2011/08/09 Tue
 8月8日午後、7月29日に引き続き京都府の「平成23年度介護支援専門員専門研修・実務経験者更新研修(専門研修Ⅰ)」の講師をつとめさせていただいた。

 前回と全く同じ内容をお話させていただいたが、この研修を通して、改めて「介護支援専門員と社会資源」について考えさせられた。 
 前回研修のブログ記事に、コメントいただいたことである。

 「…ケアマネジャーは利用者の援助において、利用者のニーズにあわせて、適切な社会資源を選択し、ニーズと社会資源を調整する役割を果たさなければならない。そのため、ケアマネジャーは地域の社会資源ついて熟知しておき、社会資源の変化に対応する必要がある。また、社会資源は常に整備が必要であり、ケアマネジメントの機能の一つとして未整備な社会資源の開発が求められているが、日本の現状では十分であるとはいえない。」 ケアマネジメント用語辞典 改定版  ミネルヴァ書房

 

厚労省通知(老企22号通知)には、
 「介護支援専門員は、当該日常生活全般を支援する上で、利用者の希望や課題分析の結果を踏まえ、地域で不足していると認められるサービス等については、介護給付等対象サービスであるかどうかを問わず、当該不足していると思われるサービス等が地域において提供されるよう関係機関等に働きかけていくことが望ましい。」

 とある。

 ケアマネジャーさんと前に話をしていて、やはり、この部分こそ、これからの課題ではないかと確信してきた。
 介護保険サービスをはじめとする「与えられた」制度や社会資源を利用者に橋渡しし調整する、これだけにとどまらない、「利用者の生活」に対し、社会が何をなすべきかを 考えていく機能。そして、利用者の生活の維持改善に、とって必要な社会資源が絶対的に不足しているこの現状を改めていく社会的な力が求められていると思う。

 「個別支援」にとどまらない、自治体や国に対する、働きかけを含めた社会的な発信と問題提起、さらにソーシャルアクションを作り出すことも大きな役割である。

 介護保険11年。地域に蓄積されたケアマネジャーという「社会資源」が、力を発揮すべきはこの部分ではないだろうか。

 自治体が必要な介護保険サービスを好き勝手に制限をかけて、利用者が困り、ケアマネジャーが萎縮するという「ローカルルール」の横行は、正反対の事態である。
 
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Category: 介護保険見直し

どりーむ >>URL

介護支援専門員として、当たり前の責務

私も、介護保険制度が始まった当初、
介護支援専門員が社会資源を作るって、どういうこと?自分で起業することもできないしな・・・
と、悩んでいました。

しかし、ある時から、
サービス事業者の質の向上を、ケアマネの立場から支援する
(→「指導」ということではなく、ケアマネジメントにおける「ケア」を一緒に考えていく、ということ。
 しいては、自分の仕事も楽になる!)
ということや、
使いにくい・わかりにくい制度=介護保険制度、についてを、
使いやすい・わかりやすい制度に替えていくよう、社会に働きかけること、
(もちろん、保険者ごとの制度等についても)
なども、社会資源の開発になるのだ~、と思うようになりました。

個別支援から、社会資源の開発へ。
介護保険制度について、もの申すことは、
介護保険法で定められた介護支援専門員の責務ではないかと!

Edit | 2011/08/10(Wed) 08:51:16

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき) >>URL

Re: 介護支援専門員として、当たり前の責務

 120%共感・同意します。
 利用者によりそって日々がんばっておられるどりーむさんからいただいたことば、とてもありがたいです。
「 個別支援から、社会資源の開発へ。」「 介護保険制度について、もの申すことは、 介護保険法で定められた介護支援専門員の責務ではないかと!」

 ひとりでも多くのケアマネさんにもっていただきたい姿勢ですね。


Edit | 2011/08/13(Sat) 12:28:17

 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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