2015/06/12 Fri
 介護保険料に怒る一揆の会、年金者組合大阪府本部、全大阪生活と健康を守る会連合会は、6月12日に大阪市介護保険課と交渉を行いました。これは、4月24日に提出していた大阪市長あての5項目の要求書に基づくもので、5月20日に示されていた大阪市の「文書回答」をめぐっておこなわれました。


大阪市からは介護保険課長代理らが対応。


 住民投票での「大阪市廃止構想」否決を受け、介護保険は引き続き大阪市が運営
 まず、要求項目1の「大阪市解体構想を撤回し、介護保険については引き続き政令指定都市・大阪市が責任持って運営を行うこと」については、「住民投票での結果を受け、今後とも大阪市が運営を行う」ことを言明しました。
介護保険料引上げの根拠説明できず
大阪府内での1番高い大阪市の第6期介護保険料については、「要介護認定者数や介護保険サービスの増加、独り暮らし高齢者や低所得者が多い」ことを理由に「引き上げ」を行ったと説明しました。しかし、3団体側から、「なぜ14.6%もの大幅な引上げになったのか」と追及されると、数値を含め納得のできる説明ができず回答不能状態に陥りました。
3団体側は、制度改悪により介護サービスが後退している一方で、納得できる説明もしないでこのような高額な保険料は高齢者の理解が得られるはずがない、として引下げを強く求めました。
「国へ要望する」だけで市の努力なし
 さらに、保険料軽減のための「一般財源からの投入」については、「国が適当でないとしている」の一点張りでした。国民健康保険は、大阪市は183億円の一般財源からの繰入で保険料を軽減しているにも関わらず、介護保険料については、市としての軽減努力をまったく行わず「国に要望する」と答えるだけの無責任なものでした。
3団体側は、一般財源投入は国も「禁止」とはしていないので大阪市としての努力をまず行うべきであること、さらに、国への要望は「保険料軽減」を明確に求めるべきであることを強調しました。
まるでペテン 国基準より高い低所得者保険料基準
 大阪市は、「生活保護受給者等」(第1段階)と「非課税世帯で年金80万円以下等」(第2段階)を、国基準「0.45」より高い「0.5」に設定しています。「一番低所得で苦しい高齢者層からなぜ、国より高い基準で保険料を負担させるのか」という追及には明確な回答はまったくありませんでした。
市の基準額を国より高く設定しながら、それを隠し、国の公費による低所得者保険料軽減によって従来より下げたかのように見せかける「ペテン」のようなやり方に対し、3団体側は強く抗議し、改善を求めました。
回答できず 生活困窮者の減免制度改善問題
 大阪市は、年収150万円以下(単身の場合)を対象に一定の要件をつけて、保険料を減免しています。交渉では、「保険料を滞納していないこと」の要件について、撤廃するよう求めましたが、明確な返答はありませんでした。さらに、収入から控除できるものに「医療費」と「国保料」などが案内パンフレットに記載されていない問題については、その場で回答できないというお粗末な対応でした。
3団体側は、「保険料完納」を要件にすることは、「高すぎて払えない」人は対象にしないことであり、削除すべきであること。収入から「医療費と国保料など」は控除して計算すべであることを強調し改善を求めました。
要介護認定事務民間委託問題
 大阪市が2012年から行っている要介護認定事務の民間委託問題では、交渉参加者から要介護認定の不審も含めてさまざまな危惧や指摘がされました。これに対し大阪市側は、「認定事務の一部を委託するだけで、審査判定や認定そのものは市で直接行っている」と述べるだけで、「市で直接責任を持って行うべき」との3団体側の要求には応えようとしませんでした。
3団体側は、大阪市として引き続き介護保険制度を運営することになったことを踏まえ、今後、高齢者の実態と声を十分に踏まえた介護保険とするよう市の努力を求め、交渉を終わりました。
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Category: 介護保険料
2015/06/11 Thu
6月10日、自民党の村上誠一郎衆院議員は、日弁連が開催した安保法制に反対する集会に出席し、自民党の執行部を「あまりに傲慢」と批判した。すばらしいので、全文引用します。

