2013/03/25 Mon
 3月25日午後、介護保険料不服審査請求の「口頭意見陳述」が行われた。2012年度介護保険料は、大阪府の大半の市町村で大幅引き上げ。一方で年金は引き下げ。

 改悪された介護保険制度のもとでこの介護保険料は許せない! と介護保険料決定の違法・不当性を問う、不服審査請求は、大阪府内で752人。大阪府介護保険審査会は、これに対し、「お尋ね文」を送りつけ、462件を
「不適法な審査請求」として、「却下」にした。

 それでも、65人が口頭意見陳述を申立て62人が意見陳述の機会を保障された。

 しかし、今年も審査会委員は出席せず、介護支援専課長らによる聴取となった。
陳述した高齢者からは「審査会委員はなぜ、声を聞かないのか!」の怒りの声が上がった。

 不服審査請求口頭意見陳述


 枚方市と堺市から代理陳述含めて31人が陳述。一人ひとりが原稿を用意し、あるかたは切々と「苦しい生活」を訴え、あるかたは「家族の介護の苦労」「介護費用、医療費、通院交通費の負担の大きさ」を訴えられた。

 「この介護保険料で高齢者がムリなく払えると考えているのか、法や制度の以前に 高齢者の生活を見てから介護保険料を決めてほしい」

 「生活のただひとつの糧である年金から二ヶ月分の介護保険料を勝手にひかないでほしい」

 「高齢者の負担を軽くするために、国の負担、自治体の繰り入れを増やしてほしい」

 「ヘルパーの時間が短くなって、会話もできなくなった。生きていく気力を奪われる」

 速記者、録音テープで記録されるとはいえ、審査会委員が出席せず、大阪府介護支援課長以下、事務局の意見聴取。

 怒りとともにやるせなさを感じる。

 「被保険者の救済機関である介護保険審査会委員が、意見を聞かないのはおかしい」と高齢者は怒りを持って訴えた。

3月28日は、午前、午後と分かれてさらに意見陳述する予定である。

 大阪府介護保険審査会委員は、直接高齢者の声を聞け!
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Category: 介護保険料
2013/03/23 Sat
 3月23日、サンスクエア堺で、「住みよい堺市をつくる会」主催で「竹山市政評価と『堺市ビジョン』学習会」が開かれた。
 私もいきがかりで「堺市ビジョン研究会」に加わり、「福祉分野」のビジョンについて、報告することになった。ほんの試案であるが、報告の骨子。
 今秋の堺市長選挙での、橋下・維新の「大阪都」に打ち勝った後の、私たちがめざすべき「堺市の姿」を描いてみた。夢物語に終わらせないためにも、当面、橋下・維新の「大阪都」構想をつぶさねば!



「堺市ビジョン」 基本政策「いのちとくらしを第一にしたまちづくり~憲法25条が輝く堺市へ」                     2013.3.23 日下部

「福祉第一都市・堺とは

①市民共同の力で、維新・大阪都構想による堺市解体・消滅策動を粉砕し、「政令指定都市・堺市」が存続できたことを前提に
②私たちがめざす「市民本位」の堺市政実現時にめざす「堺市の姿」

「いのちとくらしを第一にしたまちづくり ~憲法25条が輝く堺市へ」


(1)福祉のまちづくりは自治体の基本
 「地方自治法第一条の二  地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。」
(2)戦後革新自治体と福祉
 岩手県沢内村 大阪府黒田府政  の例
(3)堺市民の生活状態と福祉行政の水準
 ①堺市民の生活
   各種統計、市民の声 
 ②福祉行政の水準
   各分野を先進自治体と比較 低水準 せいぜい「政令指定都市平均」程度。こども医療費以外は見るべき政策なし
 ③住民運動との関係での評価
  市民要求運動が作り上げてきたもの
(4)提言とビジョン
①合言葉
「堺市を『いのちとくらし第一』自治体に」
「大阪府内と政令指定都市で福祉ナンバー1の堺市に」
※社会福祉・社会保障は国政の法律・制度・予算が住民生活に直結する。
したがって、市政運営には、
①国政に対する明確な批判的立場
②国がやらねば堺市がやる-先進性
③堺市から大阪府内へ、全国の政令市へ発信 -変革の立場
④住民要求に立脚し、住民参加でつくりあげる 

