2010/12/27 Mon
 本日午後は、年金者組合と介護保険料に怒る一揆の会で、大阪府への介護保険制度政策要求問題の会議。

 介護保険見直し問題は、利用者負担増の法制化が先送りになったことにより、「第1号保険料」が焦点となってきている。

 わが「介護保険料に怒る一揆の会」が、2年前から「介護保険埋蔵金」として、全額取り崩して高齢者に還元せよ、と要求してきた「財政安定化基金」が、ようやく取り崩されることになった。

 以下 社保審介護保険部会「介護保険見直しに関する意見」より
(財政安定化基金)
○ 都道府県に設置されている財政安定化基金については、都道府県が基金の一部を拠出者に返還することが適切と判断した場合に、基金規模を縮小できるような見直しを行うよう会計検査院から平成20年に指摘されている。制度創設当初においては、介護給付費の推移を予測することが困難であったが、昨今給付費の推移が安定していることを踏まえ、本来の基金の目的に支障を来すことのないよう、必要な額を確保した上で、基金の取り崩しを行い、保険料の軽減に活用できるようにするなどの法整備を検討すべきとの意見があった。一方、財政安定化基金を保険料の軽減に活用することに対し、慎重に対応すべきとの意見があった。


 どれだけ取り崩して介護保険料引き下げに回せるかである。

 こんな報道も
 以下引用  毎日新聞
 厚労省の試算では、平均月額保険料は現在の4160円から12年度には5200円に急上昇する。厚労省は当初、サービス利用者の負担増で保険料を抑える方針だった。しかし、来春の統一地方選への影響を懸念する民主党内の声に配慮し、来年通常国会に提出予定の関連法案に負担増案を盛り込むことを断念した。利用者の負担増をやめても、財政難に備えて蓄積している二つの基金をすべて取り崩せば5000円を超えない計算になる。だが、国と都道府県、市町村が3分の1ずつ拠出している「財政安定化基金」のうち一般会計を原資にしている国と都道府県拠出分については国庫などへの返納が求められており、同省幹部は「保険料抑制のために使うのは難しい」とみる。このため、介護職員の待遇改善経費を介護報酬に含めず、介護保険財政の外枠の交付金を充てる案が浮上している。

 財政安定化基金の3分の1を占める市町村拠出分は、全額65歳以上の介護保険料である。しかし、のこりの国・都道府県拠出分は、公費なので、このような見方があるのだろう。

 一揆の会と年金者組合の会議では、
「そんなアホな。一度、国と都道府県が介護保険財政のために出したものを、また取り返すなんて、ドあつかましい! 全額保険料引き下げに回さんかい」との意見で固まった。

 大阪府には、昨年2月に、大阪府庁の場所にちなんで「介護保険大手前埋蔵金」として、次のような要望書を一揆の会として提出した。
 大阪府に設置されている「大阪府介護保険財政安定化基金」の基金残高は総額193億3729万円(2008年度末見込額)に上っていますが、第3期末の貸付額はわずか9千645万円(2自治体。基金残高の0.5%)で、使う当てのない金となって放置されています。大阪府庁に貯め込まれていることから「大手前・介護保険埋蔵金」というべきものです。このうち3分の1は高齢者の介護保険料を原資として市町村が拠出した金です。一揆の会は、この「財政安定化基金」について、次の3項目を要望する。
1 大阪府介護保険財政安定化基金(「大手前・介護保険埋蔵金」)ついては必要最低限の資金を除き、全額を拠出した市町村・広域連合に返還すること。
2 基金の返還について、法令等の改正の必要がある場合は、府として国に対して速やかに改正するよう強く働きかけを行うこと。
3 返還する資金は、市町村・広域連合から被保険者に還元するよう府として指導すること。


これに対する大阪府の回答は以下のようなものであった。

 2009年2月12日付け『「大手前・介護保険埋蔵金」(財政安定化基金)の返還を求める要望書』について、下記のとおり回答します。
                         記
 本府においては、第4期計画期間の財政安定化基金の市町村拠出率について、第3期末の基金残高見込額等を踏まえ「零」とする旨の条例改正案を2月府議会に上程する手続きを進めているところである。
 財政安定化基金の一部を拠出者に返還することについては、厚生労働省における関係機関との協議の動向を注視してまいりたい。」
 

 たったこれだけの回答であった。
 第3期末で193億円以上も基金を貯め込みながら、貸付額はわずかに9千6百万 で運用率5%である。だからこそ、われわれは、「大手前・埋蔵金」と命名したのである。、今後拠出金をゼロにするのは当たり前である。 国の動向を「注視する」前に、国に要望するべきであった。

 今回、国レベルで法改正も含めて、この「埋蔵金」取り崩しがされることになった。
争点は、
①全額取り崩すかどうか(財政安定化基金制度の廃止)
②国・都道府県拠出分も保険料抑制に回すかどうか(公費投入による保険料抑制)

 ちなみに、厚生労働省は、「財政試算」の中で、
 「国と都道府県の拠出分を含めて基金を取り崩して保険料軽減」は▲150円
 「市町村分のみの場合」 ▲50円
 との資料を示している。

 全額取り崩して、介護保険料引き下げに回していただこう!

 

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Category: 介護保険料
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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