2012/05/26 Sat
 日本福祉大学社会福祉学会第44回大会 シンポジウムにシンポジストとして招かれた。

 一応 わが母校であるが、学生時代、闘争に明け暮れ、しかも、関西方面の大学を「転戦」し、住所不定の地下生活を送った私にとっては、この大学で学んだ記憶はほとんどない。ゼミも履修せず、授業も出席せず、一夜漬けの試験と 卒論(しかもテーマは社会福祉とは何の関係もない「パレスチナ解放闘争」)だけで卒業したわたしにとって「日本福祉大学社会福祉学会」などというアカデミックなのはとくに縁がない、と思っていた。

 ただ、今回のシンポジウムが

 「社会福祉の現場からみた「一体改革」」というテーマだったことと、私への依頼が、「堺市の区役所の職員でありながら、社会保障推進協議会を通して、当事者や実践者を組織して、少しでも介護保険制度が社会的弱者に使いやすい制度となるように運動を続けている実践」とあったのでお受けすることにした。

報告 「被災地に派遣されて」立松照康氏(元名古屋市中央児童福祉センター)
基調講演 「社会福祉のこれからを考える~震災と一体改革からみえてくるもの」生江明先生(日本福祉大学)
シンポジウム ~「社会福祉の現場からみた「一体改革」」
シンポジスト
鈴木安夫氏(道徳たけの子共同保育所)/日下部雅喜(堺市南保健福祉総合センター地域福祉課)/山城康之氏(沖縄県浦添市地域支援課)/コーディネータ 明星智美先生(日本福祉大学)



 私の用意したレジメ

 介護改善のために自治体職員としてできること
    堺市南区役所南保健福祉総合センター地域福祉課 日下部雅喜


はじめに 
  私の立場の「特殊事情」
   たたかう「木っ端役人」をめざす

1 介護保険料 
  介護保険制度出発時点 0円 ⇒ 2012年度月4972円
     「改革」後 2025年 月8200円へ
~高齢者の声なき声を代弁して
 ・滞納保険料取立て から 介護保険料違憲訴訟
 ・毎年の大量不服審査請求が独自減免広げ改善させる

2 ヘルパー・ケアマネジャーと手を携えて 
  ~介護保険の給付適正化・サービス制限と現場でのとりくみ
 ・大阪府訪問介護Q&Aを全面改正 ここまでできるヘルパー
 ・堺市の介護保険を考える会 要介護認定不服審査請求、給付適正化・ケアプラン点検に対する取り組み
 ・私のささやかな業務実践

3 2012年度介護報酬改定と利用者の生活を守る取り組み
 ~「45分で生活援助」はできない
 ・「45分」の狙い
・厚労省担当課職員との話合いでわかったこと
・「これまでどおりの時間提供できる」
   大阪市での課長通知出させる 
・私のささやかな業務実践

おわりに
  木っ端役人だからこそ 住民・関係者と共同
  「一体改革」の公務員バッシングを乗り越える 住民本位の本当の意味



 報告が一巡し、質疑で、私に対して出された質問で

 「なぜ、行政職員でありながらそこまでがんばれるのですか」

 というのがあった。

 この質問は 困る。そんなにがんばってると 思っていないから。
 
 あえて言えば こうしか生きられないから というところであろうか。

 思うままに生き、働いてきたら 役所の枠組みから はみ出して しまったというところだろうか。

 
 お答えしたのは

 「大学を卒業して 30数年 恥多き公務員生活であったが、あえて言えば 二つだけ
 一つ目は 一番 底辺、一番 虐げられた人たちのことを第一に 考えること
 二つ目は 自分の立場 公務員であれ、専門職であれ、これを優先しないこと 自己保身をしないこと
 
 このくらいのものです」


 シンポジウムのコーディネーターをしておられた先生が

「日下部さんの言われることは 日本福祉大学の建学の精神に書いてありますよ」


 恥ずかしながら、今まで読んだことのない「建学の精神」を読んでみた。

foundation_l建学の精神


「この悩める時代の苦難に身をもって当たり、大慈悲心・大友愛心を身に負うて、社会の革新と進歩のために挺身する志の人を、この大学を中心として輩出させたいのであります。それは単なる学究ではなく、また、自己保身栄達のみに汲々だる気風ではなく、人類愛の精神に燃えて立ち上がる学風が、本大学に満ち溢れたいものであります。」
 とある。

 日本福祉大学で学んだ記憶のない私であるが、少しはこの 建学の精神に 染まっていたのかな これが 私の人生を左右したのかな とも 思った。

 やはり わが母校である。
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Category: 雑感・雑記

ななえ >>URL

No title

同窓生ですね 驚きました
 キャンセミ懐かしいです
 私は夜間部で平和運動しかしなかったなおで現場にでてから社会福祉士の資格をとって今ヘルパーです 現場がたのしいです

Edit | 2012/05/27(Sun) 08:35:28

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき) >>URL

Re: 同窓生ですか

コメントありがとうございます。
「キャンセミ」だけは よく覚えています。懐かしいです。

 介護現場 で ご活躍とのこと うらやましいですね。

Edit | 2012/05/27(Sun) 10:15:21

kaigoken >>URL

学生闘争の始まり位の年代???

懐かしい話です。

父が早死にして中途退学ですが、2年位横浜にいました。
小高い岡で横浜最後の夜を迎えた(荷物の片付けに戻った)時、東京へ向けてデモ集団のかけ声を耳にしました。

40年余り前の懐かしい出来事を思い出しました。

Edit | 2012/06/02(Sat) 18:18:48

 
 
 
 
 
 
 
 

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2012/05/27 13:18:24(Sun)

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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