2012/03/04 Sun
 今日(3月4日)は、岡山市で「介護問題懇談会」。主催は、日本共産党岡山県議団。県内の介護事業所に広く呼び掛けて開催した初めての取り組みという。
  岡山看板mage805
 看護師でケアマネジャーでもあり介護保険事業に携わってこられ、昨年の選挙で初当選された県議が中心になって開かれたという。すばらしい取り組みである。
 
 参加者のほとんどは介護事業者関係の方だった。私から1時間20分ほど、介護報酬改定問題を中心にお話しさせていただいた後、特養や老健施設を運営されている社会福祉法人理事長の方と小規模デイを運営されている事業者の方、そしてヘルパー事業所の管理者の方が それぞれの立場で今回の報酬改定の問題点を報告された。

 岡山市の第5期介護保険料は、基準月額5520円(現行4760円)と全国の政令指定都市の中で4番目に高い額となる。
 いっぽう、介護報酬は、地域区分が「乙地」であるため、改定では「6級地」となり、上乗せ割合が現行5%から3%へと大きくダウンする。このため訪問介護は1単位10.35円→10.21円へ、通所介護も10.23円→10.14円へと下がる。

 発言の中には
 「地域の小規模デイサービスの事業所が、1月に事業所を閉める、とあいさつにこられた」
 「特養で試算したら、年間400万円もの減収になった」
 といった深刻な発言が相次いだ。
 
 そんな中で、発言された小規模デイの管理者の方の発言には感心させられた。
 通所介護は、現行の6時間以上8時間未満の時間区分が、5時間以上7時間未満 と 7時間以上9時間未満に変更され、5時間以上7時間未満は 報酬額が10数%引き下げられる。
 30人の利用者のうち、8人が7時間以下の利用、13人が7時間以上、そして残りは6時間以下という実情だそうである。
 見直しの視点として
 ①まず利用者本人の希望
 ②次にご家族の事情や負担
 ③支給限度額との関係
 ④他事業所との関係
 ⑤送迎の体制
 ⑥スタッフの勤務シフト(送迎、受入準備、片付け含む)
 ⑦経営的にどうか
 の順番で検討されているという。

 お話をうかがって本当にまじめな事業所だと思った。利用者の希望を第一に、そしてそれにいかに応えられるかという組み立てで検討されている。
 少なくない事業者が「まず収益確保」で検討されるのに対し、利用者本位である。
 厚労省の通所介護イジメともいえるムチャクチャな時間区分変更と報酬引き下げに翻弄されながらも必死に利用者と事業をまもろうとがんばっている姿に感銘するとともに、改めて厚労省への怒りがこみ上げてくる。

 そんな事業者でも「納得できない」と言われるのが、通所サービスの「送迎」の評価である。今回、「同一建物からの通所」に対し、6年前に基本報酬に包括された送迎分94単位を今頃になって引っ張り出して減算措置を導入した。それならば、送迎にかかっている手間と時間はどう評価するのか、改めて問い正すべきであろう。

 帰り道、雨の中、岡山をほんの少し観光した。
 岡山城
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 夕食は岡山駅の地下で「たこたこ御膳」
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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