②福祉行政各分野での目標
 ・生活支援(生活保護)
 ・子育て保育 
 ・高齢者福祉 介護
 ・障害者
  などなど
 
 方法論
 ○すべてについて 大阪府内 政令指定都市 での「第1位」の水準の施策を目標とする
 ○国がすすめる「自助・共助、公的責任放棄」路線と一線を画し、「市行政の責任と住民参加」を両輪としてすすめる
(5)社会保障が花開く21世紀・日本へ 堺市の役割
政令指定都市は、社会福祉行政では都道府県とほぼ同等の権限を保有し、国への影響力もきわめて大きい
 堺市で「日本一」実現をめざすとともに、大阪府内・全国の政令指定都市に「実例」を発信し、さらに国の福祉行政に対する批判的提言を行うことが堺市の役割
 新自由主義・構造改革路線を転換させ、「憲法25条にもとづく社会保障が花開く日本実現」への けん引者となることが 堺市の役割

●維新・「大阪都構想」に勝ったら、10倍も美しい堺市につくりかえよう
 新自由主義・構造改革路線を転換させ、「憲法25条にもとづく社会保障が花開く日本実現」への 牽引者となることが堺市の役割

Category: 堺市政問題
2013/03/12 Tue
大阪府、「介護保険単一化」引っ込める
現実無視の「広域化」の破たん


大阪府単一の介護保険?
 大阪府は、「介護保険広域化」研究会報告を2012年8月に公表していました。内容は、現在市町村ごとの介護保険を「大阪府単一」の保険料とし、自治体ごとの保険料減免も廃止するというものでした。そのため国に対し、都道府県が保険者になることが可能なように法改正を求め、さらに介護保険制度改革として「課税者の利用者負担3割」案まで示すなどのムチャクチャなものでした。しかも、大阪府と市長会・町村長会共同で「提言」をまとめようとしていました。
 これは、「維新の会」が2011年の大阪府市ダブル選挙で「大阪都構想」とともに「国保・介護保険の広域化」を公約し、2012年2月の大阪府議会で維新の会の質問に対し、松井知事が検討を約束したことが発端となった経過からも明らかなように、「大阪都構想の『介護保険版』」というべきものでした。同時に国に対して、利用者負担割合の見直しなど、制度改悪もけしかけるという重大な内容も含んでいました。

 大阪府の「提言案」
 国への制度提言(案)
 持続可能な介護保険制度とするためには、法改正等が必要であり、国への制度提言を行い、具現化を目指す。
 ○市町村との適切な役割分担のもと、「都道府県が保険者となり制度運営を担うことを可能とする案」について検討されたい。
 ○低所得者に配慮した利用者負担割合の見直しなど「給付と負担のあり方」及び将来の給付費の増加を見通した「安定した介護保険制度の運営」について検討されたい。


「広域化」撤回を要請
 私たちは、この危険性について明らかにし、昨年10月25日には大阪社保協が、大阪府と市長会・町村長会に対し、「介護保険広域化の検討を中止せよ」と要請を行っていました。

参照 「介護保険広域化」の検討を中止せよ! 大阪府と市長会・町村長会へ要請

介護保険「広域化」の検討をやめ国に対して負担増を要請することを求める要望書
【要望の趣旨】
 大阪府で検討している「介護保険広域化」については、基礎的自治体の権限を奪い、住民や高齢者不在の介護保険運営としようとするものである。
 府内の圧倒的多数の市町村で介護保険料の引き上げになり、独自減免制度も全面廃止されるなど、高齢者にさらなる負担を課すものである。さらに、給付抑制のため利用者負担増と軽度者切り捨てなどを国に求めるなど許しがたい内容となっている。
さらに、国においては「地域包括ケア」など、より地域密着の小さい単位でのサービス提供を目指しており、「広域化」「都道府県単位化」はそうした方向にも逆行するものであり、断じて容認できない。
ついては、以下の内容について強く要望する。
【要望項目】
1. 「介護保険広域化」研究会報告書を撤回し、検討を中止すること。
2. 介護ニーズにこたえた介護保険制度とし、保険料を抑制するために府として国に対し負担増を求めること。


