2014/09/11 Thu
9月1日午前、中央社保協の呼びかけで、改定介護保険問題についての厚生労働省老健局のレクチャーが行われた。
当方から事前質問を提出させていただき、その回答及び質疑応答を行った。
 改定介護保険の焦点についても厚労省担当課の「本音」を垣間見ることができた。


その⑥ 送迎なき通所型サービスBと移送サービス(訪問型サービスD)

厚生労働省の7月28日全国介護保険担当課長会議で、新総合事業ガイドライン案とともに示されたには、「訪問型サービスD」なるものがあり、移送支援の内容となっている。ただ、「訪問型サービスBに準じる」とされており、これも「住民主体の支援」=ボランティアである。
よくわからないので、次の事前質問を出しておいた。
④訪問型サービスDについて
・「介護予防・生活支援サービスと一体的に行われる移動支援や移送前後の生活支援」とされているが、移送支援のみ単独で利用することは想定しているか
・基準等は「訪問型サービスBに準じる」とされているが、「住民主体サービス」で車両の運行なども含めたサービスを想定しているのか


厚生労働省の回答は以下のとおり。
回答) 車両の運行、移送本体は現行の福祉有償運送を使っていただき、移送前後の支援を想定している。例えばデイサービスについては送迎がセットだが、今後の多様なサービスの「通いの場」は基本的には歩ける範囲での通いを想定している。しかし、中には歩くことを支援する必要がある方もいるので、そうした方の送迎の移動支援や、現行の通院等乗降介助を単品で利用したいというニーズをこちらで対応するというイメージである。

車両運行そのものはNPO等が、「福祉有償運送」として運輸局に登録して、実費で行い、移送前後の「支援」をボランティアが行う、ということであろうか。要介護者対象の「通院等乗降介助」に限りなく近い。違うのは、担い手が、ボランティアであるということ。私の質問は、ボランティアに車両運行をさせるサービスをさせるのか、という点にあったが、この点は現行の福祉有償運送の手続きでクリアということのようである。
これは、通所型サービスの送迎にも対応するとの回答であったが、その通所型サービスの送迎についての当方の事前質問。

⑤通所型サービスA及びBについては、送迎についてはどのように位置付けているか


現行の通所介護(デイサービス)よりも、大幅に基準緩和される「通所型サービスA」、住民ボランティアによる「通所型サービスB」の通所手段についての厚生労働省の回答は以下のとおり。
回答)歩いて通える地域での実施を想定しているが、送迎が必要な方は訪問型サービスDを合わせて活用していただくになる。

多様な「通いの場」は、 基本的に歩いていける範囲に整備されるということのようである。しかし、要支援2の方などは、全く外出が一人でできない人も多い。そこで、むつかしい場合は訪問型サービD(ボランティアによる移動支援サービス)で対応というのである。
しかし、通所型サービスと移動支援サービス(訪問型サービスD)が同じ主体でない場合、連携がややこしい上に、それぞれに利用料(実費負担)がかかる。さらに車両を使えば福祉有償の費用もかかる。現行の送迎一体のデイサービスとは大違いである。
厚生労働省は、要支援者が「自力で
歩いて通える」ような近隣に多数の通いの場」ができると想定しているのだろうか。自力で歩いていけない利用者が移動支援の費用、福祉有償運送の費用も負担して毎週通ってくると考えているのであろうか。
彼ら厚生労働省の担当者たちの頭の中に描いている、住民主体の多様な助け合いが「花開く」地域社会の光景はおめでたい限りであある。
(つづく)
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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