2011/11/19 Sat
 介護保険見直しに向けた検討が、社会保障審議会介護給付費分科会と同介護保険部会で行われている。

 2012年4月実施の 報酬・基準改定が 介護給付費分科会
 社会保障・税一体改革で 復活した改悪案 の検討が 介護保険部会 実施は 2012年度以降

 という少し複雑な局面。

 年末に基本的な考え方がまとめられる動きの中で、コンパクトな緊急要望項目が必要 という声を受けてまとめてみた。昨晩の北河内学習会で配布したものである。




これでは 安心して働けません!
介護報酬改定に向けた緊急要望書


厚生労働大臣 小宮山 洋子  様
 
介護保険見直しと報酬改定にあたって緊急に次のことを要望します。
【要望項目】
1 介護職員処遇改善交付金を廃止せず、国庫負担で介護従事者全体の処遇を改善してください。
2 ヘルパーの生活援助の時間短縮をしないでください。十分なサービスができるよう報酬を改善してください
3 ケアマネジャーの報酬の減算強化を行わないでください。ケアマネジャーの活動を評価し報酬改善を行ってください。
4 利用者負担引上げ、ケアプラン有料化など負担増の改悪を行なわず、公費負担を増やして介護を改善してください。

私のひとこと






  2011年  月  日
住  所                          
団体・事業所名                       
氏 名             
   



解説文

利用者もヘルパーもケアマネも大変!
介護保険改悪ストップさせよう
 

 介護保険法改定を受けて、厚生労働省は2012年4月からの介護報酬・基準等改正の検討を行っています。その中で介護サービス利用者や介護現場に重大な影響を与える改悪案が示されています。

■負担増
保険料と利用者負担で介護職員賃上げ!?

 介護職員1万5千円の賃金改善のために現在は全額国庫負担の「介護職員処遇改善交付金」を廃止し、介護報酬の「加算」に変えようとしています。介護報酬になれば、国庫負担は、4分の1に減る一方、残り4分の3は介護保険料や自治体の負担になるため、保険料が大幅に上がります。さらに、介護サービス利用者に1割負担も上がることになります。介護職員の賃金改善の負担を利用者と高齢者に押し付けるこの改悪を許してはなりません。


■洗濯は16分でできる?! ヘルパーの生活援助時間を短縮
 ヘルパーの行う掃除、洗たく、調理などの生活援助について、報酬改定案では、「1時間」の生活援助を「45分間」に切り縮める案が示されています。「大半の家事は30分~40分でできる」とした調査結果を根拠にしていますが、この調査で洗濯は「16・6分」とされるなど、現場の実態とはかけ離れたものです。
今でも、多くのヘルパーは、1時間で必要な家事をこなすために会話する時間もないほどです。これがさらに15分もカットされれば必要なサービスを削らざるを得なくなります。さらに、「要支援」の人のヘルパーのサービス内容や時間についても新たな制限を強めようとしています。ヘルパーの生活援助は在宅生活を支える大切なサービスであり、これの切り捨ては利用者の生活に重大な支障につながります。

■厳罰主義
ケアマネジャーへのペナルティ強化

 ケアマネジャーが、運営基準に定められた手順を踏んでいない場合、「運営基準減算」として介護報酬がカットされます。報酬改定案では、これを大幅に強化し、「1月目は50%減算、2か月以上は報酬ゼロ」の案を示しています。基準の遵守は当然ですが、毎月のモニタリング記録やケアプラン変更の際のサービス担当会議など一つでも抜けると報酬ゼロになるという「厳罰主義」は、ケアマネジャーを大きく萎縮させることになりかねません。利用者の相談や援助よりもいかに基準をクリアするかという記録や形式が優先されかねません。

■さらに大きな負担増が
 社会保障・税の一体改革の一環として、厚労省は、①利用者負担の2倍化 ②要支援者の利用者負担引上げとサービス縮小 ③ケアプラン有料化 ④施設利用者の居住費負担引上げ などを検討し、2012年度以降の実施を狙っています。
 介護サービス利用者に負担を押し付けサービスを取り上げる改悪を許してはなりません。


           
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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