2010/11/19 Fri
「暴力装置でもある自衛隊、ある種の軍事組織だから特段の政治的な中立性が確保されなければならない」という11月18日参院予算委員会での仙谷由人官房長官の発言が「失言」として、自民党やマスコミの批判を浴びている。

 しかし、自衛隊を暴力装置と表現することは、きわめて適切であり、社会科学的にも政治的にも満点である。

 マルクスレーニン主義の国家論では、「警察、監獄、軍隊などの『武装した人間の特殊な部隊』暴力装置が国家権力の本質的な機能」としている。
 すなわち「そうした特殊な暴力装置の存在こそは、国家が、諸階級の対立を調停したりする、階級対立から独立した機関ではなく、支配階級が、被支配階級を抑圧するためのものであることを証明している。まさに国家こそは、搾取階級が被搾取階級をしぼりとするための道具としての位置をもっているのである。」(「国家と革命」レーニン)

 社会科学のイロハをかじったことのある人間ならば、だれでも知っている基礎の基礎である。仙谷氏の世代の知識人ならば「常識」の表現である。
 
 こんなことを騒ぎ立てるマスコミの見識が疑われるというものである。


 さらに、「自衛隊」についていえば、「陸海空その他の戦力はこれを保持しない」という日本国憲法第9条に明確に違反する違憲の軍隊組織でもある。
 
 この存在に対し、「暴力装置」「軍事組織」と呼んで何が問題であるか。

 仙谷氏の思想や政治信条や政治的立場は別として、この「暴力装置」発言を、問題にし、問責決議や批判の対象にするこの世相の方がどうかしている。
 
 



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Category: 時局争論

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同じ意見です。

彼は私の2級先輩(学年ですが・・・)らしいのですが、私が大学2年の秋でしたか、横浜から東京へ向かってデモ学生が走って行きました。
訳あってその秋に中退することになりましたが・・・昭和42年のことです。

多くの活動家が思い思いの思想で活動を展開してきましたが、私も「常識」だと思います。
その常識の上に立って如何に議論を積み上げるのか・・・が重要なのだと思いますが、その「常識」が確立していないのだと思います。

階級闘争から自由主義(言葉が適切でなかったらゴメンナサイ)への転換が出来なかったようですね。

Edit | 2010/11/24(Wed) 20:30:01

 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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