2013/08/29 Thu
 社会保障審議会介護保険部会が「再開」された。8月6日の社会保障制度改革国民会議報告書、8月21日の「閣議決定」を受けて、介護保険「改革」の具体案を検討する場とされている。
 8月28日の第46回会議では 議題は、(1)社会保障制度改革国民会議報告書等について と (2)地域包括ケアシステムの構築に向けて  である。

 まずは、国民会議報告に記載された6項目の「改革方向」で部会の検討にタガをはめ、「地域包括ケアシステム構築」をベースにといった議論のスタートである。
 傍聴記録、議事録を見ていないので審議の詳細は不明だが、淑徳大学教授の結城委員の意見は、控え目ながら最低限の主張をしてくれている。
 結城委員の意見メモ
1.「社会保障制度改革国民会議報告書」等について
・社会保障制度改革国民会議における報告書の決定過程を見る限り、介護分野における議論
が非常に短く、多くの高齢者の生活に影響を与える介護施策を方向づけるには不十分であった
と評価できる。しかも、報告書における項目においても介護分野の箇所が少なく、文章表現も
曖昧であると考える。
・今後、社会保障制度改革国民会議の報告書内容に大きく乖離することはできないまでも、
既述のように曖昧な結論となっている側面もあるため、介護分野の詳細事項は当審議会介護保
険部会で深く議論し方向性を示すべきと考える。
2.地域包括ケアシステムについて
地域包括ケアシステムのコンセプトには賛同できるが、日本全体を考えた場合、事務局側が
提示している具体的な構想を実現できる地域は少ないと考える。その意味では、何処の地域で
も実現可能な水準を見据えながら、当システムの構築を目指すべきである。


 もっぱら給付費削減と医療提供体制の受け皿として議論されまとめられた国民会議報告書の介護保険制度改革部分は、議論のベースにおくことはできない。介護保険部会が有識者と介護関係者の意見代表を自任するのであれば、介護の現場から、そしてなによりも利用者の実態からの議論を一からはじめるべきである。
 そして、絵空事のような「地域包括ケアシステム」でなく、地域と介護現場の現実から出発した地域ケアの議論が求められる。

 部会で示された検討日程は以下のとおり。

第47 回
9 月4 日(水)
14 時~17 時
(1) 生活支援、予防給付等
(2)認知症施策の推進
(3)介護人材の確保
第48 回
9 月18 日(水)
9 時~12 時
(1)在宅サービス関係
(2)施設サービス関係
第49 回
9 月25 日(水)
16 時~19 時
(1)低所得者の第1号保険料の軽減強化
(2)一定以上所得者の利用者負担
(3)補足給付
第50 回
10 月2 日(水)
17 時~20 時
(1)都市部の高齢化対策に関する検討会報告
(2)その他の事項
第51 回
10 月16 日(水)
9 時~12 時
更に議論が必要な項目について①
第52 回
10 月30 日(水)
14 時~17 時
更に議論が必要な項目について②
第53 回
11 月14 日(木)
12 時~15 時(調整中)
とりまとめに向けた議論①
第54 回
11 月27 日(水)
9 時~12 時
とりまとめに向けた議論②


 要支援者切り捨てと 利用者負担引き上げ問題は、9月に案が示され、10月に2回議論、そして11月中に「とりまとめ」とある。

 いまこそ、介護保険部会に 声を突き付けるときである。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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