2010/07/28 Wed
 本日(7月28日)午後、堺市の元非常勤職員(ケアマネジャー)Kさんの「うつ病」について、公務災害と認めるよう求める裁判を大阪地裁に起こした。

 午後1時 訴状提出(大阪地裁) 
 午後1時30分~2時15分 記者会見(司法記者クラブ)
 その後、ABC放送の取材受ける(大阪弁護士会館)

 そして、夜は、堺市職員労働組合の定期大会で裁判提訴の報告と支援の訴えを行う。

以下、その原稿。




 2006(平成18)年4月~2008(平成20)年3月まで、堺市の健康福祉局福祉推進部事業者指導室(当時)で非常勤職員をしていたKさん(ケアマネジャー)は、途中で「不安抑うつ」症を発症し出勤できなくなったため、1年後に「勤務不良」として雇用を打ち切られました。
 Kさんのうつ病は、堺市の不当な仕事の取り上げ、退職強要(雇い止め通告)により発症したものであり、その責任と原因は業務と堺市にあり公務災害です。
 
事件の経過
 Kさんは、1999(平成11)年9月から6年間、非常勤職員として週3日、介護保険の「認定調査員」として堺市で働きながら、いくつかの民間事業所でケアマネジャーや看護師のパートをしてきました。
 2006(平成18)年4月 堺市は健康福祉局福祉推進部に「事業者指導室」を設置しました。介護保険の不正請求や不適切な給付を適正化することを目的とする業務でした。Kさんは、ケアマネジャーの資格で「介護給付費調査員」として採用されました。
 ところが、その年6月に介護報酬不正請求が発覚した事業所に、Kさんがかつてパートのケアマネジャーとして勤務していたことから、堺市は、Kさんの不正関与を疑い、Kさんから仕事を取り上げたのです。
 Kさんは知らない内に「常勤ケアマネジャー」として名前を使われており、不正には一切関与していませんでした。このことは調査すればわかることなのですが、堺市はまともな調査もせず放置しました。
 さらに06年12月、堺市は、Kさんに対し、退職強要(雇い止めの通告)を行ってきました。この時は、組合の申し入れにより、撤回にはなりましたが、Kさんの不正濡れ衣は晴らされることはありませんでした。
 職場で日々追いつめられる状態だったKさんは07年1月に「釈明書」を当時の芳賀福祉推進部長(現副市長)に提出しましたが、ついにその返答はありませんでした。
 そして同年2月22日にうつ病の症状が顕在化し、役所に出勤することもできなくなり、欠勤から休業状態となりました。
 そして、1年後の2008年3月をもって事業者指導室は組織としては解消し監査指導課に合併されることになり、また、不適正事業所に対する訪問調査の業務もなくなりました。堺市はこのことと、本人が「勤務不良」であるという理由で「雇用終了」としKさんを解雇したのです。
 Kさんは組合の援助を受けて07年8月に堺市に対しうつ病を職場における不当な扱いが原因であるとして公務災害の届出を行いましたが、「公務外」と認定され、審査会にも申立てましたが「却下」と裁定されました。

重大な堺市の責任
 Kさんにうつ病を発症させ、出勤不能な状態に追いやった原因は、堺市が、Kさんの「不正関与」を一方的に疑い、仕事を取り上げたことにあります。しかし、堺市としてKさん本人に対する調査や事情聴取はいっさいなく、大阪府による「元従業員」としての聴取が1回あったのみでした。堺市として、不正事件の真相を解明しないまま、Kさんの不正関与を疑い続け、いっさいの釈明の機会も与えませんでした。
 堺市はまともな調査も行わず、不正の全容解明も責任追及も行わず、Kさんをうつ病に追い込み、さらに「勤務不良」として使い捨てにしたのです。

公務災害認定求め裁判闘争へ
 いわれなき不正事件の濡れ衣を着せ、仕事を取り上げ、うつ病を発症し出勤できなくなると、解雇する。こんな理不尽な扱いは許せない、との思いからKさんは、公務災害認定を求める裁判を決意しました。

 このたたかいは、Kさん一人の問題にとどまらない意義をもっています。
 第1に、堺市の人権侵害、パワーハラスメントに対する責任追及であることです。
 第2に、非常勤職員など「非正規」労働者の勝手な使い捨てを許さないたたかいであることです。
 第3に、堺市のゆがんだ介護保険行政を問うたたかいであることです。

 さらに、少なくない職場で過重労働やパワーハラスメントによるメンタル障害が起こっているとき、この公務災害認定裁判は、自治体労働者全体に共通する意義も持っています。

 うつ病の苦しい症状と日々たたかいながら、公務災害認定を求めて立ち上がったこの裁判をKさん一人のたたかいとしないためにも皆さんのご支援をお願いします。




原告Kさんのコメントの抜粋
 平成18年に採用された事業者指導室で一方的に過去の副業先でのあらぬ疑いをかけられて、専門職でなくてもできる単純な事務作業や内勤業務を命じられたあげく何度も退職の強要を受け、私はうつ病を発症してしまいました。仕事はおろか外出もできず寝たきり状態になってしまった1年後、今度は勤務成績不良の理由で雇い止めをされました。
 私はこれまで精神疾患を患ったことなどなく、不眠で処方されていた薬も少量服用することで充分眠れていましたし、仕事や日常生活に支障を来すことは一切ありませんでした。平成11年9月以降は市役所内で勤務していたのですからその実態は容易に確認できるはずなのに役所は私の発病を公務外の災害と判断しています。発病してから3年以上が経過しましたが、今も通院治療を続けながら時折襲ってくる強い抑うつ状態に苦しんでいます。
 堺市は公務災害を認めてください。ちゃんと謝ってください。この思いから組合の支援を受け裁判に立ち上がりました。皆さまのご支援をよろしくお願いします。
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Category: 堺市政問題

思安庭 >>URL

一歩づつ…

まずは この事件を知って貰うことから はじめたいと思います。少しづつでも真実を 伝えていきたいと思います。

Edit | 2010/07/28(Wed) 23:37:19

 
 
 
 
 
 
 
 

教えたい | 改訂版:ケアマネ初心者、超実践マニュアル

2.本マニュアル ケアマネ初心者、超実践マニュアル(PDFファイル45P) 3...

2010/07/31 21:36:48(Sat)

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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