの仕事は始まります。
11台所


食材の買物です。まず冷蔵庫の中を一緒に確認。「あれがない、これはある」。利用者さんのペースでは、結構時間がかかります。
7冷蔵庫の中の確認

買ってきて欲しいもの聞き取りながらメモにして確認します。
ヘルパーさん「食材のほかに何かいるものありますか? 」
利用者さん「うーん」としばらく考え込んで「そんなん急に言われてもわからんわ」
10買物注文確認
訪問してから買物に出掛けるのに20分以上かかってしまいました。


買い物は歩いて5分ほどのスーパー。早足で歩きます。
頼まれたゴボウがありません。探し回ったあげく仕方なくごぼうと人参のカットした水煮の袋を買いました。
1買物

買い物の時間は利用者さんの家からスーパーへ行って帰るまででちょうど15分でした。ヘルパーさん大急ぎです。

ただいまー。利用者さんに買ってきたものを確認しておつりを確認します。

 ゴボウがなかったんで代わりに水煮のパックにしたとヘルパーさんが説明すると
 利用者さん「この水煮には保存するためのご合成保存料が入ってるから私は食べられへんの。 ちゃんと生のゴボウを買うてこんと…」。
 買い物は利用者さんの好みやこだわりもありその場で確認しないとトラブルなります。厚生労働省は事前に注文を聞いて訪問前にヘルパーが買い物に立ちよればばいいといますが実際は無理なケースも多いでしょう。
12買物釣銭確認


時間との勝負!調理
 厚生労働省の資料では「調理時間15分」となっていますので15分以内に作ることが目標です。
 献立は野菜の煮物です。大根、ニンジン、小芋と順番に切って次から次えとお鍋に入れていきます。
調理

 利用者さんはこのヘルパーさんに野菜のことや季節のこといろいろ話しかけます。ヘルパーさんは、手も休めず、後ろを振り向かず、受け答えし会話をしています。
「本当は正面を向い相手の顔を見ながらゆっくり様子を伺うのがいいんですがねぇ。」とヘルパーさん。

 15分では時間が不足。下ゆでは早々に切り上げ、味付けを始めます。火がなかなか通りません。最近ヘルパーさんは少しても早く開通りように食材を細かく切るようになったということです。

ヘルパーさん「鍋のふたありませんかー? 」
利用者さん「そんなもんないー。 」
 ヘルパーさんは、皿を鍋に放り込んで落とし蓋に。
3鍋皿のふた

 利用者さんのおうちにきちんとした鍋や包丁がないこともよくあるそうです。
 あるヘルパーさんいわく「包丁が切れへんから、私よくお茶碗の底で包丁を研いだりします。 」

 出来上がった野菜の煮物。湯気がたって美味しそうですが、15分しかかけてないので本当に煮えているか心配です。
15分の煮物

 今回の「調理」では、この1品だけで、ご飯を炊くことも味噌汁をつくることもしていません。

 洗濯、買物、調理の各行為の時間を合計していくと45分どころかこれだけバタバタ急いでも1時間以上は絶対にかかります。
 しかも、今回は掃除が全くありません。これに掃除を加えれば1時間半ぐらいは軽くかかります。

 実験のあとは、できた調理の試食会です。

 あらかじめ、同じヘルパーさんにしっかり時間をかけた野菜の煮物も作っておいてもらいました。 15分で作った煮物としっかり時間をかけたけものと食べ比べてみます。
13料理比べ

 15分の煮物。大根はまだシャキシャキしています。にんじんもまだ硬いままです。特に小芋は完全な生煮え状態、まずくて食べられたものではありません。
 
 「この15分調理の生煮えの煮物、厚生労働省の役人さんに食べてもろたらええ!」と皆さんの声しきりです。

 時間をかけて炊いた煮物は、大根も人参も小芋も柔らかくとろけるような味わいがあります。ダシもきちんととっているためとても薄味で美味しい味わいがあります。


 1週間分(7食)で配送料込みで5,410円の冷凍の宅配サービスも試食しました。1食772円しかもご飯は別という高いものです。
 電子レンジで8分以上かかります。しかもフイルムでしっかり密封してあるため、片まひの利用者さんは自分で
開けることができません。

 厚生労働省のいう「調理15分」とは、ヘルパーがこうした冷凍食品をレンジで加熱したり、湯煎することでを想定しているのでしょうか。
 この冷凍食品は、あじつけはとても濃く、辛いものが多く、これを1週間食べ続けるのは私でもムリです。 (ただし、濃い味なのでお酒のあてにはちょうどいいかもしれません)
2冷凍食品の宅配


