2013/12/31 Tue
今年の大阪を端的に述べた記事。この新聞でも、これだけ書くようになった。
「回顧2013おおさか」 
維新失速 都構想実現へ正念場


 ◇堺市長選敗北、「泉北高速」で府議造反


堺市長選の投開票後、記者会見する大阪維新の会の橋下代表(左)と松井幹事長(9月29日)
 今年9月の堺市長選で、現職の竹山修身市長が、大阪維新の会の新人候補を破り再選を果たした。維新の看板政策である府と大阪、堺両市を統合再編する「大阪都構想」にとって大きな痛手となると同時に、2010年の結党以来、橋下徹代表(大阪市長)を先頭に躍進し続けてきた同党の失速を印象づけた。(池口次郎)

 「変化への危機意識の方が強かった」

 9月29日夜、市長選の敗北を受け、松井幹事長(府知事)と並んで記者会見に臨んだ橋下氏の口調は淡々としていた。

 これまで、有権者の抱く閉塞感や不満をすくい上げ、既存勢力に変革を迫ることで躍進してきた維新。しかし、堺市長選では、「堺はひとつ、堺をなくすな」と、都構想で堺が分割されるとの危機感を訴える竹山氏に対し、「なくなるのは市役所と市議会。市民に不利になることはしない」と反論を続けたが、最後まで防戦一方。5月の橋下氏のいわゆる従軍慰安婦問題についての発言で国民から厳しい批判を受け、7月の参院選で伸び悩んだ維新に、巻き返す力は残っていなかった。

 党本部が支援する候補が首長選で敗れる初めてのケース。選挙に強いという「不敗神話」の崩壊に維新は揺れた。「もう橋下人気には頼れない。党を離れる議員も出てくるだろう」。府議の一人はそう漏らした。

   □    ■   

 その懸念は、現実のものとなった。

 「反対させて下さい。苦渋の決断でここへ来た」。12月16日、泉北高速鉄道などを運営する府の第3セクター「大阪府都市開発」を、米投資ファンドに売却する議案の本会議採決直前、維新府議団の総会で、府議の一人が突然、声を上げた。

 動揺が収まらない中での採決で、結局4人が造反し、議案は否決。維新は4人を除名したが、11年の統一地方選以来維持してきた府議会議席の過半数という最大の武器を失うことになった。

 「次の選挙では、維新で勝てそうにもないという判断が働いたのだろう」。橋下氏は造反者を、そう切り捨てたが、自民党府連幹部は「維新の力が落ちてきた証拠。いよいよ維新離れが始まる」と語る。維新が過半数に満たない大阪市議会でも、橋下氏肝いりの市営地下鉄・バス民営化の関連議案が採決されず、3度目の継続審議になるなど、求心力低下は明らかで、他会派との溝は広がっている。

   ■    □   

 都構想は今後も、府・大阪市の法定協議会で議論が続く。来秋にも予定する住民投票の実施には、区割りなどを定めた協定書を作成し、府・市両議会で過半数の賛成を得る必要があり、他会派の協力は不可欠だ。しかし自民や民主などの反発に加え、公明も慎重姿勢を崩さず、スケジュールは遅れている。

 橋下、松井両氏は「公明と話をしながら政策を進めていけばいい」と連携に期待するが、公明関係者は「府議会の過半数割れで、維新の思惑通りには進まなくなる。これからは本当に是々非々の対応だ」と語り、なお展望は開けていない。

 橋下氏らが目指す都制移行は15年4月。維新は正念場を迎える。

(2013年12月27日 読売新聞)

維新失速
スポンサーサイト
Category: 堺市政問題
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索