 市長会の同意得られず
 今年2月に市長会事務局と大阪府に説明を求めると、その後、市長会側から意見も出され大阪府の当初の「提言案」は全面的に変わり、「介護保険広域化」の法改正提言もなくなったことが明らかになりました。わずかに「将来的には保険者の規模の拡大」などを含め検討という表現にとどまりました。
 維新の会の「大阪都構想」に対応して出された大阪府の「介護保険広域化」でしたが、自治体現場の実態を無視したもので破たんしたといえます。

「広域化」の文字も消えた提言案
持続可能な介護保険制度の確立に向けた提言
国における制度改善や抜本的な改革
⑥財政調整交付金制度の改善や国負担金の枠外での新たな調整制度の創設を検討するとともに、消費税増税分を財源とした公費負担割合のあり方や、将来的には保険者の規模の拡大などを含め、安定した制度運営のあり方について検討する。
 


参考

① 2012年8月大阪府の研究会がまとめた大阪府介護保険の広域化に関する研究会報告書

② 2013年2月に市町会・町村長会に報告した 持続可能な介護保険制度に関する提言(案)

大阪府HP 介護保険制度の広域化に関する検討


日下部雅喜の論評
大阪府広域化報告書を斬る その① 維新・「大阪都」構想の介護保険版
大阪府広域化報告書を斬る その② 介護保険減免は全廃
大阪府広域化報告書を斬る その③ 住民不在で「ワン大阪」に同調する市町村長
大阪府広域化報告書を斬る その④ 国に介護保険改悪実行迫る


 

 
Category: 介護保険見直し
2013/03/05 Tue
 2月に今秋の堺市長選挙への出馬表明した竹山堺市長。
「大阪都構想に組せず」「堺市を守る」。こうした竹山市長の姿勢を評価し、橋下・維新の立てて来る堺市長候補者と闘うためには、「竹山支持で闘うしかないのでは」という気運が、民主勢力の中に広がりつつある。

 私も結論からいえば、その選択肢しかない と現時点では、断言する。

 しかし、問題はその「竹山市政」をどう評価するかである。

 もともと、竹山氏は、橋下が大阪府知事の時の側近の府幹部職員であり、橋下とは「改革マインドを共有」するとし、オール与党の押す現職の木原氏(これも元大阪府幹部)を「橋下人気」だけで、打ち破って堺市長の座を手に入れた人物である。橋下が、府内の現職市長を口汚くののしり、マスコミ報道で圧勝した、今日の「橋下子飼い市長」の第1号であり、その後、大阪維新の会結成、一斉地方選挙、府市ダブル選挙へとつづき、橋下の「大阪支配」の第一歩となったのが3年半前の堺市長選挙である。

 この竹山市長が 今では、「堺市を守る」と橋下・維新と「対決」するという構図である。

 まさに橋下・維新にとっては、大失点である。同時に、大阪市を解体、特別区に分割して大阪都(府)に吸収しても、府内に政令指定都市として堺市が残ってしまえば、大阪都構想の意義は半減し、第2段階の「周辺市編入によるグレーター大阪」にも、「関西州」に行きつくこともできなくなる。「大阪都構想」のアキレス腱が堺市である。

 その意味で、竹山堺市長が「維新・大阪都」と対峙して、維新の担いでくる候補者を打ち破ることができれば、大阪都構想に風穴を開け、さらに、大阪における維新の「連勝」にストップをかけ、維新勢力を瓦解させる戦略的端緒をつかむことができる。まさに重要な意義を持つことになる。
 これが、第一の側面である。

 しかし、問題は、堺市の民主勢力が長年めざしてきた「市民本位の市政」、革新市政(民主市政)「国の悪政から市民を守る市政」が竹山氏が再選されて実現するかである。答えは「ノー」である。

 大阪府幹部職員出身で、それも管理部門に長く在籍し、いまでも「改革マインド」は橋下と共通するものがあり、「道州制賛成」、「大阪府市二重行政解消の大阪都にも賛成」、「行政改革でスリムな行政」などなど、経歴も支持基盤も、思想も民主市政とはまったく相いれない。
 これが、竹山市政の厳然たる事実であり、忘れてはならない第二の側面である。
 
 こうした竹山市長に対し、民主勢力の中には、「相変わらず冷たい堺市政。これで現職の竹山市長支持なんかできるの?」「竹山市長で堺市がよくなると思わない」という 戸惑いの声が広範に存在するもの無理はない。
 
