2011/01/12 Wed
 1月7日の 介護保険見直し問題の厚労省説明の際に 厚労省に対し「宿題」としておいたことについて「回答」があったとメールをいただいた。

私が質問したのは
各自治体のとりすぎ介護保険料(介護給付費準備基金)について
①第3期末でその残高の全国合計額
②第4期に繰り入れはどれだけ
③第4期末の残高見込みと取り崩しによる第5期保険料軽減額見込み

メールでは、
「準備基金の状況について
第3期末の状況は全国で4049億円
第4期中に3000億円程度が取り崩される予定

第5期保険料の試算で準備基金を取り崩した場合、1号保険料を
一人あたり130円引き下げることができると言っていましたがマクロ
ベースでは1400億円程度になるそうです。第4期で3000億円程度
取り崩してさらに基金が数百億円つみあがるのかとと聞いたら保険
者は余裕を持って保険料を設定しているのでということでした。」


第4期末で取り崩せる基金がさらに1400億円積み上がるという説明に読めるし、厚労省の説明の「保険者は余裕を持って保険料を設定している」という言い分には 思わず「ふざけるなっ」と叫んでしまった。

わずかな年金で生活する高齢者は、生活に「余裕」などない。

各保険者が「余裕をもって」、高めの保険料を設定し、さらに基金を積み上げる こんな ぼったくりの構図を当然視する厚労省にもあきれる。

もともと介護給付費準備基金というのは、「中期財政調整」、すなわち、1つの事業期間(3年間)での調整のために第1号介護保険料を積み立てるものであり、本来は「3年でチャラ」になるべきものである。期末で膨大な残額がのこるというのは「介護保険料がそもそも高すぎた」、ということである。なぜなら不足が出た場合、都道府県の財政安定化基金から、無理しで貸付を受けることができるからである。「余裕をもつ」必要性などまったくない。
各保険者が「余裕をもって」、高めの保険料にし、さらに給付を締め付けた結果、その財政安泰化金もほとんど運用されず「埋蔵金」と化したのである。

今回の介護保険見直しでは、この第1号保険料問題はほとんど議論されなかった。議論は「このままでは月額5200円になる。それがいやなら利用者負担引き上げや給付削減しかない」というものばかりであった。

「余裕をもって」、高めに引き上げるこの介護保険料の仕組みを抜本的に改めるこそ、今回の見直しでの課題であったはずである。
 

 
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Category: 介護保険料

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No title

情報公開なんて誰も使わないふざけた仕組みを止めてしまえば、もっと介護の本流に金を回せますよ。他にもいろいろあると思います。

Edit | 2011/01/13(Thu) 10:03:26

 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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