2013/11/13 Wed
今週は、10日の京都ヘルパーのつどい、12日の大阪市北区社保協介護保険学習会、13日の倉敷医療生協の介護ウエーブ学習会、14日の岸和田の学習会など、16日の京都ケアマネジャーネット学習会など連続して学習会にお招きいただいている。
 
介護保険改悪問題での学習会で、ケアマネさんや事業者の方からよく質問されることの中に
「介護保険改定に向けて今から何を準備したらいいでしょうか?」という質問がある。
これにはいろいろ考えたが、現時点では答えないことにした。そもそも「改悪」を阻止しようと開く学習会であるし、介護保険法の改正案も作られていない段階で、そんなことを考えるだけ無駄である。
こういう質問には、
「現時点ではお答えできません。私たちの運動が力及ばず、制度改悪が決まってから考えたら良いと思います」
とお答えすることにしている。

ただ、ヘルパーさんに多いのは
「利用者さんが心配しています。要支援の方が、これからどうなるのか、聞かれたらどう説明したらいいでしょうか?」
という質問である。

これは、大切な質問だと思う。サービスを現に提供している相手の不安にどう対応するか、という問題でもある。

まず、「まだ、決まっていないことなので、すぐにサービスが変わったりするわけではありません」と、事実は伝える必要はあるだろう。

問題はその先である。
これは、その相手の理解・認識力を踏まえた対応が必要になる。利用者の中には、不安が講じると心配のあまり夜も眠れなくなる人だっている。頼みの綱のヘルパーが切られるかもしれない、という問題はその利用者にとっては、生死にかかわる重大問題であるだけに、慎重な説明が 求められる。

そのために、まず説明するヘルパーやケアマネジャーの側が制度改悪問題についてしっかり学んでおくことが大前提である。同時に、改悪の動きに流されずに、要支援者に必要なサービスは守り抜くんだという姿勢も大切になる。
この二つを前提にして、一定の信頼関係があり、また相手が、「社会」についての理解が可能な方であれば、介護保険改悪問題を積極的に語っていったらどうかと思う。
利用者こそが、制度改悪の一番の被害者であり、介護保険においては「主人公」であるから当然のことである。

語るために利用者さんをきちんとアセスメントすることが大切だと思う。

説明としては
①制度改悪はまだ、法案もできていない段階であり、今後の情勢や運動、世論次第では変わるものであること(決まっていないこと)
②狙われている内容は、正確にお伝えする。要支援者の保険給付外しの検討内容、もしそのまま実施された場合の影響など(現時点で予測されること)
③実施させないため、どんな取り組みをしているか(私たちの反対運動とその見通し)
④利用者・家族さんに協力をお願いできること(「声」、署名、ハガキ、「事例」になってもらう)
 とくに、「大切なあなたのサービスを切り捨てようと考えている人に、あなたの生活、そして介護サービスの大切さを明らかにするために、『事例』として登場していただけませんか」と訴えることができれば素晴らしいのではないだろうか。「生の声」を聞きとってもいいと思う。

当事者と代弁者、そして「共同者」としての関係が作れるような説明と対話ができるかどうかがポイントだと思う。

さらに、利用者とサービス提供者がお互いに「分かり合える」ような会話ができれば、今後の信頼関係がより深まるのではないだろうか。
 そして語り合うことによって、その利用者にとって介護サービスがいかに大切なものなのかを確認し合うことができれば、軽度者サービス不要論を打ち破る確信にもつながるのではないだろうか。

 介護保険改悪反対運動のなかでも「利用者本位」を貫きたいものである。

 
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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