●村上誠一郎議員の発言全文は次の通り

ただいまご紹介にあずかりました村上誠一郎であります。

実は私は、そこにいらっしゃる山岸(良太・日弁連憲法問題対策本部本部長代行)先生と、大学の同級生、同じクラスでした。

まさか、43年後に、こういう集会に出るとは、夢にも想像していませんでした。

正直申し上げます。私も自民党員です。本来ならば、こういう集会は、実はご遠慮申し上げようと思っていたんです。

だけど昨日の総務会で執行部とやりあって、これはもう困ったなあと。やはり本当のことを国民のみなさん方に知っていただくことが大事だと。

特に私は、柳澤先生(※集会で講演した元内閣官房副長官補の柳澤協二氏)に申し訳なく思っているんですが、昔の政治家は、柳澤さんのようなきちっとした議論をみんな聞く耳を持っていました。ところが昨今、やはりこれもマスコミの人に反省してほしいんですが、小選挙区になって、公認と比例と、人事まで党幹部に握られてしまって、なかなか昔のように自分の考えていることが言いにくくなってしまいました。

もっと反省してほしいのは、特定秘密保護法のとき。28年前には(※1985年に国会提出されたいわゆる『スパイ防止法案』について)、大島(理森)さんや谷垣(禎一)さんまでが「おかしい」と言って廃案にしたんです。ところが(2013年の特定秘密保護法については)、いちばん被害を受けるというか、当事者であるマスコミの人たちが、最後の総務会で私が指摘するまで、誰も指摘しなくなった。

それからもう一つ、バッジを付けている先生方も反省してほしいのは、去年の公務員法の改正ですよ。私は最後まで反対した。なぜならば、600人の人事を全部官邸に持っていった。こうなれば官僚諸君は、もう正論も本音も言わなくなるよ。私は最後まで総務会で抵抗したんですが、これも官邸の意向ということで通ってしまった。案の定、それから、公務員は正論も本音も言わなくなりました。

もっと重要なのは、そのように外堀を埋められるために、今回の安保法制について、本来いちばんモノをいわなきゃいけない国会議員が、口を閉ざしたままになっている。

●6月9日の自民党総務会で

今回、まず昨日のことから申し上げますと、私が申し上げたのは、このような問題は、国会議員の政治的良心・使命に関わる問題であるから、党議拘束を外すべきだと。

そしたらですね。ハッキリ言いますよ。あなたたちの先輩の、ある代議士が「お前は最高裁判決を読んだことがあるのか」と言ってきた。砂川判決を。

だから私は言った。「あなただけですよ、砂川判決が根拠だと言っているのは」。

そしたら何て言ったと思いますか?

「学者は、最高裁判決までおかしいというヤカラだから、話を聞く必要がない」と言ったんですよ。

それで、私は激怒したんです。3人のオーディナリーな学者が違憲だと言っていることに対して、自民党がそれを無視するということは、あまりにも傲慢ではないか。

●安保条約の時を思い出して

まさにこのような重要な問題を、本当に国民の皆さん方が、お一人お一人本当に理解なさっているのかと。

みなさん、思い出してください。

いまから55年前の、日米安保条約のときには、この国会の周りに十重二十重とみなさんが集まって、全国民、全マスコミ、全学者で喧々がくがくと議論しておりました。

いま、どうでしょうか。ハッキリ申し上げましょう。2年前に、私が「この問題は実は民主主義の根幹に関わる問題である」と。こんなことを天下の自民党がやっていいのかと言ったときは、マスコミは無視したものでした。

私がどうしても、ここへ来てお話したくなったのは、今いちばん問題なのが「ダブル先生」ですよ。ダブル先生って分かりますか? 議員バッジと弁護士のバッジを付けている、その先生たちです。責任、大きいんですよ。

結論を言うと、議論して、つくづくおかしいと思うのは、弁護士の資格を持っているものですから、自分の言っていることが正しいんだと。他の学者さんや、他の普通の国会議員が言っていることは、とるに足らないんだ。そういうような、いまの状況であります。特に、執行部に、3人の先生がおります。言わないでも分かっていると思います。

