2014/01/22 Wed
実務をしていない「ペーパーケアマネ」だった私は、3年前に介護支援専門員資格が期限切れのままになっていた。資格復活のために「大阪府介護支援専門員再研修」を7日間受けることにした。

京都府の介護支援専門員専門研修の講師は2度ほどさせていただいたことはあるが、大阪府の介護支援専門員研修を受講するのは実に久しぶりだ。まあ、初心に帰って謙虚に学ぶという気持ちで受講させていただいた。

実務経験豊富なケアマネさんの講師のお話しはとても示唆に富んだ内容だった。
しかし、介護支援専門員協会の役員でもある講師の話される内容のところどころに おかしい?? と思うことがいくつかあった。

言い間違いかな、と思ったが、どうも「予防給付」と「地域支援事業」と「地域密着型サービス」を混同して理解しているのではないかと思う説明がいくつかあった。
「要支援の人は自分の住んでいる市町村のサービスしかつかえません。だってそこの市民税払ってないから。要介護の人は使えますけど」???
確かに住所地の地域包括支援センターしか予防プランはできないが、市外に居住していたって、そこの居宅介護支援事業者に委託すれば、予防給付のサービスは利用可能である。地域密着型サービスや地域支援事業とごっちゃに理解されているのだろうか。

また、訪問介護では「制度改正で、買物代行も代わりました。それまで買物では利用者のお宅に行って買うものを聞いてから買いに行く、そのすべての時間が介護保険の対象でした。改正では、あらかじめ電話で買うものを聞いて、途中で買ってから訪問することになりました。利用者のお宅に行ってから買物に行く場合はなぜそれが必要か明確にする必要があります」???
これは「制度改正」ではない。平成24年度報酬改定で、訪問介護の生活援助の時間区分が45分に短縮されたことに伴って厚労省がQ&Aで、それも「可能」としただけのことである。この説明では、買物代行すべてが途中買物立ち寄りが原則に変更されたと受講者は理解してしまうのではないか。

ほかにも、えっ? と思うところがあった。しかも、この講義は「介護保険制度と介護支援専門員の役割」というテーマである。
この講師の方は長年の医療と介護の現場経験があり、高齢者支援のすばらしさを生き生きと語ってくださっているだけに、この「思い込み」の制度解釈は残念である。
どうも話しのはしばしに「介護保険は費用が増えて大変なので制度を維持するためには、介護支援専門員がしっかりと給付管理をしないといけない」というような、今日の政府厚労省の給付削減路線に染まり過ぎている傾向を感じる。

この研修は、昨年試験を合格したばかりの人の介護支援専門員実務研修も兼ねているので、最初にこのような「思い込み」の「制度解釈」を刷り込まれると、その後の影響が大である。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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