2011/10/02 Sun
 午後から吹田市民会館で開かれた「高齢者の居場所つくりをすすめる連絡会 第14回総会」に出席した。

 総会の「記念対談」として、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会代表の川原秀夫さんと 21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会事務局長の正森克也さんの対談である。テーマは「介護保険 どう変わる・どう変える」。

 対談

 かたや特養、かたや小規模多機能 という 組み合わせのユニークな対談だったが、「効率化一辺倒」で進められる介護保険見直しについては、共通した思いを語られた。

 小規模多機能型居宅介護は、「宅老所」をモデルとして、前回の介護保険法改定で制度化された。当時は、かなりもてはやされたが、今回の法改正では、「定期巡回随時対応サービス」ばかりが注目されて、小規模多機能型は後景に追いやられている感がある。
 特養など施設サービスに比べても安い報酬で、通い、訪問、泊まり のすべてに対応しなければならない。
 いわば、在宅の25人の登録者の全生活に責任を負っていると言える。

 川原代表は、6月の社保審介護給付費分科会で「人的配置・介護報酬の底上げ」を提案し、さらに地域包括ケアを支える「ライフサポートセンター構想」(コアセンターと2~3か所のサブセンターで50人の利用者に地域で対応する構想)も提案された。

 しかし、法改正で入っているのは「小規模多機能型と訪問看護の複合型」であり、厚労省は、このライフサポートセンター構想についても、あまり評価していないようだ。

 小規模多機能型の原点となった「宅老所」の寄り添い型の小さい単位でのケアについて評価されず、また、全国的にも普及が大きく遅れている上に、新規参入の小規模多機能の中には「これが小規模多機能か?」というような低劣なサービスしかしないところもあるという。

 短時間細切れの「定期巡回」とちがい、小規模多機能居宅介護は地域で25人の利用者の生活をまるごと支える多様な機能を持っている。
 訪看との複合だけでなく、原点に立ち返った制度推進のため、報酬の抜本的引き上げが必要である。

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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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