2012/03/27 Tue
 介護報酬改定によるヘルパーの生活援助の時間区分変更をめぐる混乱が現場で続いている。

 あるケアマネのサービス担当者会議
 サービス事業者「法改正により、要支援の方のヘルパーの援助は1回45分までとなりました」
 ケアマネ、利用者「法改正なら仕方がない」
  検討の結果 いままで週1回1時間半の訪問を 45分週2回訪問とすることにした。
  地域包括支援センターもこの予防プラン変更を承認。

 → 今回の報酬改定では、予防訪問介護は 基本報酬は下がったものの、時間に変更はないことは厚労省は明言している。「法改正により」などというのは完全な誤りであり、週1回(予防訪問介護1)→週2回(予防訪問介護2)となることで、事業者の報酬は倍増、利用者の負担も倍増となる。
 利用者の状態像アセスメントも、利用者の意向も無視した、プラン変更であるが、行政からの説明の指導もなく現場では放任である。

 一方、以前のブログで紹介した「カンパニールール」による時間制限 の事業者は、京都市役所から呼び出され、指導をうけたとの情報が寄せられた。当然の措置であろう。国だけでなく、自治体への説明責任、情報提供責任、指導責任を果たすよう働きかける必要があると、京都市のケアマネジャーは言われている。

 今こそ、自治体行政は、この報酬改定による 一部の行きすぎた時間短縮、便乗短縮を是正するため、説明責任、指導責任を発揮することが求められている。無為無策、情報提供なしの 現場放任は許されない。

 指導・情報提供している例
  広島市   平成24年3月22日

 各居宅介護支援事業者 代表者 様
 各介護予防支援事業者 代表者 様
 各訪問介護事業者 代表者 様

                               広島市健康福祉局高齢福祉部介護保険課長 

   介護報酬改定を踏まえた適切なケアプランの作成等について(通知)

 日頃から、本市介護保険事業運営について、ご理解とご協力をいただきありがとうございます。
 さて、訪問介護の生活援助の時間区分の見直し等に関して、利用者及び事業者から問い合わせが多く寄せられています。
 ついては、下記のことについて再度ご確認いただき、適切なケアプランが作成され、利用者に対し真に必要なサービス提供がなされるよう、適切な対応をお願いします。
 また、厚生労働省から発出された「平成24年度介護報酬改定に関するQ&A(平成24年3月16日)」においても、下記と同様の趣旨が示されております。上記Q&Aを本市ホームページに掲載しておりますので、ご確認ください。
                           記

1 訪問介護の生活援助について
  一部の事業者が、全ての生活援助サービスを「45分未満」で提供しなければならないかのように誤解し、これまで提供されてきた60分程度のサービスを、利用者等の意向を踏まえずに、一律に45分未満のサービス提供へ変更している、との苦情を受けております。
  このような、利用者等の意向を踏まえない対応は不適切であり、指導の対象となります。
  別添1の全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料(抜粋)において、「適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、現在行われている60分程度のサービスを実施することは可能である。」などと示されているとおり、適切なケアプランが作成され、利用者に対し真に必要なサービス提供がなされるよう、ご配慮ください(別添2の問9もご確認ください。)。
2 介護予防訪問介護について
  介護予防訪問介護のサービス提供時間は、今回の改定において変更はありません。
  これまでと同様、1回のサービス提供時間に一律に上限を設けることは不適切であり、指導の対象となります。また、サービスの必要な量や内容の変更にあたっては、介護予防支援事業者と十分な連携を図り、介護予防サービス計画との整合性を図る必要があることにご留意ください(別添2の問122もご確認ください。)。  

原文は このサイト参照→ 介護報酬改定を踏まえた適切なケアプランの作成等について

 「指導の対象になる」として、不適切な時間短縮を戒めている。明快で丁寧な指導・情報提供と言えるであろう。


 ちなみに ささやかで非常に不十分であるが、私のところでも

堺市南区居宅介護支援事業者連絡会資料
平成24年3月16日 南区役所地域福祉課 介護保険係
平成24年度介護報酬改定への対応について
 平成24年度介護報酬改定について、本年3月13日に、厚生労働省令・告示等が公布されました。今後、関係通知の改正及び事務連絡(Q&A)が厚生労働省から発出されます。
訪問介護や通所介護などサービス種別によっては、現状のサービス提供時間に基づく現行の介護報酬算定区分と改定後の介護報酬算定区分とが異なる事例が発生することが予想されます。
 このような介護報酬算定区分の変更については、居宅介護支援事業者又は介護予防支援事業者とサービス提供事業者とが連携し、適切な対応をお願いいたします。
その際には、厚労省全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料で強調されているように、
 ○これまで提供されてきたサービスを、利用者の意向等を踏まえずに、新たな時間区分に適合させることを強いるものであってはならないこと
 ○適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、利用者のニーズに応じたサービスを提供する趣旨であることに十分留意
 ということを踏まえた適切な対応していただくようお願いいたします。
なお、訪問介護については、
 ○一部に全てのサービスを「45分未満」で提供しなければならないかのような誤解をされている面があるが、見直し後においても、適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、現在行われている60分程度のサービスを実施することは可能である
と指摘されていることもご留意いただきますようお願いいたします
 
 原文は このサイト → 平成24年度介護報酬改定への対応について(平成24年3月16日) 



   
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Category: 介護保険見直し

匿名 >>URL

No title

川崎市でも早期に以下の通知が発出されていました。

http://www.city.kawasaki.jp/35/35kaigo/23home/24.3.12housyu-kaitei-seikatu-ennjyo.pdf

Edit | 2012/03/27(Tue) 13:42:23

 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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