2012/11/03 Sat
きのう贈っていただいた雑誌「経済」に拙論 「『介護の危機』を増幅させる一体改革」が掲載。特集「どうする日本の社会保障」の各分野からの論稿のひとつ。依頼を受けたので書いたが、諸先生方と並ぶのはちと恥かしい。

経済2012.12

 一体改革と介護保険に関する私の拙論の一部

当面する課題
一体改革の狙う「制度の持続性確保」
 一体改革では、こうした「制度的・財源的限界」に直面している介護保険の構造的欠陥を見直すどころか、負担増と給付削減によって「制度の持続性確保」をはかろうとしている。
今年8月国会で成立した「社会保障制度改革推進法」では、民主党の一体改革路線をさらに増悪させ、「年金、医療及び介護においては、社会保険制度を基本とし、国及び地方公共団体の負担は、社会保険料に係る国民の負担の適正化に充てることを基本とすること。」(第2条)と、保険主義の徹底とともに、公費負担についても保険料対策に限定し、給付やサービスの充実に充てることを否定する規定となっている。
 介護保険制度については、第7条で、保険給付の「範囲の適正化等」による「効率化・重点化」を図り、「保険料負担の増大を抑制」することを規定している。まさに、介護保険の「制度的限界」を、いっそうの「保険主義」の強化と保険給付範囲の縮小による給付削減で打開しようとするものである。

社会保障制度改革推進法
(介護保険制度)
第七条 政府は、介護保険の保険給付の対象となる保健医療サービス及び福祉サービス(以下「介護サービス」という。)の範囲の適正化等による介護サービスの効率化及び重点化を図るとともに、低所得者をはじめとする国民の保険料に係る負担の増大を抑制しつつ必要な介護サービスを確保するものとする




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Category: 社会保障問題
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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