2016/03/19 Sat
3月19日午後、堺市の介護保険を考える会10周年企画として、「居宅介護支援業務の押さえどころ
~根拠のない『伝承』からの脱却~」 と題して「ケアマネ実務研修会」を開催した。
講師は、「スーパーケアマネ」として有名な山形県の 成澤正則 先生 をお招きした。
会場には150人以上のケアマネさんでいっぱいに
根拠のない「伝承」でなく、法令に基づく仕事をすることがケアマネの基本と強調された成澤講師
会場・設営から 準備まで ケアマネさんの手作りで
研修会の最後に、私・日下部雅喜から、「ケアマネジャーさんへの訴え」をさせていただいた。
堺市のケアマネジャーさんへの訴え
堺市は2017年(平成29年)4月から実施する「介護予防・日常生活支援総合事業」と合わせて「自立支援型ケアマネジメントへの転換」を図るとして、多職種によるケアプランの内容を検討する「ケアプラン支援会議」の開催を打ち出し、2016(平成28)年度に地域包括支援センターのプランを対象モデル事業を実施し、2017(平成29)年度には本格実施する方針です。(資料参照)
要支援1のプランを作成者(ケアマネ・包括)とサービス事業者が会議に招集され、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士などのリハビリ関係職から助言を受けるもので、1件30分で1回の会議で6件、最低、週1回は開催するというものです。この中央会議のほかに「区会議」も予定されています。
利用者を見たこともないリハビリ職がわずかな時間でプランを検討するという手法も会議は他県で実施されていますが、「半年でサービスから『卒業』と言われた」「リハビリ職のみの観点で利用者の生活状況を無視したアドバイスでプランを変更させられた」、「会議の事前の準備が大変で、まるで『被告席』に座らせられるようだった」などの実態が報告されています。自宅で入浴もできない要支援2の利用者のデイサービスを「卒業」として打ち切った事例もあります。
このような会議は近畿では例がなく、大阪府内で唯一2015(平成27)年度から新総合事業を実施している箕面市では、「多職種による会議は『ケアマネたたき』のように受け取られる」として実施せず、ケアマネジャーが開くサービス担当者にリハビリ職が出かけていく方法をとっています。
堺市は、「ケアプランを切るためのものでない」「ケアマネジャー支援が目的」と説明しています。しかし、2011(平成23)年度から行われている「ケアプラン点検事業」も当初は「ケアマネジャーの気づきを促す」「一方向でなく双方向ですすめる」「できていないことを指摘するものでない」と言われていました。ところが5年たった現在は、「立ち直れないほど打ちのめされた」「上から目線で不備ばかりあげつらわれた」「報酬返還を目的としているのではないか」といった声まで聴かれます。
「ケアプラン支援会議」がこれに輪をかけたケアマネジャーへの締め付けとなり、「怖くて要支援1や新総合事業のプラン委託は受けられない」というような事態になりかねません。
堺市に対して一方的な「ケアプラン支援会議」の実施を中止し、よりよいケアマネジメントをめざして、ケアマネジャーの意見を十分反映した「ケアマネジャー支援」を行うよう求めていきましょう。
2016年3月19日 日下部雅喜
研修終了後は、会場を変えて、成澤先生を囲懇親会
なんと、ケアマネさんから私の「退職記念」に花をいただいました
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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