2013/07/13 Sat
しんぶん赤旗 2013年7月13日付け くらし・家庭欄に 掲載された私のインタビュー記事です。
いま、たけなわの参議院議員選挙への私のメッセージの意味もあります。



大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員・日下部雅喜さんに聞く

 要支援者の保険給付外しの狙いなどについて、『2025年 介護保険は使えない? 今なら間に合う老後のためにできること』を出版した、大阪社保協の日下部雅喜介護保険対策委員に聞きました。

 介護保険は2012年4月に制度改定がされたばかりですが、またとんでもない改悪が計画されています。大本は2012年8月施行の、「社会保障・税一体改革」と称し消費税を10%まで引き上げることとセットで、社会保障を全面改悪することをを決めた「社会保障制度改革推進法」です。自民、公明、民主が「3党合意」を結び、まともな審議もなく可決・成立しました。
 サービスを狭め対象を絞り込む
 介護保険制度については「保険給付の対象となる介護サービスの範囲の適正化等による介護サービスの効率化及び重点化を図る」(第7条)とされました。「サービスの範囲の適正化」とは介護サービスを狭めること。「効率化」は費用を削ること、「重点化」は対象を絞り込むということです。
 推進法は「このために必要な法制上の措置については、この法律の施行1年以内に…社会保障制度改革国民会議における審議の結果等を踏まえて講ずる」としています。その社会保障制度改革国民会議の設置期間は8月21日までです。来月中に同会議で改革方針を決めてしまおうというのです。
 厚生労働省が介護保険見直しの「検討事項」として示しているうち、最大の焦点となるのが要支援1・2の人の「予防給付の内容・方法の見直し」です。
 約150万人の要支援1・2の人を介護給付の対象から外し、自治体任せの「地域支援事業」などに移すことを狙っています。地域支援事業の財源は、一定の範囲内で保険財政から出るものの、事業内容は市町村まかせとなります。介護にあたる人員や運営の基準もなく、ボランティアによる見守りや民間企業の配食サービスを活用するとされます。
世論動向により利用料負担増も
 現行制度で介護認定をうけ保険サービスを受ける権利があると認められている人から、保険給付を取り上げるもので、受給権の侵害です。民間保険なら違約に問われかねません。
 世論動向によって、要支援者の保険外しが出来ない場合、要支援者の利用料を1割負担から2割に引き上げる可能性もあります。2010年11月の社会保障審議会介護保険部会ではそのような試算が出ています。負担増によって利用を抑制し、要支援の介護給付費を減らす企みです。
 要支援者のみなさんはホームヘルパーやデイサービスなど少しのサービス利用で生活を維持し、重度化を防いでいます。それが取り上げられると重度化することは明らかです。
 さらに別項のような利用者負担増も計画されています。これらも国民会議の議論の中で打ち出されようとしています。
 参院選挙で社会保障を守る政治勢力が大きく議席を伸ばし自民、公明、民主による三党合意路線の枠組みにくさびを打ち込むことができれば、介護保険改悪を阻止する大きな力になると思います。

赤旗インタビュー

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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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