2011/03/08 Tue
 昨日の参議院予算委員会で、「寝た専賃」が取り上げられた。

 「寝たきり専用賃貸住宅」のことである。

 山下芳生議員(共産党)が、増加する特別養護老人ホーム待機者解消を政府に求める質問の中で取り上げた。

 要介護5限定で、入居させ、全員が経管栄養で、おむつから医療・介護まで特定事業者との契約を行わせ、4畳半の部屋にベッド一つだけ。看護師が3時間に一回経菅栄養の管理、栄養剤の補給にやってくるだけ。入居承諾書には、「要介護5に変更があった場合は個人の負担金が増えますのでご了承ください」とある。おそらく単位数の足りない分を自費負担とさせるのであろう。
 終末期だと業者が判断すれば病院にも搬送しない ことも入居承諾書には明記してある。


 「これが、介護、医療と言えるのか」と質問した。

 菅首相は「本人のためになると考えないといけない」と答弁、厚生労働大臣も実態調査を行うと答えたという。

 山下議員とお会いしたのは先月の11日、東京での介護シンポジウムの後である。

 「介護問題で質問したい」とのお話に、特養の待機者問題と、その陰で「寝た専賃」などという大変なものが一部地方で広がっていることを説明させていただいた。

 さすが共産党の議員である。特養へ自ら出向いて待機者調査を行い、寝たきり専用賃貸住宅も実際に調査をおこない、たった1ヶ月足らずで情報をそろえられた。質問時間もたった10分で、施設入所待機者問題の核心をついた。

 今回の質問をきっかけに一部地方でしか問題になっていない「寝た専賃」問題が、国レベルでもきっちり対応されることになることを期待する。

 政府のすすめる「地域包括ケア」構想の中には、24時間定期巡回・随時対応型サービスと「サービス付き高齢者向け住宅」を組み合わせた「効率的巡回サービス」も推奨されている。
 一歩誤れば、「寝たきり専用アパート」と24時間巡回型サービスを組み合わせた「囲い込みビジネス」を奨励しかねないだけに、この問題は重要である。
 
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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