FC2ブログ
2018/03/31 Sat
 一昨年3月末に公務員(堺市職員)生活に終止符を打ち、「第2の人生」を踏み出して丸2年が過ぎた。

 週5日、大阪市西成区でケアマネジャーとして働き、週1日は京都の大学で社会福祉行財政論と福祉計画論を教えさせていただいている。残った時間で、大阪社保協や介護保険料に怒る一揆の会などの活動と、各種学習会などの講師活動と若干の執筆活動を行っている。

公務員時代と比べると収入は半分以下に激減し、休む日・時間も減ったが、何の気兼ねもなく、自由にのびのびと、働き、闘い、学び、そして教えることができる日々に感謝である。もっと早く、この生活に踏み出せばよかった! 決して若くない私にとって一年一年が貴重であるからである。 

今の仕事・活動・生活を考えてみる。

 まず、「本業」のケアマネジャー。 
 行政の末端で長年介護保険に関わってきた私にとっては「憧れ」の職種であった。
 現在、私が担当させていただいている方は43人。そのうち6人が入院中であるが、乏しい経験の私にとっては、まごつきながら支援させていただいている。2年やって、やっとケアマネらしきことが少しはできるようになったかな、といったところである。
 末期がん・在宅看取りのケアマネジメントを担当させていただいた3人の方は、その生き方・逝き方を通して「人間」を教えてくださった。
 「尊い」ケアマネジャーの仕事の一端に私のような未熟な者でも加われたことに感謝している。

 ところで、そのケアマネジャーの仕事が、今回の介護保険制度改定では、評価されるどころか、行政によってがんじがらめにされようとしている。
 一つは、生活援助回数の多いケアプランの市町村への届出義務化と点検・検証の仕組みの導入である。
もう一つは、市町村による「自立支援型地域ケア会議」による、「多職種」によるケアプランの検証の仕組みである。これは、保険者機能強化推進交付金による「保険者評価指標」によって全国に広がろうとしている。

 「利用者本位」はケアマネジャーの生命である。利用者の暮らしを支え続けることにこそケアマネジャーの存在価値があり、人生の「最期」によりそうことができるからこそ『尊い』仕事だといえる。

 ところが一連の改定は、行政主導で、それも介護給付費の抑制のために、「自立支援・重度化防止」をすすめるというものだ。利用者・家族の参加しない「地域ケア会議」で、利用者に会ったこともない「多職種」が検討する「自立支援型のケアプラン」とはいかなるものか。
 加齢とともに老いゆく体に鞭打つように「自立」をせまる「自立支援型介護」は、高齢者の尊厳を否定しないか。

 残念なことに、ケアマネジャーの全国的職能団体は、この一連の「自立支援型介護」にも「ケアマネジャー管理統制策」に反対していない。それどころは、その幹部たちは、まるで厚生労働省のちょうちん持ちのような言動さえ行っている。私も更新研修で拝聴させていただいた職能団体役員ケアマネたちの「研修」内容たるや、まるで厚生労働省のイヌである。

 3年目を迎える今年、利用者と介護現場を守るためにも、ケアマネジャーを行政が管理統制するこの仕組みづくりに「異議あり!」と声をあげ、行政に抵抗していく活動を本格的に始めようと思っている。 
 大阪社保協での活動や介護保険学習会講師活動も、この介護保険改悪の「主軸」というべき、「自立支援型ケアマネジメント」押しつけとケアマネジャー管理統制への闘いを呼びかけ、広げる場として位置づけて頑張りたいと思う。
 一人ひとりの利用者のよりよい暮らしを支える仕事上の実践と、行政・制度に対する社会的な運動とを車の両輪としていきたい。

 大学非常勤講師としての週1日は、社会福祉の行財政論を学生に講義する。これは今年2年目だが、政府のいう「少子高齢化」危機」「社会保障財政危機」論のまやかしを克服し、福祉国家型行財政への展望を明らかにする舞台としたい。20歳前後の社会福祉を学ぶ若者たちは、未来への明るい展望をもってくない。そして半数が奨学金貸与を受けているなど経済的にも恵まれていない。
 若者たちと、日本の社会福祉行財政の真実を見つめ、政府のいう「高齢社会危機論」「財政危機論」を打ち破っていくような学びを作りたいと思っている。

 「第2の人生」まだまだこれからである。
 

 

 


スポンサーサイト
Category: 雑感・雑記
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索