2010/10/04 Mon
 介護保険見直しの検討を行っている社会保障審議会介護保険部会。

 3年前から大問題になった「介護人材確保問題」。昨年の総選挙では民主党がマニュフェストで「介護労働者4万円賃上げを公約した。

 ところが政権獲得後は、何ら新しい施策を出さず、トーンダウン。あったのは自公政権の置き土産の「介護職員処遇改善交付金」の施行のみ。

 9月24日の社会保障審議会第33回介護保険部会の資料を読むと
 
 消えた処遇改善策
 経済情勢の悪化により、派遣切りや解雇のよる失業率増で現象的に介護関係の有効求人倍率が下がったことをもって、
 「全国的には、介護人材の確保を巡る情勢は大幅に改善してきている」
 「財源の制約も考慮しながら、これまで講じてきた施策の取扱いを検討すべきではないか」(9月24日の部会に厚生労働省が提出した資料「介護人材の確保と処遇の改善策について」)
 など、もう介護従事者の処遇改善は必要ないかのような議論を行ってる。
 
 介護の現場では、人材確保が困難な状況が続いており、「介護崩壊」の危機は依然として広がり続けている。いまこそ、介護保険見直しの中で、新政権がかかげた「4万円賃上げ」公約の実行を含め、介護労働者の賃金・労働条件の抜本的改善を迫る世論を高めるときである。

介護従事者の人材確保・処遇改善めぐる主な動き
2006年4月  マイナス報酬改定 介護保険改定実施 人材確保問題深刻に
2007年8月 福祉人材確保指針改定 社保審介護給付費分科会に実態把握ワーキングチーム発足
      12月 ワーキングチーム報告 介護報酬前倒し改定見送り
          高齢社会をよくする女性の会 「3万円賃上げ法」で各党要望
2008年 1月 民主党「2万円賃上げ法案」提出
2008年 5月 「介護従事者人材確保・処遇改善法」成立
2008年 10月 政府・与党「介護従事者処遇改善緊急特別対策」 09年度介護報酬改定率3%決定 舛添大臣「2万円」発言
2009年 4月 介護報酬改定 3%引き上げ
      6月 麻生内閣「緊急経済対策」の一環として「介護職員処遇改善交付金」(1.5万円賃上げ 09年10月~12年3月)
      8月 民主党マニュフェスト「介護労働者4万円賃上げ」 総選挙で政権交代
     10月 「介護職員処遇改善交付金」開始
2010年 4月 2010年度予算で 新たな処遇改善策なし
7月 参議院 民主党マニュフェスト 「4万円賃上げ」消える
      9月 社会保障審議会介護保険部会 
    厚労省「財源の制約も考慮し処遇改善施策の取扱いを検討すべき」と提案

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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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