2012/05/25 Fri
 今日は朝から、「京都府介護支援専門員専門研修・実務経験者更新研修(専門課程Ⅰ)」の講師を務めさせていただいた。
 京都府北部会場は舞鶴市なので、昨日仕事が終わってから鉄道を乗り継いで午後10時ごろに舞鶴についた。
 
 京都府の介護支援専門員研修の講師は、昨年もさせていただいたが、昨年の講義科目は「社会資源の活用」であった。 

 ところが、今回依頼されたのは「介護保険制度論」。しかも、研修初日のトップバッターである。


 この研修の主催は「京都府」であり、実施団体は京都府社会福祉協議会 京都府福祉・人材研修センターである。
 介護保険法令では、ケアマネジャーは、この研修を受講していないと介護支援専門員資格の更新が出来ない。

 そんな公的研修で、日ごろ、介護保険制度批判や厚生労働省批判をしている私が「介護保険制度論」の講義をしてよいのだろうか。
 自分で不安になるのもおかしいが、やはり心配だったので、実施団体の方に「ホントに私が『介護保険制度論』をかたってもいいのですか」と聞いてみた。
 お返事は「結構ですよ」。

 京都府の心の広さに感動である。大阪府ではいままで研修介護支援専門員研修の講師依頼が私に来ることなど考えられない。

 研修講師依頼書には、「介護保険全般にわたるトピックな話題、介護支援専門員として十分に理解しておくべき事項等についての講義をお願いします」とあったので、
①介護保険の現状と問題点
②介護保険法「改正」と報酬改定
③介護支援専門員はどう見直されようとしているか
などについて、表現には配慮しながら、事実に基づき、情報提供しつつ、縦横にお話しさせていただいた。

 とくに、昨今の ケアマネバッシングのような、動きについては、行政の末端でケアマネさんと関わらせていただいている経験をもとに、問題点を率直に指摘させていただき、利用者のくらし全般、場合によっては生と死によりそうケアマネジャーの役割についてお話させていただいた。

 支援困難な利用者から最後まで逃げず、訪問中に命を落としたケアマネさん。半年も前にほんの少しの期間担当しただけでその後サービス利用がなかった元利用者の悲惨な死の直面し、わがことのように悲しみ悔い悩むケアマネさん。
 介護保険制度がなかったときにはこのような存在はまれであった。しかし、今は 全国 どこの街にも利用者の生活に寄り添い支援するケアマネジャーが 普通に 存在する。

 全国で300万人に及ぶ在宅の要介護者の中には、ケアマネジャーによって生活が成り立っているような人も少なくない。
 居宅介護支援事業所で支援にあたっている8万人をはじめケアマネジャーこそは、介護保険の生み出した「宝」である。
 このことの社会的認知とその役割にふさわしい地位と報酬こそ急務だと述べさせていただいた。
 
 私の2時間の長い 拙い話につきあっていただいた受講者からは最後に拍手をいただいた。
 
 ケアマネジャーが義務で受けなければならない研修だからこそ、少しでもケアマネジャーが元気になり、希望の持てる研修であるべきだと思う。

 介護保険制度の「解説」だけでなく、惨憺たる現実、そして12年間の「功罪」をきちんと見据えてこそ 介護保険制度が 見えてくると思う。

 介護保険制度の「要」(カナメ)である ケアマネジャーさんたちには是非 「汝の価値に目覚むべし」といいたい。
 バッシングされるのはケアマネであってはならない。国民から批判されるべきは、介護保険制度とその運用者である政府厚労省であろう。

 来週は京都市内の会場で同じ研修である。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

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2012/05/25 22:08:18(Fri)

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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