2010/11/05 Fri
 介護保険見直しの最終盤で まとめて出された厚労省の「改悪メニュー」。

 みんなの力と声で 葬り去るために 大阪社保協は「緊急アピール」を発し、厚労省と社会保障審議会介護保険部会に 声を届ける 行動を呼びかけました。

 情報では、次回(第36回)の社会保障審議会介護保険部会は、11月19日で、そこで部会の「まとめ案」が文書で提示される予定とのこと。11月25日の部会で終了とするのか、12月2日が予備日となっているとのことで、ここ3週間ほどが勝負です。

 ぜひ 多くの皆さんの ご協力をお願いします。

 何よりも 介護保険を必要とするすべての人々のために。

以下アピール


介護保険にかかわるすべてのみなさんへの緊急アピール

負担増とサービス取上げの介護保険大改悪メニュー 

改悪を許さないため声を上げましょう

   2010年11月4日 大阪社保協 介護保険対策委員会

利用者負担増とサービス取り上げの大改悪メニュー 

介護保険利用者と家族のみなさん。

ケアマネジャー・ヘルパーのみなさん。

介護保険事業所・施設で日々介護に従事されているすべてのみなさん。


 介護保険改定の検討をすすめている厚生労働省は、その最終盤の10月28日にとんでもない「改悪メニュー」を示しました。

 ①居宅のケアプラン作成(現在利用者負担なし)について、利用者負担を導入する

②低所得者の施設食費・居住費の軽減(現在は本人の所得で判定)について、施設入所前の世帯の負担能力や資産を支給要件に加える

③4人部屋など多床室の入所者(現在は光熱費のみ負担)にも部屋代を負担させる

④利用者負担(現在1割)について高所得者は引き上げる

 と、利用者負担増のオンパレードです。


 さらに、軽度の人については、①利用者負担を引き上げる ②生活援助サービスなど給付を縮小する とし、負担増プラスサービス取り上げのダブルパンチの内容となっています。


介護保険料上昇をテコに犠牲を押し付け 

厚生労働省は、「次期改定では介護保険料が現在平均月4160円から5000円程度へと大幅に上がる」「国の財政運営は『新たな施策は新たな財源確保か歳出カットなしには行わない』という『ペイアズユーゴー原則』であり、利用者負担と給付の重点化が必要」とその理由を述べています。しかし、その財源を介護保険の利用者家族に求めることは本末転倒です。

 「介護退職」が年間10万人以上にのぼり、特別養護老人ホームの入所待機者が全国42万人以上という「介護難民」が社会問題になり、さらに、介護にかかる経済的負担の重さは「介護貧乏」「介護破産」ということばまで生み出しています。行き場をなくし、追い込まれた当事者・家族による悲惨な「介護心中・介護殺人」は介護保険開始後400件を超え増加傾向にあります。

 こうした要介護者と家族の負担を軽減することが必要であって、新たな負担増を課すことはあってはならないことです。

改悪メニューは利用者の生活破壊を招く結果に

 ケアプラン作成などケアマネジャーの支援は、利用者が在宅でその能力に応じた自立生活を営むための不可欠のものであり、利用者にとってケアマネジャーはかけがえのない存在となっています。これに利用者負担を導入することは自立支援を否定するに等しい暴挙です。

 施設利用者の食事費・部屋代については、もともと保険給付の対象だったものを2005年の制度改悪で利用者負担にしたもので、導入時には「低所得者にはきめ細かい軽減を行う」としていたものです。今度は「入所前の世帯の負担能力」「保有する資産」まで軽減の要件に加え負担対象を大幅に増やそうとしています。また、部屋代のかからない多床室は、少ない年金しかない人や生活保護受給者が入居できる貴重な存在となっています。これに部屋代負担を求めるというのは、もっとも生活に困窮する人を施設から追い出すことになります。

 「高所得者」の利用者負担を現行1割から引き上げる案も、70歳~74歳の高齢者医療費負担を1割から2割に引き上げる動きと合わせて考えると、利用者全体の負担割合を引き上げる一歩と判断せざるを得ません。

厚労省は、「軽度者」の負担増・サービス取り上げの理由を「重度の要介護者に給付を重点化する観点から」と説明しています。まさに、軽度と重度を分断し、「これからは重度者に金がかかるから軽度者は我慢せよ」という露骨な切り捨てにほかなりません。要介護認定が「軽度」であっても、かかえる生活困難は「重度」である方は多く、とくに一人ぐらしや高齢夫婦世帯の生活を支えているのはヘルパーの生活援助をはじめとする介護保険サービスです。これによって重度化を防止し、在宅生活が可能となっている数十万人の利用者がいるのです。今回の改悪メニューは、この「軽度者」の生活をバッサリときりすてるものです。

11月の「意見まとめ」で改悪メニューを撤回させましょう 

厚生労働省は、来年1月から開かれる通常国会への関連法改正案の提出をめざし、11月に社会保障審議会介護保険部会での「意見」をまとめようとしています。審議会の委員の多くもこの改悪メニューには「反対」「危惧」を表明しています。しかし、厚労省の動きは予断を許しません。関係者や国民の声が弱ければ改悪メニューの中で強行されるものが出てくる危険があります。今回提示された利用者負担・軽度者給付の改悪メニューのすべてを撤回させるために緊急に行動を起こすよう呼びかけます。

○介護保険大改悪メニューを許さない緊急行動のよびかけ

介護にかかわるすべての人々の声を厚生労働省に届けましょう

厚生労働省への送付先

1. 厚生労働省老健局総務課

FAX番号:03-3503-2740

メールアドレスkaigobukai@mhlw.go.jp

2. 厚生労働省 「国民の皆さま声募集」

国民の皆様の声募集 送信フォーム https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html







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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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