結論は、もう簡単です。今日お集まりのみなさん方は、そうそうたるみなさんです。それぞれの国会議員や、多くのマスコミの方を知っていると思います。我々が財政の危機を言っても、この憲法の危機を言っても、残念ながら門前の小僧でしかありません。説得力がありません。(弁護士の)先生方が、お一人お一人の国会議員や、国民や、マスコミのみなさん方に説明していただきたい。

●「自民党は、いつからこんなに惻隠(そくいん)の情のない党になってしまったのか」

なぜ私が、あえてこのような場所に来たか。2つあるんですよ。

ひとつは、前から申し上げているように、もし憲法に書いていないことを、内閣の一部局である法制局が解釈で変えることができたら・・・。まあ、自民党にある方が「ナチス憲法のマネをしろ」と言ったんですが、もちろんナチス憲法はありません。戦前のドイツで、議会において、全権委任法を通して、民主的なワイマール憲法を葬り去ったという、一番悪しき例があるんです。

すなわち、このことで突破口を開けば、たとえば主権在民や基本的人権に至るまで、時の政府の恣意によって、実は憲法を曲げることができてしまう。たいへん、民主主義の危機にあるということです。

それから、もう1点。来年から18歳の人たちが有権者になります。私は、次の世代が気の毒です。

このままでいけば、財政がおかしくなる、金融がおかしくなる、社会保障もおかしくなる。

そのうえ、地球の裏側まで行くことになる。

自民党は、いつからこんなに惻隠(そくいん)の情のない党になってしまったのか。

●「当たり前のことが、当たり前でなくなるときが一番あぶない」

実は私の父は、増原惠吉さんと、吉田さんに頼まれて、警察予備隊を立ち上げた男です。一次防も二次防もやりました。

父が死ぬまで言っていたのは、防衛予算は少なくて済むなら少ないほうが良い。もう1点は、自衛隊の諸君の身の安全について、万全に期すべきだと言って死にました。

私は、父の言ったことが自分の政治命題だと考えております。

この民主主義を守ることと、そしてまた、次の世代のために・・・。私は、みなさん方のお力を、なにとぞ、一人でも多くのみなさん方に、この問題がどこにあるのか(伝えていただきたい)。

特に、私は最後に、あえて言います。

私がいちばんいま危機を感じているのは、民主主義の危機、すなわちファシズムの危機であります。

私が大学のときに、ある先生が言っていました。「当たり前のことが、当たり前でなくなるときが一番あぶない」。

結論はどういうことかと言いますと、もしこういうことで突破されれば、次の世代は、アメリカの要求を断ることもできません。歯止めもありません。そういう中で、こういうような非常に不完全な法制というものを、短期間で180度転換するようなことを、軽々としていいものだろうか。

最後に、もう本当にお願いします。弁護士の先生方。我々では説得する力がありません。自民党には、まともな大学で憲法を学んだ人が数います。そういう人たちひとり一人に説得していただきたい。

そして、一番重要なのは、国民の皆さん方に、この法案ならびにいままでの手法が、どこに大きな間違いがあるかということを、やはり一人でも多くのみなさん方に伝えていただきたい。以上であります。

●「国民が絶対自分のこととして考えなければいけないこと」

不肖・村上誠一郎が、ただでさえやせ細った身体で、国会に来て必死にお願いをしたのは、後輩である(福島)瑞穂先生が、体重では負けないだろうからというんですが・・・。本当にこういうことを、党内でひとりで言うことは結構しんどいんです。

ですから、先生方、みなさん方も、本当にこの問題の重要性にお気づきであるわけですから、一人でも多くのみなさん方に、その問題点を伝えていただいて、国民お一人お一人が、自分が現憲法とどのように立ち向かうのかということを、ご理解いただけることを、切に切にお願い申し上げまして、簡単ではございますが・・・。今日は応援演説ではないんですよ。

言っておきますけど、これは絶対ね、国民が、自分のこととして考えなければいけないことです。そしてまた、自分自身のこととして判断すべきことであって、一部の国会議員で決められることではないということです。よろしくお願いします。

(弁護士ドットコムニュース)

Category: 時局争論

プロフィール

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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