2013/05/13 Mon
 いまや国の「社会保障改悪」の広報機関のようになり下がってしまったマスコミの中で、この琉球新報の社説はしごくまっとうである。
 数年ごとにコロコロと制度を変え国民を欺き続けるイカサマ介護保険を分かりやすくと批判。


介護保険見直し 軽度切り捨ては許されない2013年5月9日 琉球新報社説
 ゲームへの参加者を募った後、主催者に都合のいいように突然、ルールを変える。こんなゲームが長続きするはずがない。厚労省が考える介護保険制度見直しは、例えて言えばそのようなものだ。
 厚労省は、介護の必要度が低い「要支援1」と「要支援2」向けサービスを、介護保険制度から切り離すことを検討している。介護費用抑制が狙いで、サービス提供の役目を市町村に移す方向という。市町村にはボランティアやNPOの活用を求めるが、国に財源はないから市町村で何とかしろと言うに等しい。
 何年も介護保険料を払ってきた要支援該当者とその家族にとっても、市町村にとっても、納得がいくまい。切り離しを提言した政府の社会保障制度改革国民会議の議論に対し、専門家が「軽度切り捨て」と批判したのもうなずける。
 過去の経緯に照らしても理不尽だ。「要支援2」は2006年の制度改正でつくられた枠組みで、要介護1該当者の約6割が対象になった。受けられるサービスは少なくなったのだが、その際の理屈は「介護予防に重点を置く」というものだった。「重点」を置いたはずのサービスを、改正からわずか7年で制度の対象外にするというのだから、支離滅裂だ。
 そもそも「介護予防」も行政の勝手な呼び名で、該当者は何らかの不自由を抱える人がほとんどだ。決して「予備軍」ではない。それを保険から切り離し、ボランティアで代替できるのか。
 介護保険は、家族が抱え込んで苦しんできた介護を「社会化」するのが理念だったはずだ。見直しは結局、元の状態に誘導しているように見える。今でも介護保険の適用は必要な介護の一部にすぎない例が多く、たいていの家族は苦しんでいる。見直しはそれに拍車を掛けるようなものだ。
 数年ごとに猫の目のごとく、それも利用者の不利益になる方向にばかり変わる制度に、安心できる人がいるだろうか。これでは制度への信頼は痩せ細る。保険料支払いが滞れば、ますます制度は不安定になろう。
 こうした悪循環を断ち切るには、制度設計をする側が徹底して利用者の視点に立ち、「弱者切り捨て」を断固として排除する意思を示さなければならない。軽度の人こそしっかり支援し、重度化させないことの方が、財政面にも効果があると考えるべきだ。


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Category: 介護保険見直し
2013/05/07 Tue
連休中に「介護保険制度で「要支援」と認定された軽度者向けのサービスを厚生労働省が見直す方針」が、一部報道された。社会保障制度改革国民会議で、軽度者の切り捨ての意見が相次ぎ、4月に開催された社会保障審議会介護保険部会でもその報告が出され、これから検討という矢先での報道である。
厚生労働省側の「宣戦布告」とも言うべき悪乗りリーク。

われわれの側の反対運動も急速に運動を盛り上げる必要がある。


NHKニュース
介護保険の「要支援」 見直し検討5月5日 7時39分


介護保険制度で、身の回りのことに手助けが必要な「要支援」と認定された高齢者向けのサービスについて、厚生労働省は自立支援につながっていないという指摘が出ていることなどから、介護保険から切り離して、市町村の事業として提供することも含めて見直しに向けた検討を始めました。

介護保険制度では、介護が必要な度合いが7つの区分に分けられていて、「要介護」の5つの区分のほかに、身の回りのことに手助けが必要な「要支援」の2つの区分が設けられています。
現在、要支援と認定されている人は、介護が必要と認定された人全体の27%に当たるおよそ150万人に上っています。
しかし、要支援向けのサービスの内容は、見守りや配食などの生活支援が中心で「身の回りの世話にとどまっていて、自立支援につながってない」などという指摘があります。
また先月、政府の「社会保障制度改革国民会議」がまとめた介護分野の論点整理でも「保険給付から市町村事業に移行し、ボランティアなどを活用して効率的に実施すべきだ」と指摘されています。
このため厚生労働省は、要支援と認定された高齢者向けのサービスについて、介護保険から切り離して市町村の事業として提供することも含めて見直しに向けた検討を始めました。
厚生労働省は専門家を集めた部会などで議論を進め、年内にも結論をまとめたいとしています。


他に 東京新聞 なども 同様の報道


タイミングよく 今度の日曜日、神戸で開かれる近畿社会保障学校の午後からの介護保険分科会で私が報告いたします。
テーマは
「動き出した介護保険改悪~社会保障制度改革推進法が狙うものはなにか、改善を実現するための共同行動を地域で」
 連休中、しっかり準備しました。

第1回近畿社会保障学校
~近畿はひとつ ともにまなび、つながり、そして動こう~
日時 2013年5月12日(日)午前10時~午後4時
会場 神戸市勤労会館(三宮)4階


  第1回近畿社会保障学校のお申込み用紙

Category: 介護保険見直し

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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