 厚生労働省が2011年の10月に社会を省審議会介護給付費分科会に出した資料のデタラメさがこのわずかな半日の実験で実証されました。

 生活援助45分が、利用者とヘルパーになにをもたらしているかが改めて浮き彫りになった「実験」でした。
Category: 介護保険見直し
2013/02/09 Sat
2月9日、NPO法人「福祉サービス評WACCH」の「視点学習会」に参加させていただいた。このNPOには2005年の設立当初から縁あって、監事をさせていただいている。といっても私の役割は、年1回の監査と、これまた年1回のこの学習会で お話しさせていただくことくらいである。
今回いただいたテーマは、「社会保障制度改革と第三者評価の課題」。おかげで一晩かかって社会保障制度改革推進国民会議の全資料と議事録などをすべて読むことができた。
第三者評価の課題については、私が2004年に「社会福祉・社会保障大事典」に書かせていただいた拙文から出発して考察してみた。
第三者評価事業は、措置制度から利用契約制度への移行による福祉の市場化の中で、福祉サービスの質の維持向上と利用者の選択に資する情報提供を目的いとして2004年度から本格実施された。
しかし、その現状は、一言でいえば「不発」である。何せ、第三者評価を受審している福祉施設の数がごくわずかである。ほとんどの施設種別で受審率は極めて低い。また、全国的も東京都を除けば、第三者評価受審はきわめて低調で、例えば平成23年度では、大阪府はたったの50件だが、これでも全国で6番目に多い。21県が一桁で、ゼロが茨城県や岡山県などである。
このような状態では、とても事業として機能しているとは言えない。平成24年度から社会的養護施設は3年に一度の受審が義務つけられた。

一方で、第三者評価ではないが、介護保険事業所の「介護サービス情報公表」は、2006年度から義務つけられたが、公表手段がインターネットのみであったため、圧倒的多数の高齢者・家族から利用されず、何のために膨大な手間ひまをかけているのか、関係者のなかでは疑問の声が上がり続けた。さらに、調査手数料が高額であったため、事業者側から猛反発を受けた。全てのサービス事業所が自ら報告した基本情報に加えて、調査員が事業所を訪問した結果である調査情報を公表するという、ある意味画期的な制度であったが、存在価値を示せないまま、関係者からの反発と、利用者団体である「認知症の人と家族の会」までも事業者に同調し、「サービス情報公表制度廃止」を要求するというという事態にまでなった。2011年介護保険法改正で、情報公表制度は大幅に緩和され、調査は「必要時」のみとされ、多くの府県では、事実上「任意」扱いとなった。また、「手数料収入に依存しない」とされた。

福祉サービス第三者評価と介護サービス情報公表制度の経過をみると、政府厚生労働省は、「サービスの質の確保向上、利用者の選択に資する情報提供」を本気で推進していたか疑わしい。
利用契約方式と市場化への国民の不安に対し、「アリバイ」的に打ち出し、有効に発展させることもできず、第三者評価は「不発」、サービス情報公表は、「骨抜き」となったと言えるだろう。
Category: 社会保障問題
2013/02/04 Mon
 昨年4月の介護報酬改定で現場に大きな混乱をもたらした「生活援助時間区分45分」。
 厚生労働省が、これをはじめて公的な場に持ち出したのが、2011年10月17日の社会保障審議会介護給付費分科会である。
 ここで、出された資料のなかに、「生活援助については複数行為を組み合わせて行われることが多いが、一つの行為は15分未満ですむ場合もあり、組み合わせによっては30~40分程度になる。」 と明記された。

 さらに、「主な生活援助サービスの組合せと平均時間等により算出した提供時間(イメージ)、生活援助の行為ごとの組合せ時間(例)
 として掲載されたのが、下のグラフである。
生活援助時間例
 掃除15分、調理15分で 準備時間と合わせて36分でできるとある。さらにその下は「洗濯15分」、掃除15分となっている。
 
 ヘルパーさんならだれでも「こんなん実際にできるわけないでしょ!」「そんな洗濯機がどこにあるのよ」と一笑に付されるのがオチの超ボケ資料だが、給付費分科会の中では撤回もされず、これをもとに「45分」が強行された。

 そして10ヶ月あまり。京都ヘルパー連絡会が、マスコミにも公開で「大実験」を企画した。
 まさに、「公開実験」である。実際に買物・調理・洗濯・掃除がそんなに短時間でできるのか、を実際にヘルパーがやってみるという 単純かつ明快な取り組みである。

