2012/11/28 Wed
倉敷医療生協の「介護報酬改定学習会」に招かれた。このテーマは数ヶ月ぶりである。
厚生労働省は、「半年経って、混乱も落ちついた」という認識であろう。10月にお会いした老健局のある室長もそう言っていた。
しかし、現場は「落ち着いた」わけでない。
「あきらめ、文句すら言わなくなった」のである。


そういうなかで、「介護報酬改定」を正面から取り上げたこの介護ウェーブ実行委員会は素晴らしい。
私の方から、「2012年度介護報酬改定を問う」と題して1時間あまりお話をさせていただいた。
全額国庫負担であった「処遇改善」を介護報酬に付け替え、利用者負担と保険料を引き上げたことにはじまり、時間延長しないと報酬が下がる通所介護、逆に報酬報酬改定によって時間短縮になった訪問介護など、半年経って「落ち着く」どころか、介護現場と利用者の生活は大きく影響を受け、失われたものはあまりにも大きい。
倉敷医療生協の事業所からは、ヘルパー、ケアマネ、デイサービスからそれぞれ報告があった。
利用者との会話が失くなり、買い物ができなくなった、自費サービスに変えたなど、訪問介護への影響も甚大である。
事業所の収入は、前年の8割程度に落ち込み、訪問サービス時間は7割台にまで減少しているという発言もあった。今回の報酬改定は、利用者本位で良心的にやっているこういう事業所ほど減収になるようだ。
介護報酬改定後、厚生労働省から「現場は落ち着いた」などと言わせておいてはならない。今からでも、報酬改定がもたらした悪影響の実態を利用者の生活を振り返りながら明らかにし、厚生労働省に突きつけ、報酬改定の見直しを迫って行くことが求められている。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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