2012/02/26 Sun
 2月23日の厚生労働省の全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議では、報酬改定の解釈通知案は配布されたがこれについての説明はほとんどなかったという。

 傍聴記及び配布資料を見ていたら、訪問介護の生活援助の時間区分の45分への短縮ついて言い訳がましい説明が目についた。

全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料 振興課部分 資料集277頁 
「訪問介護・通所介護においては、基本単位に係る時間区分の見直しが行われたところであるが、今般の見直しはあくまでも介護報酬における評価を行う歳の区分の見直しの変更であり、これまで提供されてきたサービスを、利用者の意向等を踏まえずに、新たな時間区分に適合させることを強いるものであってはならず、適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、利用者のニーズに応じたサービスを提供する趣旨であることに十分留意されたい。
○なお、訪問介護の時間区分の見直しの内容に関し、一部に全てのサービスを「45分未満」で提供しなければならないかのような誤解をされている面があるが、見直し後においても適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、現在行われている60分程度のサービスを実施することは可能である。」


会議の傍聴記によれば、このような説明を行ったという。
振興課関係 川又課長
・277ページは一番強調しておきたいところ。訪問介護・通所介護の見直しは、これまで提供されていたサービスを利用者の意向を踏まえずに新たな時間区分に適合させることのない様に適切なアセスメントとケアマネジメントに基づきニーズに応じたサービスを提供すること。
・一部すべての訪問介護を45分未満にしなければならないと誤解をしていると聞いている。無理やり45分にする趣旨ではない。


また、老人保健課の宇都宮課長も
・生活援助の時間区分の見直しを 一部に勘違いし、60分のサービスが受けられないという方がいるが、あくまでも45分以上なので、長時間のサービスをしてもらってもかまわない。もちろんアセスメントした上で、45分を1日2回でもよい。

と述べたという。

 まさに、開き直りのいいわけである。

 問題は、報酬上の評価を勝手に変更したことにある。

 たとえは、現在60分の生活援助は229単位である。これをこのまま60分程度にすると報酬改定後は、235単位となり、まったく同じサービス・時間なのに利用者負担は増える。これで、無理してサービス時間を45分まで削り込めば190単位になり、事業所は大幅減収である。ヘルパーは短時間の超スピードサービスを余儀なくされ、利用者との関係は悪くなるだろう。

 また、現在90分以上の生活援助を提供は291単位である。これをこのまま90分以上提供しても報酬改定後は 235単位に 大幅に下がり、今度は事業者側が大幅な収入減少となる。

 これを事業者側が厚労省のいうように、これまでの90分程度サービスを2回に分けて 45分×2回 とすれは 介護報酬は、190単位×2回=380単位 となり、事業者の収入は増えるが利用者負担も大幅に増加する。しかし、利用者からすればわざわざ2回に分けられ、負担が大幅に増えることになる。

 厚労省の 報酬改定による影響を度外視して、「長時間のサービスをしてもらってもかまわない」「45分を1日2回でもよい」などど言うのは開き直りにすぎない。

 しかも、利用者や国民からの批判には、厚労省は、「訪問介護を45分未満にしなければならないと言っていません」。「利用者の意向を踏まえずに新たな時間区分に適合させることのないよう指導しています」と都合のいい言い訳に回るであろう。

 報酬を改悪し、60分以上や90分の生活援助を経済的に提供困難に追い込んでおいて、「厚労省は45分にしろと言っていません。悪いのは利用者の意向を無視する事業者です」とでもいうつもりであろうか。

 こんな手前勝手な言い分を許してはならない。
スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索