 厚生労働省の「大ボケ資料」を現場で検証する、この企画、私も参加することにしました。


京都ヘルパー連絡会北上ヘルパーしゃべり場開催
日にち 平成25年2月10日(日)
時 間 11:00~16:00(途中参加OK)
内容:みんなで大実験!(調理実習も兼ねてます)
「45分で洗濯・買い物 調理は行えるか?」

H24.4月、生活援助の基本時間が45分になりました。
短時間化された事により洗濯が時間内にできないとか、買い物援助と調理援助を分けた事で、無駄な食材が増えたとか、調理は簡単になり、煮物が出来なくなった。宅配弁当に切り替えたけど食べられない物が多い等の声が寄せられています。当日は、45分で洗濯や買い物や調理が行えるのか?実際にあった事例を使って、家事支援の実験(調理)を行いたいと思います。お昼は皆さんで作った食事を食べたいと思います。
参加費 ¥500円(連絡会会員は¥300円)

参加希望の方は、京都ヘルパー連絡会までご連絡下さい!
TEL:075-813-2028
FAX:075-813-2048
Category: 介護保険見直し
2013/02/03 Sun
 今日(2月3日)は朝から、堺市総合福祉会館で「ヘルパーとケアマネの集いIN大阪」。

 これまで「ヘルパーの集い」として開催してきたものを今回はケアマネも含めて在宅介護全般を学び、考える集会として、そして、堺市のメンバーを中心に実行委員会を立ち上げて昨年末から準備してきた。

 5つの分科会を先に開き、最後に全体集会。
 ヘルパーケアマネのつどい1




ヘルパーケアマネのつどい2

ヘルパーとケアマネのつどいアピール
私たちは本日、堺市総合福祉会館において第1回ヘルパーとケアマネのつどいを開催することができました。介護保険制度が2000年に始まり13年目を迎えますが、介護保険料は上がり続け、毎年10万人以上の介護退職者数をみても高齢者の負担・介護者の介護負担は軽減されていません。
訪問介護は介護保険改定の度に生活援助の時間が短縮され、同居家族の生活援助の見直し、軽度者のサービス利用の制限、「院内」介助の制限など、ますます必要なサービスが受けにくい状況になっています。ヘルパーが行う生活援助は単なる家事代行サービスではなく、生活援助にこそ高齢期の病気や身体機能の低下による不安や寂しさを受け止め、生きる意欲や可能性を引き出す自立を支援する専門性があります。顔を見て声をかけ、コミュニケーションをとりながら必要な援助をしていくことで、生きる意欲を支え、その人らしい生活を継続することができるのです。
また次期改定に向けてケアプラン作成費の有料化も提案されてきており、ケアマネージャーの仕事の質についても「今後のあり方検討」において問われています。自立支援における適切なマネジメントが課題として挙げられていますが、ケアマネージャーがめざす「自立支援」はリハビリテーションによる身体機能の向上のみならず、介護が必要になってもその人の尊厳を維持し、生活の質を向上させていくためにケアマネジメントをし、他職種の力を利用者支援に統合していくことにあります。そのために、総合的に生活を把握し、医療をはじめとする他職種との連携もおこなっていきます。
 介護労働者の人材確保が困難な中、昨年の改定で公費から支出されていた処遇改善交付金も廃止され、利用者の利用料に加算され利用者負担なっています。時間に追われ、賃金が不安定な状況でやりがいはあっても働き続けることができないという状況も生まれてきています。
私たちはこれからも利用者、ヘルパー、ケアマネ、事業所などすべての方々と力を合わせ、介護を必要とする誰もが安心して在宅で暮らすことができるように実態について共有し、利用者本位の制度をめざし、粘り強く声を上げてきましょう。
2013年2月3日
第1回ヘルパーとケアマネのつどいIN大阪 参加者一同

Category: 介護保険見直し
2013/02/02 Sat
 2月2日で、57歳になった私だが、午後から「大阪高齢者運動連絡会 新春の集い」に介護保険料に怒る一揆の会の一員として参加した。

 この集いでは、私は「最年少」。自己紹介で「今日で57歳になりました」と発言すると、あちらこちらから「若い!」とヤジが飛ぶ。
大高連つどい1

 集いの後半は、乾杯のあとは、フルート演奏あり、アコーディオン演奏での歌声ありで、飲めや歌えの大騒ぎ。最近の現役世代の労組の集まりにない、とてつもなく元気で活気あふれる集いで、一番の若輩者の私がついて行けないほどである。
 
 社会保障改悪も 橋下・維新の逆風もものともせず闘い続ける70代、60代、そして中には80歳を超えても元気いっぱいのたたかう高齢者のみなさんには圧倒されっぱなしであった。
大高連つどい2
Category: 雑感・雑記

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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