2006/05/27 Sat
介護事故問題研究会で、吹田市の特別養護老人ホーム「いのこの里」へ行った。住民運動でできた「誰もが入りたくなる特養」が合言葉である。開設6年だが、ユニットケアのとりくみや、デイサービスと書t-とステイを一体化したとりくみなど随所に工夫が見られる。「当たり前の生活」へのこだわりがびんびん感じられ、久々にすがすがしい気分になった施設見学であった。参加したある特養入所者の家族は「ここは職員も入所者も表情が生き生きしている。同じ特養でもこんなにちがうのが不思議。うちのおばあちゃんもここに変わりたい」としきりに言っておられた。
ちなみに、いのこの里では、事故報告、ヒヤリ・ハット報告とは言わず、「できごと報告」と呼んでいる。報告書もよくできていて、事故・危険の要因や対策を職員集団で常に話し合い改善できるように工夫されている。昨年は骨折入院はゼロとのこと、平均要介護度4.0で定員80人、ショート定員11人の施設で、身体拘束は行わず、しかも1年間で骨折入院ゼロというのは、職員と家族の努力の結果だと思う。
入居者1.7人に職員1という体制だが、課題は多い。しかし、このような施設にもっと光をあてるべきだろう。
スポンサーサイト