2011/11/09 Wed
 最近、介護保険見直しの学習会がややこしくなった。

 6月に改定法が成立し、来年度から実施される「改定介護保険」は、国レベルでは社会保障審議会介護給付費分科会での「介護報酬・基準」の改定検討が進められ
 年内に「考え方取りまとめ」
 来年1月末に「諮問・答申」
   4月に実施
 である。

 同時の自治体レベルでは、来年度から3年間の介護保険事業計画が策定される。

 これらについては ブックレット「『改正』介護保険 何が決まり、いま何ができるか」で一通り書いたので、あとは 社保審介護給付費分科会の動向や自治体の動向を加えていけば 学習会の内容は決まる。

 ところが、社会保障・税の一体改革の一環として、再開された介護保険見直しは、社会保障審議会介護保険部会で行われている。
 10月31日に示された厚労省案は、法改定では見送りになった
 ①要支援者- 予防給付の利用者負担割合引上げ、給付の内容・方法の検討
②ケアマネジメント‐利用者負担導入、機能強化に向けた制度的対応
③一定以上所得者の利用者負担-利用者負担引上げ、「一定の所得以上」の範囲の検討
④多床室・補足給付-室料負担を求める、資産の把握を検討
の負担増メニューがことごとく復活した。

社会保行審議会介護保険部会で今年度中、審議され改定案がまとまれば来年の通常国会に法案提出され、早ければ2012年度の途中から実施に移すことが狙われている。
 税・社会保障一体改革成案が、「2010年代半ば」を消費税10%への引上げの時期としていることを考えるとこれらの負担増メニューも2012年度~2015年度位が実施時期の幅ということになろう。

 今年6月改定分の見直しを「第1ラウンド」とすると、これらは「第2ラウンド」といえる。

 まとめると
第1ラウンド- 今年6月改定法成立→報酬・基準改定→第5期計画→2012年度実施
第2ラウンド-社保審介護保険部会審議(2011年度中)→2012年通常国会法案提出→2012年度途中から実施

 ということになる。

第1ラウンドがまだ実施準備中から第2ラウンドの検討がはじまるという重複スケジュールである。
 
 介護保険見直しをめぐるたたかいは、この両者の違いと関連を整理しながら進める必要がある。
 第1ラウンド分は、法改定後の具体的実施をめぐる問題である。第2ラウンドはまだ案の検討の問題である。
 当然、第2ラウンドの負担増メニューは、どれひとつ許されるものはなく、「全面撤回」を求め、法案化させないというたたかいが必要になる。
スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索