2010/11/27 Sat
「ケアマネの緊急集会があるようですが、これってどれくらいの効き目があると思われますか」

あるケアマネさんから質問をいただいた。

介護保険改悪メニューのなかで、年内に絶対 粉砕してしまわなければならないのが ケアプラン利用者負担導入である。
 
 11月25日の社保審介護保険部会での「見直し意見案」は、居宅介護支援への自己負担の導入に関する部分は完全な両論併記である。
(1)ケアマネジメントについて
(利用者負担の導入)
○ 居宅におけるケアプランの作成等のケアマネジメントについては、現在、全て介護保険給付で賄われており、利用者負担が求められていない。これは、要介護者等の相談に応じ、その心身の状態等に応じた適切なサービスを利用できるよう支援する新しいサービスの導入にあたり、要介護者等が積極的に本サービスを利用できるよう、制度創設時に特に10割給付のサービスと位置づけたものである。
○ 利用者負担の導入については、ケアマネジャーによるケアプランの作成等のサービスは、介護保険制度の根幹であり、制度の基本を揺るがしかねないこと、必要なサービス利用の抑制により、重度化につながりかねないことなど、利用者や事業者への影響を危惧する強い意見があった。さらに、セルフケアプランが増加すれば、市町村の事務処理負担が増大することなどから、慎重に対応すべきであるとの指摘があった。
○ 一方、制度創設から10年を経過し、ケアマネジメント制度がすでに普及・定着していると考えられること、小規模多機能サービスや施設サービスなどケアマネジメントが包含されているサービスでは利用者が必要な負担をしていること等も考慮し、居宅介護支援サービス及び介護予防支援サービスに利用者負担を導入することを検討すべきであるとの意見があった。これにより、利用者自身のケアプランの内容に対する関心を高め、自立支援型のケアマネジメントが推進されるのではないかとの考え方もある。
 なお、その際には、適切なサービスの利用を阻害しないよう配慮することが必要である。


 しかも、「強い反対意見」を前にもってきている。

 社保審介護保険部会では、誰一人賛成意見がなかったという代物であり、全国の心あるケアマネジャーさんも声を上げた結果である。利用者負担の引き上げの項目よりも、明らかに、厚労省の素案からのトーンダウンはある。

しかし、利用者負担導入によって「自立支援型のケアマネジメントが推進される」などというたわごともしっかり書きこまれており、導入の余地は、十分にのこっている。

 中には、いまだにこんなことを説いて回るアホシンクタンクもあることを知るべしである。
 「利用者負担なしにケアマネジメントの質の向上はありえない」

 居宅介護支援費の10割給付を変更し利用者負担を導入しようとすれば、介護保険法第46条2項を改正し、「10分の90」条項を入れる必要があるため、年内にもとりまとめられる可能性のある「介護保険改正法案要綱」が当面する焦点である。通常国会は来年1月中旬。

 ケアマネジメントに利用者負担をもちこませ、ケアマネジャーの「魂」を売り渡すかどうかの 介護保険10年の歴史的帰路にたっている。

 ケアマネの組織がやる「利用者負担導入反対」の活動ならば、それがたとえ官製団体によるものであっても意義のあることである。

 どれだけ効果があるか、でなく、やれることはすべてやることが 求められている。

 今である。あらゆる意見、立場のちがいを超えて「利用者負担導入反対」の一点で団結し、立ち上がるときである。がんばれ! ケアマネジャー!
スポンサーサイト
Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索