2011/03/20 Sun
福岡県粕屋町で開かれた「福岡県高齢者福祉生活協同組合」のケアワーカー集会に招かれた。

1月に北九州でひられた「よりよい介護をめざす連絡会発足集会」でのご縁で読んでいたが、私のほうが勉強させていただいた。

介護保険見直し議論の中で一時期「お泊りデイ」が注目を集めたことがある。東京などを中心にかなり劣悪な「お泊りデイ」もあり、行き場のない高齢者を男女一緒に雑魚寝にして住まわせるようなところも問題になっている。1月の集会の時には、この問題について、少しふれたが、今回、高齢者福祉生協の方から「うちは積極的にお泊りをデイサービスで受け入れている。その実践を見てから批評してほしい」と指摘され、実践報告集や様々な資料を送っていただいた。
 読めば読むほどにいわゆる「宅老所ケア」の素晴らしい実践に引き込まれた。
 

 この集会、午前中は私の講演で、午後からは分科会だったが、「住まいと泊り」の分科会にゲスト参加させていただいた。
 認知症の問題行動が激しく施設を退所させられた方でも『うちは絶対断りません』と断言し、受け入れた認知症デイでは、そのまま連泊で住み込んでおられる何カ月もかけてご本人は見違えるように穏やかに。一時は精神病院しかないと思われていたご家族もびっくりされるほどの変わりよう、だという。
 これが、グループホームでなく、デイサービスのお泊りなのである。

 ご家族と主治医と話し合いを重ね、お泊りデイで『看取り』を行った事例も紹介された。

『先週私たちと娘さんに看取られて亡くなり、今日が初七日です』と涙交じりに報告されたデイの職員さん。
 毎日25人~27人の泊りを受け入れているデイサービス事業所の所長さんの確認に満ちた発言。

 どれも、私にとっては驚きの連続であった。この実践の根底には『協同労働』の思想があり、それに支えられたチームケアがある。

 もうひとつの感動は、分科会に参加している職員さんが、「利用者と一緒に住み込み」「14時間連続勤務」など、自主事業なだけに、他の介護保険事業では見られないようなすさまじい条件下で支援困難な利用者を受け止めているにも関わらず「ぐち」が全く聞かれないこと である。実践し、切り開く者としての誇りさえ感じられる。

 こうした「宅老所ケア」の実践こそ 本物の地域包括ケアにつながるだろう。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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