 ところが、最近、民主勢力の一部に、「竹山市政で、市民の暮らし応援施策が実現・前進した」「住民自治拡充策が進んだ」「大型公共事業が見直し・中止になった」「市民目線の市政運営」など、竹山市政の3年半をことさら前向きに評価する見解が流布されている。竹山支持の「布石」にしようという魂胆であろうが、ハッキリ言って、市民感覚とも。各分野の住民運動の感覚ともずれている。

 橋下・維新の「大阪都構想」による堺市消滅の危機がない「平時」であれば、竹山市長などは、市民要求に背を向け、国の悪政に加担する反動市長として、打倒の対象であり、堺市の民主勢力は、独自の市長候補を立てて「市民本位の市政」実現に向けてがんばるであろう。

 しかし、「堺市」という地方自治体の存続が、橋下・維新の「大阪都」構想により、危機にひんしているときには、「堺市の存亡」そのものが焦点になる。

 竹山氏の「価値」は現時点では、「堺市を守るために大阪都構想にくみしない」-このことを主張し橋下・維新の軍門に下っていないこと ― この一点に尽きる

 私はこの一点をもって、竹山市長の出馬表明を歓迎するのである

 なぜなら、「市民本位の堺市政」も「革新市政」も、「堺市」が存続してはじめて可能になるからである。橋下・維新の「大阪都」に飲み込まれ堺市が消滅しては、何も残らない。
 今回の堺市長選挙は「祖国防衛戦争」のようなものである。
 
 橋下・維新に勝って、大阪都構想を跳ね返し、「堺市」の独立を守りぬいてこそ、「堺市政の民主化」も展望が開けるであろう。
 2013年秋の堺市長選挙は、橋下・維新の「堺市つぶし」から、堺市の独立と自由を守り抜くために、左右を超えて「救国統一戦線」でたたかい、竹山市長再選をめざすべきである。
 
 堺市長選挙の勝利で、局面を変え、橋下・維新と「大阪都」を堺市解体の危機を脱してこそ、その後の市政民主化のたたかいも可能であり、市民要求の実現の運動も可能となる。
 そして、その次の堺市長選挙で、今度は、竹山市政に終止符を打ち、「市民本位の市政」ができる市長の実現をめざせばいい。

 
 かつて、アメリカ帝国主義の侵略とたたかい独立を勝ち取った、英雄的ベトナム人民の指導者ホーチミンは、

山もある、河もある、人もいる、
アメリカに勝ったら築きあげよう、
十倍も美しく


と呼び掛け、

独立と自由ほど尊いものはない」との言葉を残した。

 
 堺市の「独立と自由」を守り抜き、橋下・維新に勝ったら、「十倍も美しい」堺市を築き上げよう。
Category: 堺市政問題
2013/03/03 Sun
今週は、「大阪都構想」と向き合う1週間になりそうである。

今夜(4日)は、「大阪都構想から堺市を守る自由と自治・堺の会」事務局会議。
明日(5日)夜は、4月に開く「大阪都構想と堺市西区の未来を考える集い」の準備会。堺市西区は私の居住地である。連合自治会長さんなどさまざまな立場の方たちとの共同をめざします。
7日には「大阪都構想から堺市を守る南区の会」。堺市南区は私の勤務地。昨年秋に、大阪都構想学習会を開き、各分野のみなさんとの懇談会も開催した。今後「集い」の開催を相談する。

堺市は今年秋に市長選挙である。前回選挙で、当時の橋下大阪府知事の全面支援で当選した竹山修身堺市長だが、今年2月議会での出馬表明に当たり、こう述べている。
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ところで、私が一番心配しているのは大阪都構想です。堺を2つや3つに分割して、堺市を消滅させてしまうことは、何としても阻止したい。「堺は一つ」、「堺のことは堺で決める」を合言葉に、市民の皆さんとともに幅広い運動を盛り上げていきたいと考えております。
市議会は平成の会合衆(えごうしゅう)、そして私は会合衆の代表であるというふうに思っております。輝かしい歴史を持つ堺の発展のために、一身を捧げる所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。
堺市長 竹山修身
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政治的立場は、違っても「堺市をまもる」 この一点での共闘は十分に可能である。
Category: 堺市政問題

プロフィール

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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