2012/09/01 Sat
 9月1日は「防災の日」である。

 政府や自治体の防災訓練や広報、特集番組などが並ぶ。昨年の東日本大震災もあって防災の意識は高まっている。
 私も仕事で、市の防災地区班というものを仰せつかっており、8月末に地区班員全員で担当避難所となる学校日現地確認に赴いた。また、管理組合の理事長をしているマンションでは今月消防訓練も実施する。

 災害の記憶を風化させないこと。そして普段から備えることが大切だろう。

 9月1日は、1923(大正12)年に発生し死者・行方不明者は合わせて10万人以上を出した関東大震災にちなんだものである。。「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」日であり、前後1週間は「防災週間である。

 ところで、関東大震災では、日本人として忘れてはならない歴史的事実がある。

 朝鮮人虐殺である。

 1910年(明治43)年、日本による朝鮮併合という朝鮮の植民地化により、朝鮮人に対する苛烈な差別と弾圧により、土地を奪われ働き口をなくした朝鮮人は、生きる道を探して日本へ渡ったが、そこではさらに厳しい差別が待っていた。日本に作られた朝鮮人のコミューンの多くはスラム化し、住民から差別の対象になっていた。
 
 関東大震災の直後、怪しげな噂が東京周辺を駆け巡った。「地震の混乱に乗じて朝鮮人が放火を行っている」「朝鮮人が日本人を襲っている」「井戸に毒を投げ込んだ」などという朝鮮人に対する流言飛語が人々の不安をかきたて、各地で手近で武器になりそうな棒や日本刀で武装した自警団がつくられたという。翌9月2日、「戒厳令」が布かれ、陸海軍が出動して京浜一帯を制圧、その中で、各所で「朝鮮人狩り」が始まり、警察・軍隊によるもののほか、民間の自警団によって多くの朝鮮人が捕らえられ、殺された。
 朝鮮人狩りにあたって朝鮮人を識別するために「十五円五十銭」と発音させたという。朝鮮人には「チュウゴエンコチュッセン」と発音する人が多かったそうである。この他に、「教育勅語を暗誦させる」「歴代天皇の名前を答えさせる」「君が代を歌わせる」などといったものがあったと言われている。
 さらに、その後官憲は、朝鮮人虐殺の責任を隠すために、虐殺された朝鮮人遺体を隠して朝鮮人遺族に引き渡さず、その後も在日朝鮮人によって毎年続けられた虐殺に対する抗議や犠牲者追悼の営みを弾圧し続けた。

 この夏、「竹島だ」「尖閣諸島だ」 と吹き荒れた排外主義的民族主義の主張は、ついに、歴代政府でさえ認めてきた歴史的事実である「朝鮮人慰安婦」問題までも「強制連行の証拠はない」などという厚顔無恥な主張まで浮上している。

 日本人にとっていかに重く痛恨のものであっても、他民族を侵略し、凌辱した歴史から目をそらしてはならない。

 ましてや、こうした歴史的事実を 今頃になって「証拠がない」などと否定し去ろうとする連中は、政治にたずさわる資格はない。

 
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Category: 時局争論
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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