2010/08/11 Wed
 今、ケアマネジャーの中で話題になっているのが「軽微な変更」問題。

 厚生労働省が出した通知「『書類・事務手続きの見直し』に関するご意見への対応について」である。

 ケアプランの変更の際は、原則として、新規作成と同様の手続きが必要とされている。

 しかし、「軽微な変更」の場合は、その必要がない。

  
 「利用者の希望による軽微な変更(サービス提供日時の変更等)を行う場合には、この必要はないものとする。」

 そこで、何が「軽微」なのか。

 行政のさじ加減で何とでもなる。

 「デイサービスに週2回通っていたが、夏場は入浴の回数を増やしたいので週3回にしたいが、回数増は軽微な変更になりませんか」

 行政「曜日が変わるのは軽微な変更だが、回数が変わるのは軽微でないので、一連の手続きが必要です」

 「・・・・・。アセスメントに担当者会議もですか・・・。」

 行政「そう、全部です」

 「ううー、・・・」

という具合である。

今回の通知では、

サービス提供の回数変更
 同一事業所における週1回程度のサービス利用回数の増減のような場合には、「軽微な変更」に該当する場合があるものと考えられる。


とされた。これまでの行政(都道府県や保険者の解釈は誤りということになる。

今回の通知では、軽微な変更の例示として

サービス提供の曜日変更
サービス提供の回数変更
利用者の住所変更
事業所の名称変更
目標期間の延長
福祉用具で同等の用具に変更するに際して単位数のみが異なる場合
目標もサービスも変わらない(利用者の状況以外の原因による)単なる事業所変更
目標を達成するためのサービス内容が変わるだけの場合
担当介護支援専門員の変更


があげられた。

なお、通知には

なお、これはあくまで例示であり、「軽微な変更」に該当するかどうかは、変更する内容が同基準第13条第3号(継続的かつ計画的な措定居宅サービス等の利用)から第11号(居宅サービス計画の交付)までの一連の業務を行う必要性の高い変更であるかどうかによって軽微か否かを判断すべきものである。

 とあり、要するに一連の変更に関する手続きを行う必要性の高い変更かどうかで判断すべしということである。

 当然と言えば当然であるが、これまで、いかに、「過剰な規制・指導」が各地で行われていたかがうかがわれる。

 ちなみに、この通知の発出日と同じ7月30日にホームページにアップされた寝屋川市Q&A
 では、

Q26 同じ事業所内で、居宅サービス計画者が変更になる場合、サービス事業所にケアプラン等の交付と受領書は必要ですか?
A 事業所内外を問わず、居宅サービス計画書作成者が変更になれば、前者のケアプランを参考にしつつ、アセスメントからの一連の行為が必要になります。


 などと 書いている。

今回の厚労省通知では、

担当介護支援専門員の変更
 契約している居宅介護支援事業所における担当護支援専門員の変更(但し、新しい担当者が利用者はじめ各サービス担当者と面識を有していること。)のような場合には、「軽微な変更」に該当する場合があるものと考えられる。


 と明記されたので、寝屋川市のQ&Aはさっそく訂正が必要であろう。


 他にも「月1回の居宅訪問によるモニタリング」

これは、正当な理由のない場合は、運営基準違反減算になるので、とくに特定事業所加算のところは死活問題である。

 岡山県で聞いた話。

 「利用者さんが25日に入院された。いつも月末に訪問していたので、今月はまだ訪問していない。入院先でモニタリングすればいいですか」

行政「居宅訪問でないので、ダメです。月末訪問にしていたのは事業所側の事情なので、運営基準違反減算してください。特定事業所加算は全ケースとれません」

 「・・・・・。お許しを・・・」

 今回の厚労省通知

(3)緊急入院等におけるモニタリングの例外について
 基準の解釈通知の「第Ⅱ 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準3運営に関する基準(7)指定居宅介護支援の基本取扱方針及び具体的取扱方針⑬モニタリングの実施」において、「特段の事情のない限り、少なくとも1月に1回は利用者の居宅で面接を行い(以下略)」とされている。
 さらに「特段の事情」とは、「利用者の事情により、利用者の居宅を訪問し、利用者に面接することができない場合を主として持すもの」としているところである。
 従って、入院・入所等利用者の事情により利用者の居宅において面接することができない場合は「特段の事情」に該当し、必ずしも訪問しなければ減算となるものではない。 ただし、入院・入所期間中でもモニタリングをしていく必要性はあることから、その後の継続的なモニタリングは必要となるものであり、留意されたい。


 と明記された。

 当たり前と言えば、それまでだが、いかにケアマネジャー泣かせの過剰な指導が多かったかがここからも分かる。


 
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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