2010/12/18 Sat
 広島市で10年以上前から活動されている「介護保障を求めるひろしまの会」の講演と総会の集いに招かれた。「介護保険10年とその改革の課題」とのテーマで1時間半ほどお話をさせていただいた。

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 厚労省が利用者負担増の改悪案の法案化を「先送り」するとの朝日新聞報道が朝あったので、JRの駅で他の毎日・読売・産経・日経の各紙を買い、さらに新幹線の中で時事通信・共同通信のサイトもチェックしたが、記事を見つめることが出来なかった。

 講演の中では、「朝日のみの報道だが、ここまで追い込んだのはわれわれの運動と国民世論。本当に改悪メニューを断念させるまでたたかおう」と、厚労省へのFAX・メール作戦を呼びかけた。

 ひろしまの会は、今年、広島市の訪問介護をめぐるローカルルールを打ち破る画期的成果をあげた。広島市の介護保険課は、「認知症の高齢者に対する食事介助などの訪問介護でヘルパーが働きかけても利用者が食事をとらなかったような場合は介護報酬を算定できない」「そのような時のために自費サービスの契約を結んでおくべき」という指導をは行ってきた。これに対し、介護保障を求める会では、今年3月から取り組みを開始し、市内のケアマネジャーとヘルパー事業所に呼びかけ「現場交流会」を開始し、大阪社保協の「ここまでできるホームヘルプサービス」をテキストに学習会も開催し、広島市を追求した結果、7月に広島市の担当課から、不当な指導を撤回すること、「食事摂取など目的が達成できなくても必要なプロセスを踏んでいれば介護報酬を算定できる」と回答させた。詳しくは「ひろしまの会ニュース

 総会では、これを「現場の声が行政を動かした画期的成果」と、さらなる活動への確信としている。

 すばらしい実践である。

 この会に代表の一人は妻を介護していた家族の方であるということ。介護従事者と家族がしっかりスクラムを組んでいる。
 もうひとつ、感動したこと。参加者の一人からお話を伺ったが、この男性は、86歳で、現在社会福祉士の資格を取るため専門学校に通っているとのこと、「社会福祉士がたたかっていないので自分が参加してがんばる」と言われた。脳梗塞などいくつかの病気もされたが今なお元気で、この寒空をバイクに乗って帰っていかれた。

 呉から参加された高齢者は「介護保険を利用できない人を地域から支援する活動が必要だ」と何度も強調された。

 高齢者も利用者家族も、介護従事者も地域で手を携えて、「介護保障」を求め、自らも学び成長する。

 広島のすばらしい活動に大いに励まされた。
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Category: 介護保険見直し
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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