2010/10/30 Sat
ペイアズユーゴー pay as you go

どう訳したらぴったりくるだろうか。

介護保険見直しを検討している 社会保障審議会介護保険部会で厚労省が配布した資料。

「pay as you go原則について」

なお、財政運営戦略(6月22日閣議決定)において、歳出増又
は歳入減を伴う施策の新たな導入・拡充を行う際は、原則とし
て、恒久的な歳出削減又は恒久的な歳入確保措置により、それに
見合う安定的な財源を確保するものとする「ペイアズユーゴー原
則」が定められているところ


要するに、「新たな施策は 新たな財源を確保しない限りできませんよ」ということであろう。

この理屈を前面に押し出し、

第5期介護保険財政において考慮すべき事項
○第5期介護保険財政において、仮に、
①現行の1.5万円の介護職員処遇改善交付金に相当する額を
介護報酬に反映、
②地域包括ケア体制の実現に向けて、必要なサービスの拡充を
図るための給付改善を実施、
する場合、これらに要する費用は、保険料、公費、本人一部負担
で賄うことになる。


さらに、
第4期(現行)の介護保険料全国平均4,160円は、
①準備基金の取り崩し ②介護従事者処遇改善臨時特例交付金(H20補正)による軽減効果によるもので、


第4期の「実力ベース」は約4,500円 だという。

そして、
第5期(2012~2014年度)の介護保険料は

①介護職員処遇改善交付金(H21補正)の反映
②16万人分緊急基盤整備(H21補正)の影響による給付増
③自然増
に加え ④給付改善をやれば 全国平均5000円になると 脅迫する。

そして出てきたのが、

介護保険制度の見直しに向け、さらに議論が必要な論点について
給付や負担の見直し等に関わる主な論点について
【利用者負担について】
○高所得者に能力に応じた負担を求める観点から、高所得者の利用者負担を引き上
げることについて、どう考えるか。
○ケアマネジメントの質の向上等を図りつつ、現在、全額が保険給付となっている
居宅介護支援・介護予防支援(ケアプランの作成)について、利用者負担を導入す
ることについて、どう考えるか。
○介護保険施設を利用する低所得者の食費や居住費を軽減する補足給付について、
負担能力を適切に反映した仕組みとするため、施設に入所する前の世帯の負担能力
や保有する資産などを考慮して、支給の要否を決定する仕組みとすることについて、
どう考えるか。
○現在、4人部屋などの多床室の入所者に対しては、居住費のうち室料に相当する
部分は保険給付に含まれ、光熱水費に相当する部分のみが居住費として保険給付の
対象外とされているが、低所得の入所者に配慮した上で、多床室の入所者について
も、必要な室料負担を求めることについて、どう考えるか。
【軽度者に対する給付について】
○重度の要介護者に給付を重点化する観点から、軽度者の利用者負担を引き上げる
ことについて、どう考えるか。
○重度の要介護者に給付を重点化する観点から、生活援助サービスなど軽度者に対
する給付を縮小することについて、どう考えるか。
【保険料負担について】
○第2号保険料の負担の応能性を高めるため、現在は加入者の人数で決めている被
用者保険の保険者の負担額について、加入者の総報酬額に応じて決める方式を導入
することについて、どう考えるか。
【被保険者範囲について】
○被保険者範囲を40歳未満の者に拡大することについて、どう考えるか。
【公費負担の引き上げについて】
○公費負担割合を引き上げることについて、どう考えるか。
・公費負担割合を5割から6割に引き上げ
・調整交付金を外枠化
・補足給付を公費負担化
・地域支援事業を公費負担化


 財政論などという生やさしいものではない。

 pay as you go 

 「やるなら負担せよ」「負担が嫌なら削れ」

 国民への脅迫である。

しかし、介護保険部会での議論の中では、

 「介護保険制度に、国が先ほど決定した、『負担を伴う新しい施策を導入するには別の事業で同規模の支出を削らなければいけない』という考えを適応してはならない。枠が決められた中でのパイの取り合いでは国民のもとめる安心の福祉の実現はできない。国がまず、国民が願っている安心して暮らせる社会保障の充実を1番の重点課題とし、財源も含め国民が納得できる内容を示すことこそ急務である。」(勝田登志子・認知症の人と家族の会副代表理事)、
「医療、介護の社会保障政策にPay as you go原則を導入することは、制度の理念を歪め、国民の信頼と支持を失うことになる。」(齊藤秀樹・全国老人クラブ連合会事務局長)など、きびしい意見が相次いだ。

 あたりまえである。

 pay as you go などという原則は 民主党政権のたわごとであり、国民への脅迫である。

 絶対に許してはならない言葉である。
 

 




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Category: 介護保険見直し

老人 >>URL

受益者負担 と同じですね
金を払う所はココだと決めたスローガン(?)を発してから、事を進めようとするんですね。

Edit | 2010/11/01(Mon) 14:21:34

 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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