2011/01/29 Sat
 大阪都構想に反対する以上、その主張をまじめに検討せねば と思い、維新の会マニュフェストや、橋下徹氏の演説をひととおり読んでみた。

 堺市民との関係でいえば これは詐欺である。

マニフェスト各論
ON E 大阪の実現
1. 大阪府と政令市域を統合し、大阪都と特別区(自治区)に再編します。
大阪都内の特別区(自治区)と市町村(自治体連携体を含む)に中核市
(東大阪市、高槻市)並みの権限と財源を与えます。
各特別区(自治区)間の税収格差については、透明性の高い客観的で
公平なルールに基づく財政調整制度を作ります。
現在の大阪市役所制度においても各区(行政区)の税収格差がありま
すが、大阪市役所の恣意に基づいた予算の配分が行われております。
この予算編成権を住民に最も近い各特別区(自治区)に取り戻しま
す。
2. 二重行政解消、水道、交通、ゴミ、港湾、消防等の経営形態を変更す
ることにより、職員数を3割以上削減します。


 区長公選、区議会の設置、区の自治事務など を強調することによって、市民に対し「身近な区役所」をイメージさせ、「大阪都」への支持を取り付けようという魂胆である。

 じっさいに、1月16日の堺市南区の泉ヶ丘駅前の街頭演説では、「堺市をつぶすつもりはありません」「みなさん、南区長の名前を知らないでしょう。選挙で選ばず、予算もない」「なんでも堺東の市役所で決めるのでなく、南区で決めるようにします」「南区に予算を取り戻しましょう」「人口15万人と言えば1つの市。南区を独立させましょう」などと 橋下氏は演説し 大きな拍手をあびている。

 しかし、現行 「1市・7区」という「堺市」は、大阪都構想では、3特別区に解体され、まさに自治体としての堺市は「潰される」のである。
 さらに、人口は10万人くらいがいいなどと、現行の南区を「独立」させるかのような言い方をしているが、維新の会の構想では、南区と中区をくっつけて(人口28万人)として、特別区とする構想である。

 府知事から「都知事」へ、自らの権限をとてつもなく大きくするだけの「大阪都」構想。

 それを「区の独立」や住民自治、身近な行政などの甘い言葉と既存の役所批判で市民受けを狙おうという ふざけた魂胆である。

 堺市の立場でいえば まず「ONE堺」。分割解体などとんでもない。そして、都市内分権として7つの区の自治権の徹底強化をやればよい。なにも「大阪都」にならなくても、住民自治は強化されるのである。

 区を中核市なみにする必要はない。区長については、現行法では「準公選制」は可能であり、さらに議会についても、無報酬の「区民議会」も準公選で設置することも可能である。
 「ONE堺」を維持しながら、自治体内分権として、区の自治権強化を目指していく。このほうがはるかに現実的である。堺市は、政令市としての歴史が浅く、大阪市と違い、「区」の形成、とくに「区民意識」の醸成はまだこれからの課題である。

 大阪都構想の「特別区」は、少なくとも堺市にはまったく合致していない。

 橋下氏が昨年11月に堺市でおこなったタウンミーティングの質疑応答でも、しゃべっている内容は大阪市のことばかり、堺市の区がどうなっているのか、ほとんど知らずに答えている有様である。

 これほど 堺市民をバカにした話はないだろう。
 
 


 
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Category: 堺市政問題
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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