2012/09/30 Sun
さいたま市で開かれた第11回地方自治研究全国集会 第12分科会。テーマは「高齢者が安心を託せる介護保障を」。
 Image961分科会1
 あえて「介護保険」とせず、「介護保障」としたのは、介護サービスを充実しようとすれば介護保険料が上がり市町村レベルで「保険料かサービス充実か」の二者択一を迫られるという構造的問題や要介護度ごとの区分支給限度額のため重度者の在宅介護が賄えないなど、介護保険の「制度的限界」が明らかな中での運動課題を探ろうとの思いからであった

    
レポートは、ふじみ野市における介護保険料不服審査請求運動(全日本金者組合ふじみ野支部)、「『地域包括ケアシステム』がめざす姿と現実とのギャップ~現場のケアマネジャーの視点から~」(医療生協さいたま ケアステーションかしの木)、「地域社保協の介護改善の運動」(川口社保協)の3本。
Image959全国自治研究分科会

 さらに持ち込みレポートとして、「みえ労連アンケートから市町の介護を考える」(三重・中賀自治体一般)、団地の高齢者調査(東京・江東区職労)など、多彩。
 助言者は、日本福祉大学の石川満先生。

 議論の中で一番印象に残ったのは、「自治体職員は制度は知っていても介護のことは何も知らない」という指摘。

 措置制度がなくなって12年もたつと、特養ヘルパーのことなど全く知らない職員ばかりになっていること
 サービス付高齢者向け住宅を勧めるが、諸費用合わせて月二十万円も負担できる高齢者は少ないこと
 
 定期巡回サービス普及を第5期事業計画に書き込んでも実際、手を挙げる事業者がいない

現場を知らない、理解しようともしない、こんな行政が「地域包括ケア」を描いても文字通り「絵に描いた餅」にすぎない。

 介護保障めざす地域の運動は、まず行政に実態を分からせることから、そして自治体労働者は自分の耳と目で実態をつかんで自分のアタマで考えることが課題であろう。
スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索