2013/03/05 Tue
 2月に今秋の堺市長選挙への出馬表明した竹山堺市長。
「大阪都構想に組せず」「堺市を守る」。こうした竹山市長の姿勢を評価し、橋下・維新の立てて来る堺市長候補者と闘うためには、「竹山支持で闘うしかないのでは」という気運が、民主勢力の中に広がりつつある。

 私も結論からいえば、その選択肢しかない と現時点では、断言する。

 しかし、問題はその「竹山市政」をどう評価するかである。

 もともと、竹山氏は、橋下が大阪府知事の時の側近の府幹部職員であり、橋下とは「改革マインドを共有」するとし、オール与党の押す現職の木原氏(これも元大阪府幹部)を「橋下人気」だけで、打ち破って堺市長の座を手に入れた人物である。橋下が、府内の現職市長を口汚くののしり、マスコミ報道で圧勝した、今日の「橋下子飼い市長」の第1号であり、その後、大阪維新の会結成、一斉地方選挙、府市ダブル選挙へとつづき、橋下の「大阪支配」の第一歩となったのが3年半前の堺市長選挙である。

 この竹山市長が 今では、「堺市を守る」と橋下・維新と「対決」するという構図である。

 まさに橋下・維新にとっては、大失点である。同時に、大阪市を解体、特別区に分割して大阪都(府)に吸収しても、府内に政令指定都市として堺市が残ってしまえば、大阪都構想の意義は半減し、第2段階の「周辺市編入によるグレーター大阪」にも、「関西州」に行きつくこともできなくなる。「大阪都構想」のアキレス腱が堺市である。

 その意味で、竹山堺市長が「維新・大阪都」と対峙して、維新の担いでくる候補者を打ち破ることができれば、大阪都構想に風穴を開け、さらに、大阪における維新の「連勝」にストップをかけ、維新勢力を瓦解させる戦略的端緒をつかむことができる。まさに重要な意義を持つことになる。
 これが、第一の側面である。

 しかし、問題は、堺市の民主勢力が長年めざしてきた「市民本位の市政」、革新市政(民主市政)「国の悪政から市民を守る市政」が竹山氏が再選されて実現するかである。答えは「ノー」である。

 大阪府幹部職員出身で、それも管理部門に長く在籍し、いまでも「改革マインド」は橋下と共通するものがあり、「道州制賛成」、「大阪府市二重行政解消の大阪都にも賛成」、「行政改革でスリムな行政」などなど、経歴も支持基盤も、思想も民主市政とはまったく相いれない。
 これが、竹山市政の厳然たる事実であり、忘れてはならない第二の側面である。
 
 こうした竹山市長に対し、民主勢力の中には、「相変わらず冷たい堺市政。これで現職の竹山市長支持なんかできるの?」「竹山市長で堺市がよくなると思わない」という 戸惑いの声が広範に存在するもの無理はない。
 
 ところが、最近、民主勢力の一部に、「竹山市政で、市民の暮らし応援施策が実現・前進した」「住民自治拡充策が進んだ」「大型公共事業が見直し・中止になった」「市民目線の市政運営」など、竹山市政の3年半をことさら前向きに評価する見解が流布されている。竹山支持の「布石」にしようという魂胆であろうが、ハッキリ言って、市民感覚とも。各分野の住民運動の感覚ともずれている。

 橋下・維新の「大阪都構想」による堺市消滅の危機がない「平時」であれば、竹山市長などは、市民要求に背を向け、国の悪政に加担する反動市長として、打倒の対象であり、堺市の民主勢力は、独自の市長候補を立てて「市民本位の市政」実現に向けてがんばるであろう。

 しかし、「堺市」という地方自治体の存続が、橋下・維新の「大阪都」構想により、危機にひんしているときには、「堺市の存亡」そのものが焦点になる。

 竹山氏の「価値」は現時点では、「堺市を守るために大阪都構想にくみしない」-このことを主張し橋下・維新の軍門に下っていないこと ― この一点に尽きる

 私はこの一点をもって、竹山市長の出馬表明を歓迎するのである

 なぜなら、「市民本位の堺市政」も「革新市政」も、「堺市」が存続してはじめて可能になるからである。橋下・維新の「大阪都」に飲み込まれ堺市が消滅しては、何も残らない。
 今回の堺市長選挙は「祖国防衛戦争」のようなものである。
 
 橋下・維新に勝って、大阪都構想を跳ね返し、「堺市」の独立を守りぬいてこそ、「堺市政の民主化」も展望が開けるであろう。
 2013年秋の堺市長選挙は、橋下・維新の「堺市つぶし」から、堺市の独立と自由を守り抜くために、左右を超えて「救国統一戦線」でたたかい、竹山市長再選をめざすべきである。
 
 堺市長選挙の勝利で、局面を変え、橋下・維新と「大阪都」を堺市解体の危機を脱してこそ、その後の市政民主化のたたかいも可能であり、市民要求の実現の運動も可能となる。
 そして、その次の堺市長選挙で、今度は、竹山市政に終止符を打ち、「市民本位の市政」ができる市長の実現をめざせばいい。

 
 かつて、アメリカ帝国主義の侵略とたたかい独立を勝ち取った、英雄的ベトナム人民の指導者ホーチミンは、

山もある、河もある、人もいる、
アメリカに勝ったら築きあげよう、
十倍も美しく


と呼び掛け、

独立と自由ほど尊いものはない」との言葉を残した。

 
 堺市の「独立と自由」を守り抜き、橋下・維新に勝ったら、「十倍も美しい」堺市を築き上げよう。
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Category: 堺市政問題
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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