2013/04/14 Sun
 兵庫県宍粟市の「介護保険を考える会」という団体の学習会にお招きいただきました。

 実は2006年2月に一度、この会の学習会に行かせていただいているので7年ぶりである。

 「介護保険を考える会は『介護保険制度で本当に良い介護ができるのだろうか?』という疑問をもった仲間が集まり、1999年12月14日から活動を始めました。そして2000年4月に介護保険制度がはじまり13年目になります」
 と案内チラシには会の自己紹介があった。

 ここ1~2年は十分な活動ができなかった、と言われていたが、会場には、高齢者や要介護者のご家族、介護事業者、自治体の職員など多彩な顔触れの方がそろった。

 多くは高齢者。

 私が、「どうなる どうする 介護保険」と題して、90分をほどお話させていただいた後、意見交換。

 活発な意見が次つぎと出たが、高齢化率27%を超える山間の地域である。旧宍粟郡が合併した「市」であるが、鉄道は通っていない。

 「99歳の親を自宅で介護していたが、もう限界! と特別養護老人ホームを探したが、どこも見つからず 遠方の有料老人ホームに入れたが、とても高い」

 「近所の人、80歳以上の人が集まると いつも 『動けなくなったら 面倒見てくれる施設はいれるやろか』とこの話題ばっかりや」

 若い人、子どもが 少なくなっている 山間地では深刻である。

 「都会やったら 自宅を売って有料老人ホームに入ることができるやろけど、ここでは家なんか売れん」

 市内には、5つの特養があり、第5期介護ほけ事業計画では、あと1ヶ所整備する計画とのことである。

 市の事業計画には、新サービスである定期巡回サービスについてはひとことも触れていないし、市内にはサービス付高齢者向け住宅はまだ一つも建っていないとのことである。

 国が都市部を想定して描いた「地域包括ケア」は、この地域では、具体化される展望を感じなかった。

 帰りに 高速バスの停留所まで送っていただいた車に一緒に乗った80歳代の女性は、「私は車を運転するんやけど、踏み込む力が弱くなって50キロ以上出されへん。やから国道は怖くて走れないので、バス停まで車で来てバスで来ました」と言っておられた。

 広大な面積の市域、そして少ない公共交通、移動手段。

 13年間も続いている「介護保険を考える会」のみなさんの手によって、ほんものの「地域包括ケア」をめざす活動に期待したい。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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