2012/01/18 Wed
 昨晩の「だまってられへん!!ヘルパー・ケアマネ怒りの集会」は、国が報酬改定でねらう「訪問介護の生活援助の45分への短縮」に対する現場の怒りの総結集の集会だった。

 私からさせていただいた 問題提起「『生活援助45分』短縮の狙いと問題点」

 「45分以内でしてね」と言われていたが5分オーバー。やっぱり45分では無理!

 そして、3人の報告では 利用者の事例が合わせて8人も紹介され、さらに実際の訪問介護の提供現場のビデオ上映では2人の利用者の生の声、そして姿も紹介された。

紹介された事例のほんの一部 
Aさん独居(女性) 88才介護度1
Aさんの支援は
月 生活援助90分 買い物、調理、掃除
火、木、土、生活援助60分 調理、掃除
水 デイ
 買い物は商品の名前がわからず、冷蔵庫の卵の位置を指さし「これ、これ買ってきて」今まで購入していた食品も急にワカメを食べてむせたことが原因で「これはいらんわ」と言うこともあり。週に1回の訪問時の買い物で、購入品を決めるまでにも時間がかかる。その後、購入品を小分けして冷凍したりして、昼と夜の食事を作る。
現状でも、トイレが汚れていたりすることがあるが掃除に時間はない状態。
時間、短縮をすれば、一人暮らしのためどうなるのか!大事な食事のための支援時間もとれないのか!!

Bさん(女性)86歳 要介護2
月、水、金、日は60分調理、洗濯、掃除
火、木、土はデイ 朝はデイの送り出し60分
一昨年の暮れに家族である夫の死亡をヘルパーが発見したケース。その後一人暮らし。認知症のために物忘れがひどく、同じことを繰り返し訪ねる。ヘルパーは少しでもご本人が洗濯や調理を一緒にできるように共に行っているが、洗濯機のふたを閉め忘れたり、調理を共にしながらIHの使い方を尋ねたり、材料を切りながらすぐに忘れて「これ何するんやったかな?」
45分になったら利用者さんと少しでも一緒にできることを大事にするなんて無理!!

サービス提供責任者からは
☆訪問介護計画が立てられない
・短時間の訪問でも、体調確認、その日の業務の確認、終了前の記録の記入の時間は削れない。
・掃除、買物、調理、洗濯、片付け等のうち、1時間では2つ、1.5時間では3つで精一杯である。 
・すでに生活援助はこれまで何度も削られてきて、ほとんどのケースがこれ以上削れないところまで短縮している。
・60分でなく45分のほうが適切というケースは考えにくい。
・カットされた部分は、利用者の生活の不便さに直結することが明らかであり、将来重度化することが明らか。
・どうしても45分未満に削るなら、1日2回または、別の日にもう1回の訪問が必要になってくる
☆利用者に納得が得られない
・重要事項説明書を変更し、利用者への説明に回らなければならない。
・なぜ45分なのか、根拠がなく説明できない。
・今でも時間が足りずに不満を感じている利用者が多いのに、これ以上短縮することに理解は得られない。「いったい誰がこんなこと決めたの!?」
・ヘルパーに話を聞いてもらう時間もない、困った時に相談もできない、自分の希望通りの援助をしてもらえない等々の不満が、ヘルパーにぶつけられ、今まで築いてきた信頼関係が失われる。心を閉ざしてしまう利用者が増える。


・・・などなど数限りなく 45分への短縮の問題点があげられた。

 集会資料に報告者が寄せた一文

 ホームヘルパーの仕事を知らせなあかんなぁ!!
 本日1月17日の集会は急きょ昨年末に決まりました。現場で働くホームヘルパーが平日の仕事を終えて、なんばで開催される集会に足を運ぶことは容易なことではありません。
 現場ではヘルパー不足で日々の仕事が大変な中、今の時期は体調不良のヘルパーさんもいたりしてシフトを回すだけでも大変なのです。発言の原稿を考える時間を作るのも一苦労です。
しかし、この集会で怒りの声を上げなければと発言を引き受けてくれた介護現場で働く仲間がいます。集会に足を運んで団結する仲間がいます。

私たちヘルパーは現場で
一番、高齢者のそばにいます。
一番、ご家族の苦労を知っています。
そんな私たちヘルパーが声を上げなければ・・そんな想いでいっぱいなのです。

私たちホームヘルパーの労働条件はどうなるのでしょう
私たちヘルパーは真夏の暑い中も、
真冬の寒さの厳し中も、
雨の日も、
風の日も、
台風で移動が危ないんじゃないと不安な日も

いつも利用者さんが待っているから、
ヘルパーが訪問して食事を作らなければ、
おむつを交換しなければ、

そんな想いと使命感で訪問しています

しかし、仕事はきついです
繰り返す改悪の中で、
ヘルパーらしい介護の仕事が奪われていく・・
人の「尊厳」を守る仕事なのに・・
時間の制限の中で「これでいいのだろうか」と現場で一生懸命に働いているヘルパーは心を痛めたり、このまま介護の仕事に誇りをもって現場で働き続けていけるのかと不安になっています。

集会にご参加のみなさん、
高齢者の尊厳を守るために
介護の仕事の「やりがい」を奪われないために
声を上げましょう!  共に声を上げましょう!



 
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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